Menu
本記事は…。
介護を語る福彩心でも、介護の中心を担う介護保険という仕組みに触れずには運営が成り立たないわけで…。
私なりの切り口で情報提供せねばならないという思いから、記事にしてみました。
介護保険を利用するのに是非、知っていただきたいコツ。
これを知るのと知らないのとでは、不満や悩みが大きくも小さくも変化することになります(*^▽^*)
表現力と書きましたが、何も美辞麗句をつらつらと述べる、小説を書こうというわけではありません。
介護保険を利用する利用者さんのことを適切にいかに相手に理解させるのかということです。
まずはここに注視すべき点があります。
自分のことをどれだけ、相手に伝えられるのか。
プロセスは…。
申請→認定調査・主治医意見書→介護支援専門員との調整→サービス事業所との関わり…の流れになります。
普通に書きましょう。
病気のことや体のこと、悩みや思いなど記載すると良いでしょう。
重要なのは次の点です。
□ 複数の医療機関に診察を受けている場合、それらの病状や診断について記載しておくこと。
□ 利用者さんを介護する人が複数人いる場合は調査に立ち会う人以外の関わりがあることを記載しておくこと。
…の2点になります。
主治医を1カ所申請時に書きますが、他の医療機関での診断などは根拠データがないこともあって主治医意見書に反映されないことが多いのです。
複数が反映される仕組みにはなっていないのですが、審査会などで必要があれば照会していただけることにもつながるかもしれませんので…。
積極的に記載しておくことをお勧めします。
次に利用者さんも社会で生活をしています。
介護を受ける主だった人は家族ですが、時に手を借り、助けてくれる方はあちこちにいるはずです。
そんな自分を介護してくれる人はこれだけいる…。
それでも困っているので介護保険の申請をしているという立ち位置が重要です。
単に保険を使いたいではなくて、保険を使うことで助かる道があるので活用するという気持ちです。
先の申請書でも記載しましたが、主治医意見書は主治医機関に受診した際に作成されます。
診察室で医師と向き合った際に、他の医療機関での診断や現在の困りごとなどを細かく伝えておくことが大切です。
新たな治療が始まり、それだけで改善することが多々あるかもしれません。
認定調査員による聞き取りの調査時の注意点になります。
調査員は聞き取り→書類に書く→提出の流れの作業を日常的に、数をこなしています。
調査員は熟練しますと、インターフォンを押して目が合い、挨拶を交わすところから既に調査は始めています。
玄関まで歩いている様子、会話の成立、視力、聴力…そんな項目は話を聞かずとも…。
一目見るだけで記載することができてしまいます…。
そう虚偽は必ず発覚するように調査項目は繰り返し関連を問うことで見抜けるようにできているのです。
そして認定調査票には虚偽は省かれて実像が記載されていきます。
では、虚偽ではなくて事実を適切に伝えるにはどうしたら良いのか。
まず伝える目的の内容は何でしょう?
介護をどんな場面でどう受けているのかという状況を調査員は体の動作の状況と合わせて聞き取りしていくのです。
利用者さんに携わる介護の手間がどれだけ掛けられているのか、それから、介護が不足している点はどこにあるのかという具合です。
具体的に介護を受けている真実を時間と回数で伝える事。
どの場面でどう他人の手を借りているのか。
また借りねばならないのか。
ここに注目して伝える必要があるわけです。
食事であれば、1日3食、1回につき1時間、支援者さんに口に運んでもらい、利用者さんは咀嚼して飲み込む。
お風呂であれば…。
頭から足先まで20分かけて全て洗ってもらい、前後の着替えを含めて1時間、全て介護者に頼んでいる。
隔日に入浴を手伝ってもらっている。
という具合です。
独り暮らしであれば、問われた項目に飾ることなく…。
入浴は一人で入れないので、1日1回、タオルで体を拭いている。
と、できていない事柄もそのまま述べます。
この具体的に介護に必要と思われる時間量、実際に手間がかかっている量を図ることが認定結果に直結する事柄となります。
けっこう…プライドから、ここまで言えない人は多いものです。
これについても適切な情報はやはり伝達せねば、適切な介護の提供に結びつきません。
認定調査までの限られた時間に比べ、この部分は将来に渡り、長いプロセスにつながっていきますので、本記事では省略します。
お勧めとしては…。
認定調査時の資料を介護支援専門員は行政へ請求して手元に置き、計画の素地とします。
計画的に不足を補い、解消を目指すよう計画を作るのが介護支援専門員の仕事になります。
サービス事業所は介護支援専門員の作った計画に沿って任された時間で解決に向かうように任された時間における計画を作り、直接的に実施していきます。
いずれの場面にしましても、時間、量、工夫を煮詰める作業が繰り返し断続的に行われていく必要があります(*^▽^*)
ややまとめを欠く難しい文章になりました。
介護を受ける時間と量、どちらも曖昧としたものを数値化して等級分けするという介護保険の認定の仕組み。
利用者さんは、自然体で、ありのままを適切に、具体性を増して表現していくことで、有効活用ができることは間違いありません。
とはいえ…経験上の感想としまして…。
語れる利用者さんであっても自分のことを言葉で表現することは意外にも適切にできないものです。
病気の苦しさ、しんどさを図る項目は調査にはなくて、あくまで利用者さんの周囲がいかに手を貸しているかを図るのが認定の結果になります。
そして以後の介護支援専門員の計画も、そのサポートに主眼を置きがちです。
私としてはもう少し利用者さんの個性や悩みといった不定形な要素を尊重してほしいところでもあります。