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介護保険が始まって発展した結果、とてもたくさんの専門職の領域、裾野が広がっています。
今回は介護職に初めて就職する方が将来を見据えるのに、現時点で目指すべきルートについてまとめ記事を作成してみました。
介護業界の入り口は裾野が広いものです。
働き方改革も叫ばれている時代ですから、いろんな働き方がなされるようになってきていますが…何も今に始まった特別なものではありません。
介護保険の始まった2000年4月には既にあったものが呼び名を変え、形を変えて複雑化しているだけです。
本質的な事柄は介護の手をいかに利用者さんに適切に届けるのかということです(*^▽^*)
まず、どの業界でお仕事をしたとしても求められる事柄はこの介護業界での就職についても同様の事が言えます。
身嗜みや言葉使い、社会人として法を守り生活をするということです。
一人前の大人でなければ他人に尽くすお仕事である介護の業界は難しいものです。
とても曖昧な記載ですが、入社日から退社日まで社会通念、モラル、実直さは常に磨いていく必要があります。
人手不足で採用の窓口は広い、たくさんあると言われますが、ここで守れない方は、早晩、絶対に挫折してしまいます。
さて、モラルや社会通念があることは当然と致しまして…。
そんな方には当然、介護業界への就職のハードルは低く、どこでも採用の窓口が開かれているのではないでしょうか。
現在の介護業界は大きく分けて2つのタイプの仕事場があります。
施設でのお仕事するタイプとご家庭に向けた訪問をお仕事とするタイプです。
そして両者の折衷タイプもあります。
この中で初心者が選ぶべきタイプは施設でのお仕事になります。
理由はいくつかありますが、まず技術や能力がない状態で訪問タイプを選ぶといくら努力をしても経験で補うような臨時火急の対応ができないからです。
また折衷タイプの場合はお仕事が断片的になりやすく連続性のない対応となり、技術や能力を磨く見地が乏しくなりがちです。
介護とは24時間365日にわたって生きる利用者さんのケアを行うことですから、連続性を視野に脈々と技能を培える施設タイプがお勧めになるわけです。
タイプを選んだら、さらに絞り込みをかけます。
この絞り込み作業は実地見学で行います。
まず、施設見学のアポイントを行い、決まった日時に訪問して施設内を見学させてもらうことにします。
アポイントなしでも見学は可能ですが、アポイントを入れることで説明可能な担当者が待機してもらえるのです。
ここで注意したいのはあくまで見学のアポイントであって入社申し込みではないので、一般家庭における祖父母や両親の為の見学といったように、素性を装うことです。
入社を匂わせてしまい、見学で散々と思った会社に勢いで勧誘されても困るでしょう?
着目する点はたくさんありますが…。
大抵の施設ではホームページを持っていますのでホームページは一通り閲覧しておき、見るべきポイントを整理しておきます。
生活の場として設計された施設構造とそこで暮らす利用者さんの動きを想像します。
居室とトイレ、風呂、台所、食堂の位置など施設構造から見る課題もたくさんあります。
詰所と呼ばれる職員待機所を中心に職員は動きます。
職員待機場所はいろいろな利用者さんの動きと離れすぎていませんか?
そして施設が最も大切にしている理念はこの構造に合致しているものでしょうか?
施設構造と理念の合致を分析することをお勧めします。
さて、その上で臨む現場見学。
パンフレットをもらってホームページを見て期待して施設に向かう。
担当者さんの丁寧な説明や接遇、すれ違う職員の会釈、利用者さんの笑顔、清潔に整えられた館内…これだけ揃っていれば入社希望するのに十分ではないでしょうか。
希望に合致した施設へ電話の上、
『先日、見学させていただいた〇〇です。是非、御社に入社したいと思い、面接いただきたくお電話させていただいた次第です』
その後は指示に従い、丁寧に履歴書を作成して面接に臨む。
あなたは施設を分析しましたが、施設側はまだあなたを分析していません。
今度はあなたが分析される番ですが…。
まずここまでの手順を丁寧に踏めた方、まず採用に漏れるということはありません。
長年、施設に在籍しましたが、ほとんどはいきなり面談に持ち込もうとされる方がほとんどなのです。
面接が初めての施設見学と同時になってしまい、熱意を疑われてしまうものです。
是非、着実に一歩ずつ丁寧なお仕事ができる人材に向かって進んでくださいね(*^▽^*)
少し余談ですが…。
私は介護支援専門員として多くの利用者さんの施設入所の手続きを行ってきました。
利用者さんにもっと施設をよく選ばせてあげたかったなぁという感慨があります。
入居決定までの時間も乏しく、大抵は家族さんが決めてしまうものだったからです。
じっくり選んで納得できる人生を利用者さん一人一人に選ばせてあげたい…そんな思いもあります。
今回は介護のお仕事を目指す初心者さんへの熱いメッセージ記事なので…。
選ぶこと。
初心者だからと卑下せずに、自分の体力と生きてきた知識に自信を持って臨みましょう。
あなたのこれまでの生き方は人として努力をしてきた生き方です。
就職しても途切れることなく、むしろ施設側が尊重してくれる舞台として仕事場を用意してくださる…。
そのくらいの気概で向かいましょう。
あなたが新しい人生に向けて大きく羽ばたかれることをお祈り申し上げます。
あ、初心者さん、いろいろ書きましたが、最後に勇気と度胸も時には大事です(*^-^*)