介護保険の事業所の指定と取消は公表されるけど指導と監査の焦点はどこ?

はじめに

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介護保険の事業所さんの乱立も統廃合の世界になってきています。

法的な規制や介護報酬の減少などが理由と言われていますが人件費の高騰も1つの要因です。

働く人が少なくなって1人辺りの負担が増加する…この背景もありますしね。

外国の方を呼んできて助けてもらう…聞こえは良いですが呼ぶなら、きちんとお金になる仕事で呼んであげたいですよね。

介護後進国の方に先進国の過重労働を強いて賃金低い…後々、日本の恥さらし、現代版の変則奴隷制度と謳われては困ったというような事態になりかねません。

話題がそれましたね。

今日は事業所さんの指定と取り消しは公表されるというお話と保険者が期待して指導と監査で求めていること、そして法的な穴はここ!という話題です(*^▽^*)



介護保険の事業所の指定と取り消しは公表される

介護保険での事業を始めるには、県や市町村の窓口において手続きが必要です。

指定を受けるということですね。

法人であることも条件ですし、職員の人員配置基準、働く環境も申告書類に含まれます。

この図面や書類を元に、指定を受けて開設しますと半年程度の間に必ず現場の確認のための実地指導があります。

あと職員人数が著しく増えたり減ったり、年次、定期的にといった理由で、実地指導は行われます。

やり方は市町村によって、まちまちのようですね。

各、都道府県のホームページに実地指導の項目だったり、ポイントなるものが掲示されていますので参照してみてくださいね。

さて、この実地指導、先述した理由以外にも発生する場合があります。

1つは民間人からの投書。

他の事業所さんからのクレーム…。

いわゆる評判が悪い場合も、よく実地指導の対象になります。

さて、この実地指導で何が行われるかと言いますと、きちんと仕事が出来ているか?報酬を不正に得ていないか?法人が正しく運営されているか?この3点の確認です。

実地指導で、『 これはちょっと…。 』というような不正が明らかになりますと、その場でより厳しい監査に変更になることもあります。

実地指導でも監査でも、事業所側に著しいミスや落ち度があると報酬を返戻する手続きをすることがあります。

まぁ、100%返戻金はゼロでした!そんな事業所さんは、実際にはまずないと私は思います。

それだけの書類量ですし、どこかに必ずミスポイントがある!

と、些細な少量ミスは問題にされることはありません。

公表されている取消事例は、少量ミスではなくて、明らかに常習性のある悪質事例ばかりですからね。

毎年、どっかの市町村で発見されます。

介護保険の事業所への保険者の指導と監査はどんなことをしている?

たいていは利用者さんのカルテは全チェックです。

私はケアマネージャーでしたので、居宅介護支援の実地指導に立ち会いましたが、全チェックで書類を書くクセとか傾向の指摘もなされたものです…厳しかった(/o\)

あと報酬算定の根拠になる部分については、対象となる書類が適切に保管されているか、全てあるかの突合作業もあります。

あ、お医者さんからいただく根拠となる書類の数々も揃っているかチェックでしたね。

そうですね、書類が稀に抜けていてパソコンにある場合などはパソコンの中もチェックいただけます。

そう、抜けていた…軽度ミスについては、その場で根拠を明確に説明できて成立すれば見逃していただけました(/o\)

もちろん、後でちゃんとパソコンから印刷して入れておきましたけど…。

じつは、この説明できる!これがとても重要なことです。

市役所の厳つい方々がスーツで乗り込んできてですよ、緊張しますよね。

優しく、あれとそれと…って指示してくれますが、指摘された時なんて心臓がドキッとしますよね。

まぁ、そこまで恐れる必要はありません。

焦らず、丁寧に説明する。

何故こうなのか?こう考えたからこうした!しっかりと伝えましょう。

するとですね、普段は曖昧に運用していた部分を指導いただけたり、意外にこうしたら良かった!というような現場に役立つヒントにつながることもあります。

だって、実地指導の方って、地域のあちこちにお仕事で潜入されてますから、ノウハウコレクターでもあるからなんですよ。

ですから、恐れずガッツリとチャンスにしてステップアップを目指す勢いで当日を楽しみましょう。

介護保険の事業所さんに求められる穴の補填と焦点とは?

さて、1章2章ときて、紙と会話…記録の世界だなぁと思いませんか?

ケアマネ―ジャーにしても、ヘルパーさんにしても、訪問看護師さんにしても…。

施設の介護職員さんでも…。

現場が評価して欲しい場面って、じつは書類や報酬ではないんですよね。

利用者さんの火急の時に駆けつけたり、看病したり、差し入れしてみたり…。

勤務時間外だけど呼び出しで、ノーメイクで駆けつけたり…。

そういったフットワーク部分、努力して動いたことはほどんど記録に不要だったり文字にすると緊迫感なんて残せませんし、お金にも全く直結してないんですよね。

またある時は、利用者さんのご家族から理不尽な暴言を受けたり、認知症の方から暴力や暴言を受ける場面もある…じつに苦しい場面ですが、評価されない…。

利用者さんでお金を払っているから…。

暴力や暴言にも目を瞑り、泣き寝入りする…。

是非、困難事例における我慢加算、努力加算を全サービスで導入して欲しいなぁと思います(*^▽^*)

まとめ

ちょっと3章は思いが先行した記事ですが…。

きっと皆さんにウンウンと頷いていただけるかなぁと盛り込んでみました。

ただ、これが実現しますと、加算=証明書類ですから、カルテが倍の厚みになっちゃいますよね…。

根本、人が人を理解する…。

行動を証明する手段は記録と書類、詐称無き証明に他なりませんからね。

評価して欲しい現実が明るみになることは、個人保護の点からあり得ないかもしれません。

でも…記録もせず、言わず、評価されないの3拍子は報われない…。

そこに離職理由があると思うんですよね。

もちろん、逆に不正を強いる事業所の体質も困りものですけども、ジレンマの三竦みの構図の1つがここにあるように思います(*^▽^*)

管理人
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