Menu
要点としましては…。
前の記事を実践いただいているという前提で、さらなる介護の深いところのコツをまとめてみました。
今回は生活習慣を、どう保つと生活は豊かになるのか?
その辺りの重要性についてまとめてみました(*^▽^*)
今回は、少し支援者さん側の記事になるかもしれませんが…。
高齢である利用者さんの生活で、朝起きて、夜寝るまでのプログラム。
生活習慣を規則正しく保つことは、とても大事なことです。
起床、朝食、昼食、夕食、就寝の5つの時間のだいたいを守ることが大事です。
根拠はですね、食べ物は口から摂取して排泄されるまでに時間がかかります。
介護を受ける利用者さんにとって、最も大事なことの1つは、この流れを規則正しく保つことが真理なのです。
また、お風呂の時間、運動の時間、外出の時間と、だいたいを定めていくことで、一日の活動量を安定して確保することができます。
介護における最大の悩みである、利用者さんの健康を保つことが可能となるのです。
ちなみに排泄を介護する時間も、当初は臨機応変な介護が必要なのですが…。
生活習慣を定めてサイクルに乗ってくると、だいたいの介護の予想時間が定まってくるので、無駄な動きの介助を行う手間と時間が減少していくことになります。
心理学の世界で最も有名で、基礎的な実験の一つに『パブロフの犬』という実験があります。
餌の時間に鈴を鳴らしてから、犬に餌を与え続けると、いつしか鈴の音だけでも犬は餌が待ち遠しくて、餌が目の前に無くても涎が出てくるという実験記録です。
人を犬に例えることは不遜でもあり、失礼なことではありますが…。
人間も動物の一種です。
サラリーマンをしていると朝に排泄して1日、問題なく活動できます。
振り返ってみてください。
あなたがサラリーマン生活をしていて、毎朝、習慣としてトイレに向かっている…だいたい同じ時間だ…ということはありませんか?
それはサラリーマンの身嗜みの一つとして、毎朝の習慣になっていて、条件反射的に体調が整えられ続けている証拠です。
家庭で介護を受けて過ごす利用者さんは…。
現役のサラリーマンの活動に比べて、自由度は高いものの、自分で動けなかったりしますよね、障害や疾患によって…。
拘束的に…様々なタイミングの要素が不足している状態とも言えます。
その結果、生活のサイクルを乱してしまっていることにつながりますよね。
介護を受けている状態の利用者さんが、活動量が不足しているからと言って…。
現役サラリーマンに比肩する1日の活動量を確保するなんてことは、急にはできません。
そこで時間と場所、環境による条件付けを自然と行う工夫が生きてくるわけです。
介護を受ける利用者さんが、決まった時間にトイレに向かい、座る。
それも利用者さん一人で安全に座っていられる環境を整えること。
転倒など怪我をしては元も子もないですからね。
そんな配慮を重ねることで、体調を整えることは、例え障害を負っていたとしても達成することが出来るのです。
まずはコツ1で、利用者さんと支援者さんの相互理解について触れましたが、ここをさらに深めていくことが大切です。
より丁寧に細かい話し合いを重ねるということです。
支援者による一方的な想いや提供する介護は、この相互理解を深めることに決して至りません。
相互に理解して初めて達成できる境地だからです。
それはさて置き…。
相互理解に基づく条件付けは更なる効果を産みます。
先ほどのトイレの件。
毎日、決まった時間にトイレに安心して一人で座れる。
これは利用者さんにとって最もリラックスした時間を得る鍵になりますよね。
支援者さんの視点でも、決まった時間に介護を提供できるので、排泄という課題がクリアできれば達成感が感じられます。
先の条件では利用者さんが…。
□ 決まった時間にトイレに座る。
□ トイレ内での安全性を確保する。
□ 一人で座る個室の空間。
この3点が鍵です。
さらに進めますと…。
トイレですので…。
□ 衛星的な環境のトイレ
□ ウオッシュレットによる適度な刺激。
□ 便座の温かさや座面のクッション性。
□ 芳香剤の香り
□ 適度な音楽。
□ トイレに入る前の水分補給。
□ 準備体操。
他にも、数えれば切りがない工夫が浮かびます。
もちろん、利用者さんの誰しもが共通して必要とするわけではありません。
ですから、個別性を重視するためにも、相互理解に基づく条件付けが必要になるのです。
話し合いにより、相互に理解を重ねて条件を決めていきます。
数が多いとそれだけ話し合いもしますので、深い理解になりますが…。
押しつけ合いにならないように適度な節度が大事です。
先のトイレの条件であれば、1つ2つくらいが妥当です。
数多い条件付けは逆に縛りが強くなりやすいので、息苦しさ、拘束感を強めてしまうことになってしまいます。
何事も常識、適度、適切な範囲が重要です。
利用者さんと支援者さんとで行う介護の場面で、お互いに妥協できる理想的なサイクルを築きながら、1つずつ設定していくことが望ましいです。
理想に到達したら、そこで追加を一端は止める。
リズムが崩れたら、条件内容を変えてみる。
話し合いと思考の繰り返しが相互理解を深め、介護で悩む場面は着実に減少していくはずです(*^▽^*)
本記事の閲覧、誠にありがとうございました。
介護の悩みの解消のコツ1と2、相互理解と生活習慣を題材に記事にしました。
利用者さんと支援者さんの間の距離感はぐっと縮まったのではないでしょうか?
支援者さんが、利用者さんを相手に慮るだけで、一方的に仕える仕事では成立しない境地です。
逆に利用者さんが支援者さんに頼り切りでも成立しない境地とも言えます。
利用者さんと支援者さんが家族の関係であれ、他人の関係であれ…。
そこに相互理解の深さがなければ成立しない境地がこの記事に込められた眼目です。
大事なのは相互理解をいかに深めていくのか。
次はその辺りを中心に記事を作成します。
…本記事では話し合えとしか書いてませんからね(/o\)