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7月5日は何の日かと聞かれたら、多くの人が「え…えーと…七夕の前々日?」と戸惑うだろう。
しかしここで堂々と叫びたい。
「今日は、穴子の日です!」と。
しかもちゃんと由来があって、「七(な)五(ご)」=「あなご」…という、日本語の語呂合わせ力の無駄遣いが炸裂する日でもある。
だが、笑ってはいけない。
穴子は夏の日本を支える、れっきとした名脇役。
うなぎが大将のような顔でドヤってる影で、いつもにこやかに支えてくれるのが穴子という魚だ。
その姿はどこか気弱そうで、つやっとした細長い体が水中でくねる姿を見ても、何かこう…派手さはない。
しかし食べてみると、まるで雲をすくったような柔らかさと、脂の優しさが舌に残る。
これがまたいい。
うなぎよりもあっさり、それでいて物足りなさはなく、口当たりもふんわり軽やか。
暑さで食欲が落ち気味な夏にぴったりの、まさに「静かなる主役」なのだ。
そんな穴子、実は世界的に見るとほとんど注目されていない。
あのグローバルな食の巨人・うなぎに比べ、穴子は“ほぼ日本限定ヒーロー”というローカル感。
寿司ブームに乗ってちょっとだけ海外でも知られてきたとはいえ、いまだに“UNAGIの友達”くらいの認識である。
いやいや、もったいない。
この実力を日本だけで抱え込んでるのはちょっと贅沢が過ぎるんじゃない?
というわけで、今回はこの“世界に知られてないのが惜しい魚ナンバーワン”の穴子について、全力で語ってみようと思う。
産地の魅力、栄養の底力、料理の多彩さ、どこを切っても良いトコ尽くし🩷。
この魚の真価、みんなで再確認してみませんか?
穴子という魚を前にしたとき、海外の人たちはたいてい「これって、うなぎ?」と尋ねてくる。
見た目が似ているのは確かだが、似ているのは外見だけ。
中身はまるで違う。
そして何より違うのは、扱われ方だ。
うなぎは世界中で“食のセレブ”として注目を浴びている。
輸出も盛んで、ヨーロッパやアメリカのスーパーでも“UNAGI”の文字は見つけられる。
しかし、穴子は?と聞かれれば、答えは「ほぼ日本オンリー」である。
いやいや、これが意外とすごいことなのだ。
世界の食文化がどんどんボーダレスになっている今、こんなにも日本にしか浸透していない魚があるとは…それだけで注目に値する。
そしてなぜ穴子は海外に広がらないのか?
理由をひとことで言えば、日本の料理人たちが“丁寧すぎる”からである。
穴子は、見た目こそ地味だが、調理の難易度は意外と高い。
うなぎのように脂で押すのではなく、ふわっと仕上げる火入れと、くさみを取る下処理が命。
職人の手を離れてしまえば、ただのニョロニョロした謎の魚になってしまう危うさがある。
それゆえ、海外の料理人にとってはなかなか手が出しにくい存在なのだ。
さらに、日本人の“柔らかくてふわふわな食感”を愛する文化も、穴子が育まれた土壌の一つ。
ヨーロッパではプリッとした歯ごたえを好み、アメリカでは脂の強いグリルが主流。
その中で「ふわふわ系・あっさり味」という繊細すぎる個性は、どうしてもローカルなままで止まってしまう。
だがそれでいい、とも思う。
なぜなら、これは日本の料理人たちが積み上げてきた技の極み。
その技を味わえるのは、地元民の特権であり、訪れた人へのご褒美。
世界に知られてないからこそ、静かに輝く“和の贅沢”が、穴子なのかもしれない🩷。
「国産の穴子」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのはふわっとした寿司のネタか、タレが染みた箱寿司。
でもその穴子、いったいどこからやって来たのか――と聞かれると、案外知られていない。
実は、穴子の名産地は日本全国の海沿いに点在していて、それぞれに自慢の“味の育て方”があるのだ。
まずは、穴子といえば…と声が上がるのが広島県・宮島周辺。
ふっくら柔らかく、脂がほどよい瀬戸内産の穴子は、まさにお弁当界のエース。
新幹線の駅弁コーナーで「穴子飯弁当」に出会った人は、その魅力に引き込まれてしまう。
海流が穏やかで、餌となる生き物も豊富。
だからこそ、穴子もじっくり育ち、身がしまっていながらふっくらという理想のバランスが叶う。
次に注目したいのが、長崎や熊本といった九州勢。
ここの穴子は脂のりが良く、うなぎとの中間的な味わいを持つ。
香ばしく焼いてよし、煮てもコクがあり、料理人たちが「手をかけがいがある」と語るほど。見た目も大ぶりで、一本を丸ごと使った“焼き穴子一本握り”などが人気だ。
そして、東京湾も忘れてはいけない。
実は江戸前寿司の原点とも言える穴子の産地は、今でも現役だ。江戸前の穴子は小ぶりながら身質がきめ細かく、煮詰めとの相性が抜群。
ここでは素材そのものの味わいよりも、“職人の腕前”で勝負する文化が根付いている。
つまり、どの産地の穴子も「ただのニョロニョロした魚」では終わらせていない。
水温、海流、餌、生育環境…その全てが味に反映される繊細な存在だからこそ、各地のこだわりがぎゅっと詰まっている。
まさに日本の海が育てる“食べ比べが楽しい魚”の代表格。
たとえ世界が知らなくても、日本人はちゃんとわかっている🩷。
それで、いい。
暑さに体力を奪われる日本の夏。
そんな時、「スタミナといえばうなぎ!」という定番フレーズが頭に浮かぶのは自然なこと。
だがしかし、ちょっと待ってほしい。
うなぎが100メートルを全力疾走で乗り切るタイプのスタミナ食だとすれば、穴子は持久力で勝負するクールな補給型。
つまり、ギラギラせずとも、じんわり効いてくるタイプの実力者なのだ。
まず注目したいのは、そのカロリー。
うなぎが100gあたり約290kcalなのに対して、穴子はなんと160kcal前後。
約半分とまではいかないが、相当のヘルシーさである。
それでいてタンパク質はしっかり15g前後含まれており、体を作る素材としても合格点。
そして脂質が抑えめなのに、DHAやEPAなどの“青魚系オメガ脂肪酸”はきっちりと入ってくる。
このあたり、しっかり者の次男感が漂っている。
さらに特筆すべきは、穴子の豊富なビタミン群。
ビタミンAは目や肌に良く、粘膜の健康維持にも役立つ。
そしてビタミンB群、特にB12は神経や血液を整えるサポートをしてくれる。
しかもミネラル類もカルシウムや亜鉛がバランスよく含まれ、高齢者にもおすすめの内容となっている。
要するに、派手じゃないが堅実、しかも優秀。
まるで「健康診断で全部A評価」みたいな魚、それが穴子である。
しかもこの栄養、夏に食べると非常に理にかなっている。
うなぎは脂の強さで「ズドン」とくるが、穴子はふんわりしていて喉ごしが軽い。
胃腸が疲れた時、冷房で体が冷えた時、さらっと食べられて、それでもしっかり元気をくれる。
しかも骨も柔らかく、調理次第では高齢者や子どもにも優しい。
これはもう、“やさしい栄養のパートナー”と呼びたいくらいだ。
うなぎがステーキなら、穴子はふわとろの出汁巻き卵。
主役じゃなくても、食卓の中心にじんわりと溶け込む力がある🩷。
だからこそ、夏にこそ穴子を食べたい。
いや、食べるべきだと思う。
穴子と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、やっぱり寿司だろう。
ふわっと煮上げた穴子を、甘いタレでとろりと包み込み、酢飯の上にぽんと乗せる――あれこそ“穴子の代名詞”的存在と言っても過言ではない。
でも、最近の穴子はそこに留まっていない。
じわじわと、しかもなかなか器用に、ジャンルを超えて活動の場を広げているのだ。
まず目立つのが、和食の枠からはみ出した“洋風アレンジ”。
例えば、穴子とチーズのグラタン仕立て。
これが意外といける。
脂があっさりしているからこそ、こってり系とも喧嘩せず、ふわっとした身がホワイトソースに溶け込む。
イタリアン風に仕立てると、ワインにも合うから驚きだ。
さらにパン粉をまぶしてオーブンで焼けば、おしゃれな“和風シーフードパン粉焼き”にも変身する。
そして天ぷら。
これはもう、定番中の定番だが、改めてその完成度の高さを語らずにはいられない。
衣はサクッと、中はふわふわ。
熱々を塩で食べるのもよし、天つゆにくぐらせてもよし。
しかもサイズによっては一本丸ごと揚げるという迫力スタイルもあって、ビジュアルも抜群。
お惣菜コーナーで天ぷら穴子を見つけると、つい手が伸びるあの魔力…じゃなかった、吸引力、すごい。
さらには、穴子飯や穴子丼といった「ご飯が進む系」も忘れてはならない。
炊き込みご飯にしても美味、細かくほぐして卵とじにしても絶品。
最近では、コンビニや駅弁でも“ちょっと高級感のある和弁当”に穴子が登場している。
これはもう、国民的お魚ごはんの新定番といってもいい。
そして未来を見据えると、注目したいのが“高齢者向けの介護食や健康志向メニュー”への展開。
骨が柔らかく、脂が軽く、消化にも優しい穴子は、やわらか食としての可能性が高い。
栄養価も申し分なく、ビタミンやDHAを手軽に摂れることから、ヘルシー志向の家庭でも人気が出てきている。
つまり、穴子はこれまで「寿司屋の脇役」として控えめに生きてきたが、今や「どこにでも顔を出す万能キャラ」へと進化しつつある。
いぶし銀のような存在感、でも使えば驚くほど頼れる。
そんな穴子の料理バリエーションは、まだまだ広がっていきそうだ🩷。
さて、ここまで穴子についてぐるっと一周、語り尽くしてきたわけだが、今の気分を一言で言えば「お腹が減ってきた」これに尽きる。
うなぎのように全国区ではないし、鱧のような季節限定の高級品でもない。
それなのに、穴子にはじんわりと心をほぐす力がある。
まるで、普段あまりしゃべらないけど実は頼れる同僚、みたいな立ち位置だ。
世界的には知名度こそ低いが、日本では各地の海がその身を育て、職人たちがその味を引き出し、食卓では静かに主役を張っている。
しかも栄養面でも夏にぴったりという秀才ぶり。
これはもう、派手に宣伝しなくても“知ってる人は知ってる”という通好みの世界だ。
そして今、寿司ネタの枠を飛び越えて、グラタン、天ぷら、丼、介護食…とどこへでも柔軟にフィットするこの包容力。
気づけば穴子は、日本の食文化を静かに支える影のヒーローとなっていた。
あっさりしているのに満足感があり、飽きがこない。
その上、お財布にも比較的やさしい。
これはもう、毎日食卓にいてくれても文句はない存在である。
7月5日の「穴子の日」。
今年はただスルーせず、ちょっとだけ足を止めてみてほしい。
スーパーの鮮魚コーナーで目が合ったら、今こそ試すべきタイミングかもしれない。
見た目は地味でも、中身は一級品🩷。
今日の夕食は“うなぎじゃなくて、あえての穴子”で、いかがだろうか?
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