Menu
突如として発症した脳梗塞で意識を失い、気が付いてみれば手術後の病室だったという方も少なくないはずです。
病室で目覚めてみたら、半身が動かない。
そう発症した脳梗塞の後遺症である麻痺です。
これは誰にでも起こり得ることで、回復を目指して知っておくべきことがたくさんあります。
今回は、発症した脳梗塞で麻痺を患い、病院での手術を乗り越えて、帰宅した先に続けていく日常生活に取り込むリハビリ法をまとめてみました(*^▽^*)
発症した脳梗塞で麻痺を患うと入院中に、リハビリの方法を学びます。
じつは入院中の学びは、とても多くの学ぶべき項目があります。
1つずつを丁寧に理解して学び、身につけて在宅生活を過ごさねば、障害を乗り越えるどころか再発するリスクが高まってしまいます。
病院に入院した時にCTやMRI、レントゲン、尿検査、採血など多くの検査を複数回、受けますよね。
特に問題がなければ、検査の頻度は徐々に間隔を空けて行われるようになっていきます。
□ 自宅に戻られた後、これらの検査は継続して受ける必要があると覚えておきましょう。
□ またお薬も濃度であったり、錠剤の量など医師が判断して決めた用量を守らねばなりません。
この2点について守ることで、再発のリスクを大きく軽減できることは言うまでもありません。
あなたの脳は自覚症状がなくても、既に一部がダメージを受けてしまっていることを生涯、忘れてはいけません。
食事は回復を促し、健康を保つ土台になります。
脳梗塞を発症して麻痺を抱えた患者さんにも例外なく必要な栄養素があります。
肥満は体全体に負担をかけますから、解消に努めねばなりませんが、過不足ない栄養素を摂る大切さを忘れてはいけません。
脳梗塞を患った原因は生活習慣や生活歴にあったことは間違いがないことです。
自宅に戻ると病院と異なり、栄養を偏らせてしまいがちです。
また夏場や冬場の熱中症や脱水には気を付けねばなりません。
これは風邪をひいてしまい、高熱が出た時には特に注意すべき点です。
発汗が著しく、体内の水分量が損なわれるということは血液量も減ります。
少ない血液量になると脳梗塞を再発するリスクにつながってしまうのです。
このような場合は迅速な受診と点滴での水分補給と風邪の治療につなげねばなりません。
1日に3~4回、回復期リハビリテーション病院では、リハビリの機会を提供するところも増えてきました。
しかしです。
それでしっかりと運動方法や体の動きをマスターできましたか?
仮にできたとしても、本来、保険というものや国の定めるものは、最低限度保障の観点で作られていることを忘れてはいけません。
とはいえ、根本的な基礎の一通りの指導が受けられることは間違いがありません。
この点で注意点ですが、最低限度だからと無暗やたらな訓練法をがむしゃらにやることは間違いであることを覚えておいてくださいね。
『 生兵法は怪我の元 』 と言いますからね。
□ しっかりと覚えて、自主訓練ができるようになる
□ がむしゃらに無茶をする
この2つは同じではありませんからね。
脳梗塞予後は半年間、麻痺の程度は固定しないと言われます。
病院での入院訓練は3ヵ月程度が一般的です。
残る退院後の3ヵ月の自宅での過ごし方が1つのポイントになるでしょう。
退院後にはポイントを整理しながら、3ヵ月を有効に消化することで麻痺の固定程度がどうなるのかが決まります。
では、その退院後の3ヵ月をどう過ごすべきか?
1つ目は、
□ 脳神経外科
□ 内科
□ 胃腸科
□ 皮膚科
□ 眼科
□ 整形外科
□ 耳鼻咽喉科
…の5つの科を定期受診することです。
目耳鼻口、内臓、皮膚、筋肉、関節、体の至るところを適切に把握しながら、生活を過ごすことが大事です。
これはリハビリテーションが我流やがむしゃらにならない為に行う必要があります。
受診を正しく行い、意見を守り過ごすことで効果は飛躍的に向上するはずです。
ですから、頻度多く、こまめに意見を求めるようにしましょう。
できれば、丁寧に教えを乞う低姿勢のスタンスで臨むことが重要です。
つい、教えたくなるというアラカルトまで、医師から聞き出せれば儲けものですからね。
もちろん脳梗塞再発予防の薬はここが中心になりますから必須です。
呼吸器科や消化器科などありますが、程度により専門内科の受診が必要です。
消化系はリハビリを頑張るための土台となる必須器官ですから、消化経路は確認しておかねばなりません。
麻痺は腕や半身という出方だけではなくて内面にも及ぶのです。
ですから、腸閉塞などにつながりやすいので、働きの程度を把握しておく必要があります。
表皮の感覚が鈍くなると運動不足などを伴うことで表皮の多少の悪化にも気付きにくくなりますので、定期受診がベストです。
もちろん表皮では余程、悪化せねば生死には関わりませんが。
全身細部の異常確認と皮膚からの刺激や感覚を確認することはとても大切です。
徹底することがベストなのは言うまでもありません。
視力や反射神経、涙腺の働きなど細かい部分にも麻痺は影響しますので、検査の上、現状を把握しておくことが大切です。
特に軽度の麻痺の患者さんの場合、日常の近場であればと車を運転なさることもあります。
知らないことで大事故につながる恐れもあります。
過酷な日常の運動について、医師が責任を持てる範囲でプログラムを作り、経過も異常がないかを確認してくれます。
筋肉と関節のプロですから、定期受診は必須です。
目と同様に耳や鼻、喉の嚥下にも麻痺の影響は出ます。
特に喉の呑み込むという力の衰えは、食べ物が食道ではなくて気管に入り、肺の中で雑菌の餌となることで誤嚥性肺炎という呼吸苦を伴い、窒息するリスクのある病に繋がってしまいます。
嚥下テストも含め、検査を受けることが大切です。
さて、専門家との接触を割り切るということですけども、これは専門家たちはすべて対価で働いているということです。
医療保険だったり、介護保険だったりで報酬を得られる範囲でしか働いてくれませんし、働かせることも難しいものです。
そして何度も申し上げているように、彼らは最低限度保障の枠組みで支援するわけです。
リハビリテーションにたくさんの時間を求めることも理解できますが、それはあなた自身が努力していない証拠であり、自主的意欲が欠けている証拠です。
きっと最低限度保障がご厚意で倍になったとしても、あなたの望む回復の結果は得られることがありません。
最良の結果は自主的な努力の結果に到達できる境地ですから。
専門家に委ねる時、用法を間違うと1割や3割の自己負担ですけど、延々と支払い続ける金銭的な無間地獄が待っているだけです。
そのために、専門家は用法を適切に保つ必要があります。
専門家の用法3>
昨今、リハビリテーションを受ける場合は計画書を作成してくれます。
『 いつまでに○○が達成できる 』 と明示してもらいましょう。
そのための日数を契約するようにします。
できると専門家が見積もったのだから、見積もり通りの成果を上げていただくわけです。
ここで大事なのは専門家を出来ないと責めることではなくて、達成のためのプロセスを示してもらい、到達点を確認することです。
定期的にリハビリテーションを受ける目的は 『 リハビリテーションをしてもらう 』 ではなくて、 『 順調に進んでいるかを点検してもらう 』が正解です。
時に計画は点検により修正してもらい、ステップアップしていくことが望ましいです。
現代の医学では一度、重度の麻痺を負ってしまうと完全な治癒に到達することは難しいです。
しかし半身の麻痺を負ったとしても、最低限の支援を受けるだけで概ねを自立して過ごすことは可能です。
先述した専門家のアプローチによるリハビリ法を自身の生活の中に取り入れながら、努力をされるあなたにもう3点だけ。
回復が早くなる仕組みをお伝えします。
長距離マラソンを走る選手と短距離走の選手では体型が違いますよね。
長距離マラソンの選手はスラッと細身ですが、長時間を走り抜く持久力を持っています。
一方、短距離走の選手は太い強靭な瞬発力を発揮する力を持っています。
この持久力と瞬発力をバランスよく鍛えることで日常生活の不足の概ねが解消できると言っても過言ではありません。
リキんで、シャカリキに頑張りすぎてはダメということです。
ガチガチになった筋肉は柔軟性を失い、関節を硬化させてしまいます。
このため、麻痺側の固縮という筋肉の緊張が発生したりもします。
ですから、リラクゼーション、マッサージの世界が重要になります。
この専門家にあたるのが、柔道整復師さんです。
他にも近年はマッサージ店もチェーン店が多くできていますので、それらも活用すると良いと思います。
他にお風呂やお香、アロママッサージなどのリラクゼーションも効果があります。
どれだけ、食事に気を使い、受診をして自主的なリハビリテーションに取り組もうとも、完全に麻痺を取り除くことは困難です。
ですが、ここまでの記事を実践された方は概ねの自立を得られたと思います。
莫大な費用もかかることだと思います。
一定期間やこうなったら…という安定状況を作り出したら、いくつか持てる生きがいを確保します。
新しいことにチャレンジしてみても良い頃合いです。
そうです。
運動の方法を生きがいの活動方法に転換して生活の中で自然体にリハビリができるように調整していくのです。
麻痺のための運動という意識から生活の生きがいのための運動へのスイッチを図ることが大事なのです。
脳梗塞で麻痺を患い、それが重度であっても軽度であっても、喫煙と飲酒は絶対に断ちましょう。
喫煙は肺活量の低下を招くので運動量が確実に低下してしまいます。
1日1日の遅れが積り、到達点に到着すること自体が遅くなってしまいます。
他にも喫煙は手先足先の血流を阻害してしまう影響があるので、抹消血管から壊死を誘発していくリスクがあります。
飲酒は、よく主治医が渋々、負けてしまい少量の許可を出しがちですが、基本的に主張する人が我慢ができず、ストレスを蓄積するよりは、はけ口が必要と妥協点を示してくれるのです。
良い悪い、勧善懲悪で判断しましたら、悪いで決定です。
酔いは麻酔の 『 酔 』 の字で分かるように麻酔・麻痺と同じです。
半身が麻痺した状態で飲酒をして酔っぱらったとします。
片足を軸にして立ちますが、酔って片足立ちでバランスを取ることが出来ますか?
麻痺側が思うようにならず、かつ脱力した半身は重くてとても出来ないはずです。
酔うということは自立から縁遠い状態です。
一時の酔いに任せる人は、絶対に自立の道を得ることはできません。
大けがをして振り出しに戻らないように…(*^▽^*)
発症した脳梗塞で患った麻痺は表面的な体の動きや内臓の働きだけではなくて、心に深い傷をつけます。
麻痺を負った方にしか分からない心境でしょう。
でも、あなたの周囲にいる家族、友人は、あなたが麻痺を負ったとしても命があって救われたことにとても安堵されたはずです。
回復を懸命に努力して自立することが、ハードルになりますが、ハードルは乗り越えた先に爽快感が待っているものです。
努力を重ねるほどに爽快感や充実感は必ず大きく返ってきます。
あなたが努力の到達点を越える時、あなたが病気になった時にあなたを心配した人の数の10倍の人数の人があなたの周囲に財産として集まっていることでしょう(*^▽^*)