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冬は忘年会、クリスマス会、お正月、年始の挨拶回り、新年会…。
共通してお酒を飲む機会が増えてしまいますよね。
いずれも楽しい場ですから、お酒が華を添えることもありますが高齢者さんには特に注意していただかねばならない健康ポイントが潜んでいます。
お酒とは適度に付き合うことが大事。
今日はその辺りの話題です(*^▽^*)
高齢になりますと筋力の低下や皮膚の老化、体の内外の機能全般が低下します。
老化だから仕方がないと誰もが諦めてしまいますが、気付かずに自らの行動1つで加速させている場合も少なくありません。
特に冬は著しく加速させてしまうポイントが満載なんです。
特にお酒の取り扱いを間違えますと加速は著しくなります。
酔うと頭の思考から内臓、筋肉、皮膚まで全身に作用するお酒。
単純なことですが、老化という退化した状態に、急激に血流を早くするお酒を投入しますと、体にかかる負担はとても大きいですよね。
とはいえ…。
高齢者は社会性も豊かですので、お付き合いの過程でお酒を避けて通ることも難しいものがあります。
そこで健康を損なわないように大事なポイントを次章にあげてみました。
ヒートショックという言葉をご存じでしょうか?
温度差が激しいことで血管が収縮することで脳に十分な血液が回らない、意識を無くして転倒して怪我をしてしまうなどの二次被害も含めて起こる症状です。
冬は外が寒く暖房を入れると温かい。
お風呂で温まった後に脱衣場の寒さのために、ヒートショックが起こる。
血管が伸び縮みすることが急激に起こることで発生するわけですが、高齢になると血管が反応しきれないことで、高確率で起こるのです。
ポイントの1つめは温度差がなるべく少なくなるようにすること。
暖房機器の活用や衣類の多寡の調整、体を冷やしたり温め過ぎないなどして、変化を少なくすることが大事です。
ですから、お酒で血流が早くなり、お風呂と脱衣場の寒暖変化なんて…とんでもない事態になります。
お風呂は酔いが冷めてから!
ポイントの2つめは十分な水分補給や栄養補給による体調管理です。
食べて、しっかり栄養と水分を補給して排泄する。
この流れは常に意識することが大切です。
注意したいのが、胃腸は摂取後、すぐに全身に酔いが回るお酒とは異なり、水分はじんわりと吸収されることです。
タイムラグがあるので、脱水に気づいた時に慌てて水分補給や栄養補給をしても、回復には時間がかかるので悪化の流れを止める前に倒れてしまう事態もあります。
やはり著しい脱水には夏場と同じく、医療機関での点滴が必至となります。
お酒を飲まれますと、トイレが近くなるでしょう?
それに見合う水分はお酒では得られないのです。
酔うほどに排尿ごとに脱水が進む構図があります。
酔うと脱水状態なんだ…そう思いつつ次の行動を大切にすることが重要です。
お酒の量を読み間違いやすい。
もちろん飲まれるご自身が間違えることもありますが、周囲が勧めることが間違いにつながりやすい。
若い頃から人付き合いを丁寧にしていますと老齢になる頃には、
『若い頃は~』
と、武勇伝が混ざります。
こうした昔はこうだったという世間のイメージが、自らの深酒に繋がりやすいと言えるでしょう。
勧められたら、どうしても断りにくい…そういう状況に陥ってしまうのです。
老化で若い頃の様には無理が出来ません。
老境深まるほどに、飲酒量は減少せねばなりません。
減少しようと思っていても場の雰囲気に流されてしまう…それが大きなリスクになってしまいます。
こうした時には、備えが最も大事です。
1 宴席に向かう前から、十分な水分補給と軽食を摂取しておくこと。
2 最初から最後まで舐めるように少量ずつ摂取する。1口に含む量を少なくする。
3 お酌のお相手に、合う話題を自ら積極的に提供する。
4 お酒の合間と宴会後に、十分な水分摂取をする。
これで大きく失敗する機会は減少します。
特に3のお相手に合う話題を振ることを丁寧にほがらかに出来るようになりますとお酒で失敗することを防ぐだけではなくて、宴席が華やかになるなど効果も期待できます。
話が弾みまくっているのに飲食が弾むことは稀なのです(*^▽^*)
健常な高齢者さんの冬の宴席での注意でした。
実際にアルコール依存症と呼ばれ、人生をお酒浸りで過ごされる方は、後を絶ちません。
お酒が入ることで気が大きくなり、日頃の腰痛や膝痛が麻痺している分、動きやすく感じるなどのメリットもあるのですが、酔いが醒めてしまうと反動が必ずあります。
お酒の力を借りて成し遂げたとしても借り物ですから、心理的には老いを再び感じて連鎖的に鬱傾向に向くこともあります。
宴会でも自宅でのお酒も、境界や節度がなくなってしまうと身を滅ぼす原因になってしまいかねません。
さて、2章で血流が加速して~という話題に触れましたが、老化した血管に血流を加速させますと血管壁が脆いので裂けるという事態があります。
当然、脳出血など大病になります。
血流が早い、顔がほてる、呂律が回らない…このような酔いを感じるレベルの飲酒は高齢になったらゼロになるようにせねばなりません。
味見を楽しみ、お料理とのマッチングを楽しむ上品なお酒の嗜みが高齢者には最適だと言えるでしょう(*^▽^*)