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ケアマネ―ジャーの皆様。
日々、頑張っておられますか?
日夜、ケアプランをどうするべきか…頭を悩ませていることでしょう。
今回は冬限定のケアプラン3ヵ月プランの記事です。
是非、ご参考にどうぞです(*^▽^*)
冬と言えば、第一に寒さと乾燥対策。
冷えて風邪を引いてしまい、医者通いをサポートする視点が欠かせなくなりますよね。
まぁ…それに利用者様が風邪を引いて体調を崩されて寝込んでしまったら、ケアプランとしては失敗とも言えますよね。
どんな計画も停滞しちゃいますから…。
そこで、です。
□ 日々の食べ物
□ 適度な運動
□ お住まいの環境
□ 室温や湿度
□ 衛生状況
□ 着衣点検
この辺りに気配りや焦点を置いて予防線を張ることで病気になりにくく、健康を保つことが出来るのは当然の帰結点の1つとなることでしょう。
冬を、ここでは12月~2月と考えることにします。
3ヵ月間ですね。
長期目標は漠然と…大枠を指しますから、さて置き、目先となる短期目標を3ヵ月の期間に設定するしましょう。
短いと感じますかね…。
包括支援センターなどで支援計画を覗いてみますと、半年がポピュラーですからね…。
かくいう私も半年程度でよく期間設定したものです。
ですが、活きるプランは四季で考えますと、より深く見えてくるものがあります。
よく考えてみてくださいね。
1章で述べた着眼点で1年を見てみますと、
□ 日々の食べ物
旬がありますし、1年で食べられる食材は四季折々です。
冬には温まり、夏には冷ます効果の食材が得やすくなりますし、気候に合わせた料理を摂るでしょう?
□ 適度な運動
夏は外出をしやすく、冬は家に籠りやすいですよね。
同じ運動をしても、夏は汗をかきやすく、冬はかきにくいです。
汗を目安に運動してしまいますと、冬は間違いなくオーバーワークになってしまいます。
□ お住まいの環境
建物も風通しや断熱材など1軒ずつ異なります。
夏冬の差、ご家庭の差を考慮しないといけませんよね。
□ 室温や温度
同じ家の中でも冷暖房や風通しの差で室温が異なります。
また一定で保たれる環境が不自然なのは当然のことです。
もし、そんな環境があったら、人間として弱体化しか招きません。
逆に激しい変化も体に毒ですよね。
適度適切、変化の大きさを考慮するのは大切な視点の1つです。
□ 衛生状況
冬には水も冷たくなりますから、つい手洗いの回数や十分な水量を減らして…となりがち。
逆に流水を浴びすぎますと、抹消血管が引き締められ過ぎる…ということも…。
夏は逆に適度な流水で体温を下げ、心地良く過ごせるということもありますよね。
□ 着衣点検
夏冬で着衣の厚さ、素材、枚数が異なりますよね。
古い素材と新しい素材の機能性も異なります。
点検や交換は、とても大事な視点になります。
と、このように冬と夏では真逆になることもあります。
半年の期間設定ですと、移行期を含めて押しなべてしまい、平板化しやすい欠点があるということです。
誰に向けて書いても、同じようなケアプランになってしまいます。
利用者さんから見て、他人の誰かの踏襲?と思われてしまうようなケアプランは、実践に力を入れていただけない要素になってしまいます。
それが数枚、次の期間、次の期間と似たようなケアプランが並ぶのでは、さらにやる気も削がれてしまうと予想できますよね。
それでも3ヵ月毎にケアプランを刷新するのは手間という方に、秘策をご紹介です。
目標ごとに、全部の短期目標期間をバラバラに設定してしまうと良いでしょう。
例えば、
長期目標1 :寒暖の衣類調整をすぐに出来る環境に整える。11月1日~3月31日
短期目標① :冬物衣類を点検する。11月1日~11月10日
短期目標② :冬物衣類を調整して外出準備をすぐに整えられる 11月11日~11月20日
短期目標③ :お正月の買い物をして不足なく整える。12月1日~31日
このようにステップを踏まれますといかがでしょう?
もちろん、障害や体力など、利用者さんの持てる能力がありますので、
長期目標2 :生活リズムを整えて日課である〇〇を続けて楽しむ。
短期目標① :毎朝○時に顔を清拭して目覚め離床する。11月1日~3月31日
短期目標② :旬の食材を用いた1品を毎朝、美味しく味わう。11月1日~3月31日
短期目標③ :自分で葛湯を○○時に調理しておやつを楽しむ。12月1日~12月31日
短期目標④ :自分で福茶を〇〇時に調理して味わいを楽しむ。1月1日~1月20日
短期目標⑤ :自分で桜湯を〇〇時に調理して味わいを楽しむ。3月1日~3月31日
うまく伝わったでしょうか…?
11月1日から3月31日までの長期目標期間を設定したとして、1ヶ月で終わる短期目標から、1週間で終わるものまでまちまちで良いのです。
モニタリングでは過ぎ去ったものについては、終了です。
もちろん、次段階の内容が多くあるほど良いわけですが、それほど短期間に向上向上と生活を変化できる高齢者さんはいませんからね。
さて、今回は単なる事例ですけど、ここに、対象となる高齢者さん自身の障害や能力、個性を加味して仕上げていかねばなりません。
それも、自分で努力して達成できるように…。
援助者のサポート3割未満で、努力7割が妥当かなぁと、私は思うんですけどね。
間違ってもサービス精神やお手伝いさん満載にならないように注意してくださいね。
あと、この方法でケアプラン作成を行いますと最終月にはほとんどの短期目標が終了扱いになっているのでモニタリングが非常に楽になっているはずです。
次の季節のプランを設計して担当者会議を開催して周知してスタートするのに余裕ができますよね。
最後にコツですが、四季を捉えたケアプランにする場合、四季に踏み込む前の1ヶ月を混ぜてしまっても良いです。
準備をプラン化する視点です。
実地指導で褒められるか、指摘されるかは、なぜ、それが必要なのか?そうすることで、どう効果があるのか?
全ては、設計者たるあなたの説明力にかかっています(*^▽^*)
うん、主張性が低いかなぁ…。
目標の立て方が困る?
お正月の準備を挙げましたけど、インフルエンザの予防接種に歩いて自力で行く!でも、良いと思うのです。
その障害や加齢で困る利用者さんが不足している点をいかに自力で解消できるようになるのかがケアプランの眼目ですからね。
文書になる前に、利用者さんの不足点をしっかりと指摘する。
そして明確に再獲得できるようになる筋道を立てて細分化して書面化したものがケアプランなわけです。
ですからね、3章で述べた内容、ヘルパーさんやデイサービスの利用といった社会資源だけでは、絶対に達成できません。
もちろん、不足している内容がそれだった場合、実践するのは利用者さん本人ですが、支援者の中核になるのはご家族です。
続くサービス内容には、細かくご家族が担う役割を網羅することとご家族が適切な動きが出来ているかのモニタリングが不可欠になっていくことは言うまでもありません。
まぁ…いろんなご家族がおられますから…。
ご納得いただいてケアプランを計画していくところが一番難しいわけなんですけどもね(*^▽^*)