高齢者のレクリェーションは企画書に意味や意義とねらいや効果を盛り込もう!

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1はじめに

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高齢者さんのための施設やデイサービスの職員さん。

毎日のレクリェーションのネタを考えるのに困っていませんか?

今日はそんな困悩みを解消するご提案です。

大勢のスタッフと共に考え、また自分だけで悩み…。

毎日のことなので同じことを繰り返すこともできません。

いくらでもネタが浮かんでくるようになる!

そのための思考方法の記事です。




2高齢者のレクリェーションの企画書の意味や意義は?困ることは何?


高齢者のためのレクリェーションの企画書の意味や意義をご存じですか?

最初に固い話を書いておくというわけです。

企画書は公文書の1つになります。

公文書は保管義務があります。

実地指導の時にも、指導官に提示する1つの書類となるので、しっかりと書き込むことが大事です。

具体的には、開催日、開催時間、運営職員に参加する利用者さん。
( 実施後の記録も、参加した方のお名前や関わった職員さんなど、細かく対になるように記録してください )

方法や結果、後日談も、もちろん必要です。

※ちなみに余談ですが、この企画書、他の送迎日誌や勤務日誌、職員さんのタイムカード、カレンダーにみる天候などを横に並べて広げてみますと、記載漏れや不備、不正の芽などを簡単に覗くことが出来てしまいますので連動性を意識して丁寧に記録するようにしましょう。

企画書の意味や意義

若干、脇道に逸れましたので、本道に戻りまして…。

企画書は保険者が見るための公文書です。

ですから、予測した計画を作り、実践。

そして結果を適切に記録する。

…これだけでは不十分で。

さらに分析をきっちりと記録しておく必要があります。

そうです。

『 日々の実践の結果、効果をこれだけ累積して達成出来ている! 』

公文書として、結果に細かく、一目瞭然に反映して仕上げることが出来れば第一段階としては完璧です。

次に達成したこと、不十分だったこと、次回への課題と分析を加味することが、とても大事になるわけです。

企画書は結果まで含めますと、後の実地指導における事業所の評価資料となっていくわけです。

しっかり作り込むコツと習慣を身に付けましょう。

企画書作成の段階で困ることは?

ネタについては後述することにしまして…。

書き方。

文章力なども重要な要素ではあるのですが、最も大事なことをまとめていきます。

レクリェーションをなぜ行うのでしょう?

理由はズバリ!
高齢者さんの…利用者さんのためです。

『 皆で昼寝をする 』

これがレクリェーションに単純には成立しない理由は分かりますか?

寝る=休む。

休み過ぎ☞心身の弱体化という構図があるからです。

つまり、
『 高齢者さんの状態を何らかの理由で悪化させるものは、レクリェーションにならない 』
これが前提の1つです。

逆にレクリェーションは、
『 精神面か身体面の何かしらに作用して効果をもたらすもの 』
と逆に定義できます。

明るく楽しくだけではなくて、時に真剣に、難しく考えたりすることも、レクリェーションになります。

『 レクリェーションとは企画して意図的に効果を得るもの 』
と定義できます。

レクリェーションの結果を得る方法を模索する

そのレクリェーションの結果を得る前に、実施前に想定するのが企画書のコツです。

結果を仮に想定して、導かれる結果に向けて、過程や準備を丁寧に企画して設定しておくわけです。

結果の後に振り返りが重要なのは、次回に同程度の規模を実施した時に、確実により上の結果を得る将来のために過ぎません。

公的文書が求めている法的な根拠は、結果を積み上げた先にある成果にこそあると言えるのです。


3高齢者のレクリェーションの企画書に含む狙いや効果は?


さて根本のレクリエーションのネタありきという部分です。

企画のネタは無限にあります。

レクリエーションの結果に高齢者さんに何を得ていただくのか?

□ 精神的な効果?
□ 身体的な効果?
□ あるいはミックス複合!

大きくは、この3パターンに分類できます。

次に大事なのは、五感のどこに活用するのか?

□ 視覚
□ 聴覚
□ 嗅覚
□ 味覚
□ 触覚

さらに体の部位のどこを活用するのか?

□ 片手
□ 両手
□ 片足
□ 両足
□ 腰
□ 肩
□ 肘
□ 頭

脳の中身の活性化は…結果が目には見えません。

どれだけ賢くなったかは見えませんから。

ですが、プリントや制作物など意図する目に見える結果が、形になって残るようにすることが望ましいところです。

さて、人の精神と五体を分割して、組み合わせて企画を考えますと、いろいろと企画書の内容が頭に浮かんできましたでしょうか?

レクリェーションを決める企画書を作る時に重要なツール

□ 利用者さんアルバム

これは利用者さんの笑顔、普通のスマシタ顔、怒った顔の3パターンをA4サイズの用紙1枚に2人分ずつくらいで裏表で作成しておいてファイリングします。

利用者さん全員の顔を見ながら、まずは企画するわけです。

そして効果は限られた職員の人数でもって、最大の結果を出さねばならないわけです。

さらに参加される利用者さん全員に、効果が及ばなければレクリェーションの価値がありません。

そこを的確に押さえていくためのツールになります。

□ ご予算

予算ありきでレクリエーションの運命が決められるわけではありませんが、出来るレクリェーションの企画書段階での思考の幅の広がりが違ってきます。

経営者さんや経営陣に都度、直接、話をして確認するように心がけましょう。

□ 効果検証シート

的確に狙いを出せるように、効果が一目瞭然に分かるような表を作っておくと企画書を作りやすくなります。

後にご家庭や担当介護支援専門員に、適切な効果表をお届けする土台にもなります。


4高齢者のレクリェーションを簡単に企画する手法とは?


さて、ここがようやく本記事の本番です。

企画書を練る時に用意した方が良いツールをご紹介

評価検証シートはExcelシートで作ろう

☆ シート1

Excelは表のマス目になっています。

最上段で横に五感や五体を並べて書いてください。

この10個に留まらず、関節の一つ一つへのアプローチを書いても良いですし、喜怒哀楽やストレス発散などメンタル的な分野で目指す効果を書き出すと、さらに活用しやすくなります。

次に縦列に春夏秋冬と1月~12月、できれば24時間までを並べます。

これは実施時期を記入していくわけです。

この楯列と横列の組み合わさったところにレクリェーションのネタを入れていきます。

☆ シート2

横列はそのままコピー。

楯列は利用者さん全員の名前です。

重なるマスには◎〇△□で効果を書き込んでいきます。

☆ シート3以降

これは利用者さん個別の月間チェックリストになります。

各ご家庭、ご利用者さんに効果表としてお配りしても良い代物になっていきます。

またケアマネージャーさんに提供してケアプラン変更の土台にしていただくことも可能でしょう。

主治医宛に配って治療効果検証に利用いただいても良いでしょう。

こうして具体的に生まれるレクリェーションのネタは尽きることがない

具体的な例で行きますと、横軸に頭を選び、楯列で7月と選んだとします。

レクリェーションには七夕が浮かびます?

ネタとして七夕で頭を使うとなったら、歳時記を活用したり、由来など豆知識が浮かんできませんか?

結果、具体的で選ぶべき絵柄のプリントが道具として出来たりします。

頭でなくて手の場合は七夕飾りを皆で作るなんてことになります。

実際には単品で選択してこれとレクリェーションを組み立てるのではなくて、かける時間にも影響してきますので、数点をピックアップして組み合わせることで1つのレクリェーション名にできます。

そのレクリェーション名と効果を行き来しながら、参加いただく全員に効果が見込めるかどうかまで、反復して複数回、練り上げていきます。


5まとめ


期待する結果から企画書を作ることが大切です。

そして実施した結果、うまく行かなかったところを利用者さん単位で振り返るようにしましょう。

盛り上がらないとか、効果が得られないなど失敗がありますが、それは本当の失敗ではありません。

次への土台に必ず繋がるのです。

ですから、恐れずに企画力を日々、培っていきましょう。

ネタとか方法は経験を積めば簡単に想定できるようになりますが、そうなる土台はやはり例に挙げたようにシートを作成したり、利用者さんアルバムを見ながらして、考えるものです。

次いでですが…。

五感五体、全身の関節や筋肉のピンポイントまで分割して効果を求めることも、とても有効です。

さらにレクリェーションを基盤に、利用者さんの24時間365日へアプローチする宿題と実践へ連動させてみても効果的です。

狙った効果をいかに達成するのか、そこにレクリェーションをどう実施するのか…そこがレクリエーション担当者の醍醐味です。

思う通りできるように、効果が上がりまくると、介護職員さんはすごく充実したお仕事を成し遂げた気分になれます。

管理人
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