はじめに
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高齢者さんのための施設やデイサービスの職員さん。
毎日のレクリェーションのネタを考えて実践することに困っていませんか?
今日はそんな困るところを解消するネタのご提案です。
大勢のスタッフと共に考えたり、自分だけで悩んだり…。
毎日のことなので同じことの繰り返しもできませんよね。
いくらでもネタが浮かんでくるようになる!
そのための思考方法の記事です(*^▽^*)
高齢者のレクリェーションの企画書の意味や意義は?困ることは何?
高齢者のためのレクリェーションの企画書の意味や意義をご存じですか?
はぃ…最初に固い話を書いておくわけです。
企画書は公文書の1つになります。
保管義務がありますよね。
実地指導の時にも1つの書類となるのでしっかりと書き込むことが大事です。
具体的には、開催日、開催時間、運営職員に参加する利用者さん。( 実施後の記録も参加した方など細かく対になるように記録ね(*^▽^*) )
方法や結果も、もちろん必要ですよね。
※ちなみに余談ですが、この企画書、他の送迎日誌や勤務日誌、タイムカード、カレンダーにみる天候などを横に並べて広げてみますと、記載漏れや不備、不正などを簡単に覗くことが出来てしまいますので連動性を意識して丁寧に記録しましょう。
企画書の意味や意義
若干、脇道に逸れましたので、本道に戻りまして…。
企画書は公文書です。
ですから、予測した計画を作り、実践。
そして結果を適切に記録する。
…これだけでは不十分でして…。
さらに分析をきっちりと記録しておく必要があります。
そうです。
『 日々の実践の結果、効果をこれだけ累積出来ている! 』
公文書として、結果に細かく、一目瞭然に反映して仕上げることが出来れば第一段階としては完璧ですよね。
次に達成したこと、不十分だったこと、次回の課題と分析を加味することが大事になるわけです。
企画書は結果まで含めますと、後の実地指導における事業所の評価資料となっていくわけです。
しっかり作り込むコツと習慣を身に付けましょうね(*^▽^*)
企画書作成の段階で困ることは?
ネタについては後述することにしまして…。
書き方。
文章力なども重要な要素ではあるのですが、最も大事なことをまとめていきますね。
レクリェーションをなぜ行うのでしょう?
理由は高齢者の…利用者さんのためですよね。
『 皆で昼寝をする 』
これがレクリェーションに単純にはならない理由は分かりますか?
寝る=休む。
休み過ぎ☞心身の弱体化という構図があるからです。
つまり、
『 高齢者さんの状態を何らかの理由で悪化させるものはレクリェーションにならない 』
これが前提の1つです。
逆にレクリェーションは、
『 精神面か身体面の何かしらに作用して効果をもたらすもの 』
と逆に定義できますよね。
明るく楽しくだけではなくて、時に真剣に、難しく考えたりすることもレクリェーションになります。
『 レクリェーションとは企画して意図的に効果を得るもの 』
と言えます。
レクリェーションの結果を得る方法を模索する
そのレクリェーションの結果を得る前に、実施前に想定するのが企画書です。
結果を仮に想定して、導かれる結果に向けて、過程や準備を設定するわけです。
振り返りが重要なのは、次回に同程度の規模を実施した時に、確実により上の結果を得るためです。
公的文書が求めている法的な根拠は、結果を積み上げる成果にあるのです。
高齢者のレクリェーションの企画書に含む狙いや効果は?
さて根本のネタありきの部分です。
企画のネタは無限にあります。
結果に何を得るのか?
□ 精神的な効果?
□ 身体的な効果?
□ あるいはミックス複合!
この3パターンに大きく分類できます。
次に大事なのは、五感のどれを活用するのか?
□ 視覚
□ 聴覚
□ 嗅覚
□ 味覚
□ 触覚
さらに五体のどこを活用するのか?
□ 片手
□ 両手
□ 片足
□ 両足
□ 腰
□ 肩
□ 肘
□ 頭
脳の中身の活性化は…結果が目には見えないですよね?
どれだけ賢くなったかは見えません。
ですから、プリントや制作物など意図する結果が、形になって残るようにすることが望ましいところです。
さて、人の精神と五体を分割して、組み合わせて企画を考えますと、いろいろと企画書の内容が頭に浮かんできましたでしょうか?
レクリェーションを決める企画書を作る時に重要なツール
□ 利用者さんアルバム
これは利用者さんの笑顔、普通のスマシタ顔、怒った顔の3パターンをA4サイズの用紙1枚に2人分ずつくらいで裏表で作成してファイリングします。
利用者さん全員の顔を見ながら、まずは企画するわけですよね。
そして効果は限られた職員の人数でもって、結果を出さねばならないわけです。
さらに参加される利用者さん全員に効果が及ばなければレクリェーションの価値がありません。
そこを的確に押さえるためのツールになります。
□ ご予算
予算ありきではありませんが、出来るレクリェーションの幅が広がりますよね。
経営者さんに都度、確認するようにしましょう。
□ 効果検証シート
的確に狙いを出せるように効果が一目瞭然に分かるような表を作っておくと計画書を作りやすくなります。
後にご家庭や担当介護支援専門員に適切な効果表をお届けする土台にもなりますよね。
高齢者のレクリェーションを簡単に企画する手法とは?
さて、ここがようやく本記事の本番ですね。
企画書を練る時に用意した方が良いツールをご紹介
評価検証シートはExcelシートで作ろう
☆ シート1
Excelは表のマス目になっていますよね。
最上段で横に五感や五体を並べて書いてくださいね。
この10個に留まらず、関節一つ一つを書いても良いですし、喜怒哀楽やストレス発散など目指す効果を書き出すと、さらに活用しやすくなりますよね。
次に縦列に春夏秋冬と1月~12月、できれば24時間までを並べます。
これは実施時期を記入していくわけです。
この楯列と横列の組み合わさったところにレクリェーションのネタを入れていきます。
☆ シート2
横列はそのままコピー。
楯列は利用者さん全員の名前です。
重なるマスには◎〇△□で効果を書き込んでいきます。
☆ シート3以降
これは利用者さん個別の月間チェックリストになりますよね。
各ご家庭、ご利用者さんに効果表としてお配りしても良い代物になっていきます。
またケアマネージャーさんに提供してケアプラン変更の土台にしていただくことも可能でしょう。
主治医宛に配って治療効果検証に利用いただいても良いですね。
こうして具体的に生まれるレクリェーションのネタは尽きることがない
具体的な例で行きますと、横軸に頭を選び、楯列で7月と選んだとします。
レクリェーションは七夕が浮かびますよね?
七夕で頭を使うとなったら、歳時記を活用したり、由来など豆知識が浮かんできませんか?
結果、具体的なプリントが道具として出来たりします。
頭でなくて手の場合は七夕飾りを皆で作るなんてことになりますよね。
実際には単品で選択してこれとレクリェーションを組み立てるのではなくて、かける時間にも影響してきますので、数点をピックアップして組み合わせることで1つのレクリェーション名にできます。
そのレクリェーション名と効果を行き来しながら、参加いただく全員に効果が見込めるかどうかまで、反復して複数回、練り上げていきます。
まとめ
期待する結果から企画書を作ることが大切です。
そして実施した結果、うまく行かなかったところを利用者さん単位で振り返るようにしましょう。
盛り上がらないとか、効果が得られないなど失敗がありますが、それは本当の失敗ではありません。
次への土台に必ず繋がるのです。
ですから、恐れずに企画力を日々、培っていきましょう。
ネタとか方法は経験を積めば簡単に想定できるようになりますが、そうなる土台はやはり例に挙げたようにシートを作成したり、利用者さんアルバムを見ながらして、考えるものです。
次いでですが…。
五感五体、全身の関節や筋肉のピンポイントまで分割して効果を求めることも、とても有効です。
さらにレクリェーションを基盤に利用者さんの24時間365日へアプローチする宿題と実践へ連動させてみても効果的です。
狙った効果をいかに達成するのか、そこにレクリェーションをどう実施するのか…そこがレクリエーション担当者の醍醐味です。
思う通りできるように、効果が上がりまくると、介護職員さんはすごく充実したお仕事を成し遂げた気分になれますよね。