平安時代から振り返る!氷室から世界旅行に現場レクまで!夏を制する氷の旅の物語

[ 夏の記事 ]

はじめに…暑さに立ち向かう方法は「歴史」と「ひんやり」で決まるのです

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暑い…ただただ、暑い…。

そんな日にあなたが求めるのは何ですか?

うちわ?

風鈴?

それとも…氷?

実はこの「氷」、昔の人たちにとっては、金よりも光り輝く“夏の宝物”でした。

令和の今でこそ、冷凍庫の製氷機がちゃっちゃと働いてくれますが、昔は自然と向き合い、命がけで氷を守っていたのです。

そう、氷を。

平安時代の貴族が「わ〜い!氷だ〜!🩷」と舞い踊り、江戸の商人が氷を背負って汗だくで走り、現代の子どもたちが「レインボー味で!」と無茶ぶりをするその裏には、千年を超える氷への愛と努力があったのです。

この記事では、そんな氷の歴史をほんのり涼しく、ところどころツッコミを交えながら旅していきます。

さらに後半には、お待ちかねの高齢者レクリエーション用アイデアもひとさじ

福祉の現場でも“ひんやり”と“にっこり”を届けることはできるのか?一緒に探ってみましょう。

さあ、今日も暑さに負けず――心だけでも、涼やかにまいりましょう。

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第1章…夏の氷は平安貴族のエンタメだった!?~氷室と氷の使者の物語~


さて、タイムスリップの旅に出ましょう。

目的地は千年前の京都、平安時代。

今で言えばインフルエンサーのような存在だった清少納言が、「今日は氷で手を洗って遊んでみました〜」とドヤ顔で書き残しているほど、氷は最先端の“映え”だったのです。

氷を手に入れるには、まず冬に頑張って自然の中で凍った氷を切り出す。

次に、それを溶けないように茅葺きの小屋で覆い、涼しい洞窟や地中の縦穴に大事にしまい込む。

そんな保存庫は「氷室(ひむろ)」と呼ばれ、これがまた壮大な氷冷プロジェクトの心臓部。

今のように冷凍車なんて無い時代、人力で“溶けないように急げ~!”とリレーのように運ばれた氷は、もう尊いどころじゃありません。

氷室があるのは山深き地域。

山城、大和、丹波、河内、近江…といった、今で言うところの京都・奈良・大阪・滋賀あたり。

ここから都へ向かって、えっちらおっちら氷が大名行列のように進んでいたんです。

しかもただ運ぶだけじゃなく、溶けないように気温や時間を読みながらの超高等テクニック。

氷の“保冷係”がいたら、きっと当時の就活ランキング上位職だったに違いありません。

そして目的地、天皇家のもとへ到着する頃には、100kgあった氷がたったの10cm四方になってたとか。

それでもなお「これはありがたや~」と、丁重に献上されるわけです。

なんだか、スプーン1杯のおせち料理に「今年も一年ありがとう」と頭を下げる日本人らしさが、すでにここにあったのかも…?

江戸時代に入ると、氷ビジネスはさらに加速🩷。

将軍家の“氷ライフ”は当然として、商人たちも負けてはいません。

富士山の風穴に氷を貯め、日光や甲斐、駿河から江戸まで、氷のロードトリップが行われるのです。

道中の苦労を想像すると、氷を見つめる職人さんの目には、もはや愛すら感じます。

ちなみに「氷職人」や「水屋」と呼ばれる冷却界のプロフェッショナルたちも現れました。

おがくずに包んだ氷を桐の箱に詰め、地下の土蔵で保管する姿は、まるで高級ワインの熟成。

氷一つでここまで命がけなんて、やっぱり氷は、ただの冷たい塊じゃないんです。

こうして庶民が自由に氷を使えるようになるまでには、何百年もの「冷たい努力」があったわけですね。

冷蔵庫が発明される明治以降のことは、また後のお楽しみに。

第2章…ご飯に氷?酢だまり氷?昔の人たちの変わった涼み方


さて、せっかく苦労して氷を手に入れたのだから、当然ながら“食べる”という使い道が出てきます。

現代なら「いちごミルクかき氷でお願いします♡」などと口にするところですが、昔の人たちの食べ方は…なかなかに斜め上をいってます

まず登場するのが、夏の“氷ぶっかけご飯”。

冬にはお湯をかけて「湯漬け」として親しまれたアレを、夏は冷たいバージョンでいただいたのです。

熱中症の対策にもなったかは不明ですが、「冷え冷えごはんにポチャンと氷を投下!」という光景を思い浮かべるだけで、なんだか首の後ろが涼しくなりそうです。

そしてここからが本番。

氷は削って食べるのが基本スタイル。

今のように電動ではなく、小刀やカンナでシャッシャと削る。

まさに職人の腕の見せ所。

江戸時代あたりでは、氷の削り具合でモテ具合が変わる…なんて噂もなかったかもしれませんが、そんな気さえしてくる情熱です。

削った氷には、甘蔓(あまづら)という天然の甘味を煮詰め、葛でとろみをつけたシロップをかけていただく。

冷たいけど、口の中ではとろ〜んと溶ける…もはやこれは初期の「高級スイーツ」。

きっと貴族たちは「はぁ〜ん、たまらん」とため息をついていたことでしょう。

庶民が手に入れられるようになった頃には、甘さの革命とも言える“砂糖水”が登場。

その名も「すい」。

うん、シンプル。

けれどその味は、多くの人々の暑さを癒やしたこと間違いなしです。

しかし、ここから先はちょっと覚悟してください。

なぜなら、酢だまり氷なる謎メニューが登場するからです。

氷に酢醤油をかけて食べるという、攻めすぎたスタイル。

味の想像が追いつかないあなた、大丈夫。

私もです。

どうやら心太(ところてん)を氷にしたようなものだったらしく、食べるというより…修行だったのかもしれません。

中には、氷を浴びることそのものがご馳走だったというエピソードまで。

リレーで氷を運んでいた道中、ポタリと落ちた雫を庶民や子どもたちは「わーい」と浴びて涼を感じる🩷。

まさに“天然ミストシャワー”。

今ならテレビで取り上げられてもおかしくないレベルのエコなクールダウンですね。

こうして氷は、貴族の贅沢から庶民のごちそうへ、そしてちょっとしたお祭り気分へと進化していきます。

冷たさと驚きが同居したこの時代の食べ方、どこか自由でのびのびしていて、少し羨ましくもあるのです。

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第3章…焼いて燃やして世界へ羽ばたけ!現代かき氷ワールドツアー


かつては冬に貯めた氷を、桐の箱におがくずを詰めて大事に保管していたあの時代。

あれから幾星霜、時代は変わって、氷は今、トレンドを着こなすグルメの主役に躍り出ました。

しかも、“焼く”“燃やす”“混ぜる”“飾る”――氷なのに、熱量がすごいのです。

まずは日本から軽くジャブを打ちましょう。

赤福氷、あかふくごおり。

もう名前だけで美味しそう。

あの有名な伊勢の赤福餅が、なんと氷の上にドン!

餡と抹茶シロップが、まるで高級旅館のおもてなしのように冷たさを包み込みます。

暑さでトロけそうな夏、ここまでくると「かき氷を食べているのか、もてなされているのか」が分からなくなります。

そしてやってきたのが大阪・通天閣の衝撃メニュー、「焼き氷」。

これはもう、聞いただけでツッコみたくなるネーミング。

かき氷にシロップをかけて、その上から焼酎を注ぎ、なんと火をつけるというパフォーマンス系スイーツ。

氷に火――そんな背徳感が、SNS映えの頂点に立つわけです。

見た目は炎、口の中は氷。

温度のジェットコースターが口内で全速力。

さあ、ここからは氷をめぐる世界旅行へご案内。

台湾に飛びましょう。

そこには、もう一つの氷文明が存在しています。

雪のようにふわっふわな「雪綿氷(しぇんめんぴん)」、まろやかなミルク氷が舌の上で雪解けする奇跡の味。

そして月見氷。

なんと中央に卵黄が乗っているという、一歩間違えれば朝食メニューな一皿。

でもこれが絶妙に甘い黒蜜やドライフルーツとマッチして、氷とは思えぬ完成度。

さらに台湾では、まさかの“シーフードかき氷”なる猛者も登場。

海老が氷の上に鎮座するさまは、見た目のインパクトで脳が混乱し、でも一口食べて「これはこれで…アリ?」と世界が広がる味わい。

視線を南に移せば、ベトナムの「タッチェー」。

ココナッツ入りの白玉ぜんざいを氷にぶっかけるという発想。

甘さと冷たさ、もちもちとシャリシャリが口内で全力ダンスを始めます。

フィリピンでは「ハロハロ」。

アイス、ゼリー、豆、フルーツ…入れられるものは全部入れてみた!という勢いに、夏の欲望が凝縮されています。

そしてお隣、韓国の「ピンス」は、もはや氷の宴。

フルーツも小豆もアイスも盛り放題。

さらに“まぜて食べるのが礼儀”という文化は、さながら氷の鍋パーティー。

ひとつをみんなで分けて食べるというあたり、どこか日本の流しそうめんにも通じる夏の団らんを感じさせます。

このように、氷は今や世界中で“涼しいだけじゃない”進化を遂げています

ただ冷たいだけなら氷水でいい。

でも、それじゃつまらない。

甘くて楽しくて、ちょっと驚く。

氷にはいつだって、そんな「遊び心」が詰まっているのです🩷。

第4章…かき氷で笑顔がこぼれる!高齢者レクリエーションのひんやり革命


さて、介護の現場にもやってきました、氷の季節。冷房が効いたフロアで「今日はレクリエーションよ〜」と声をかけても、暑さにバテた利用者さんからは、うちわ片手に「…あら、もうええわ…」の反応。

ならばここで奥の手、そう、かき氷の出番です。

まず、作るところから楽しいのがポイント

電動式でも手動式でも、氷が削られていくシャリシャリ音はまるで夏のBGM。

機械の前に集まったご利用者さんたちが、「わ〜、出てきた!」「昔はカンナみたいなんで削ったよ〜」と昔話をはじめるのは、ある意味想定内。

話がはずむと、気温よりも心が温まります。

味のバリエーションは、あえて昭和レトロに振り切っても◎。

みぞれやレモン、ブルーハワイなんて定番も喜ばれますし、「甘蔓味って今どき無いやろ!」なんてツッコミも入るかも。

そこに練乳をちょいとかけると、皆さんの顔がちょっぴり乙女になる瞬間が見られるかもしれません。

もしも職員さんが一言、「赤福氷風でございます」なんて上品に言えば、もうそれはレクリエーションではなくサロンです。

もちろん、食べるだけが氷じゃないのが“福祉流”。

たとえば小さな氷をタオルに包んで、手のひらマッサージに使ってみる。

ほんのり冷たい感触が、指先の感覚を呼び起こし、軽い機能訓練にも。

さらに氷の溶け具合を見ながらおしゃべりタイム。

「昔の氷はなぁ、井戸水で冷やしたもんや」なんて話が飛び出せば、夏の回想法の出来上がり。

もっと言えば、職員側だって嬉しい。

氷で涼しみながら、普段あまり笑わないご利用者さんが「冷たいわ〜!」と笑顔を見せたら、もうそれだけで本日のレク、大成功です。

笑顔がこぼれて、氷がこぼれて、それを見てまた誰かが笑って――そんな連鎖が、冷たいはずの氷から生まれるなんて、ちょっと素敵だと思いませんか?

かき氷機さえあれば、冷房が苦手な方にも楽しめるし、飲み込みが心配な方には氷のかけらを小鉢に入れて、ちょっとずつ舐めるように味わっていただくという工夫もできます。

ポイントは、冷たさにビックリさせず、驚きを一緒に笑いに変えること。

夏の思い出が、氷の一口から始まる日。

そんなレクリエーションがあっても、いいじゃないですか🩷。


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まとめ…氷は溶けるけど文化は溶けない!


氷はね、溶けるものです。

でも、それを手にするまでの苦労や、ひと口食べたときの「うわっ、冷たっ!」って声、それは決して溶けないんです。

昔の人たちは、命がけで夏に備えました。

冬の間に氷を集めて、保存して、運んで、やっとの思いで手にしたその冷たさ。

平安の貴族だって、江戸の商人だって、氷を見たときの目のキラキラは、今の子どもたちと一緒だったはずです。

そして現代。

スーパーに行けば袋詰めの氷が売られ、ボタン一つで氷がじゃらじゃら出てくる冷蔵庫が、どこの家庭にもある時代。

そんな便利な時代だからこそ、ちょっと立ち止まって、昔の氷の価値を味わってみるのも、悪くないかもしれません。

たとえば、江戸切子のグラスにかき氷を盛りつけてみるとか。

薩摩切子に梅酒かけちゃうとか。

それだけで、夏がちょっと贅沢になるんです。

そして何よりも、この氷の物語を、介護の現場でも、家族の時間でも、誰かと一緒に「へぇ〜」「おいしいね〜」「懐かしいわ〜」って言い合えることが、最高にクールなんじゃないでしょうか。

かき氷の日、7月25日。氷の日は6月1日。

気温30度を超えたら、それは氷解禁の合図。

クーラーの風もいいけど、舌の上でとけるあの優しい冷たさは、きっと今年も私たちを笑顔にしてくれるはずです。

暑い夏を乗り切るヒントは、歴史の中にもありました。

氷という名の、冷たくて熱いドラマ🩷。

今年の夏、あなたはどんな“ひんやり”を楽しみますか?

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