高齢者レクリエーション!夏に施設のお風呂でアイスブレイク!至福のリラックスはいかが?
1はじめに
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アイスブレイクって、福祉業界では固まった氷を溶かすように雰囲気を和らげて打ち解けるために行うグループワークを指したりします。
今回は、文字通り、氷で休息の意味。
夏は暑いけど、お風呂は気持ちいい場所…。
でも、暑いです…。
夏のお風呂で涼しく楽しくレクリエーションを満喫してみようという記事です。
2高齢者レクリエーション!夏のお風呂では…?
お風呂場の湯温も若干下げての、夏場のお風呂タイムですが…
お風呂を楽しいレクリエーションの時間に変えてしまったら?
笑い声もお風呂で響きますし、きっと楽しくなるだろうと考えたのが本記事です。
お風呂の準備
□ 風鈴、うちわ、扇風機を用意しましょう!
□ 洗顔、洗髪、洗身のシャンプーや洗剤は個別にこだわりましょう!
□ 浴後の衣類はバスローブのような簡易のもので。脱衣所を出る時には浴衣でいかがでしょう?
□ 脱衣場の近くにレクリエーション専門ブースをいくつか設けてみましょう!
□ 浴前、浴中、浴後の水分補給…少量ずつで楽しみましょう!
この5点が本記事の眼目です。
[ 準備その1 ]環境
浴室の窓には風鈴とすだれ…。
浴場の壁は富士山などの雄大な銭湯画を用意すると良いでしょう。
扇風機は浴室にこもる熱気を外に、外気と換気を促進するために用います。
ついでに風鈴を時々、鳴らすという効果につなげます。
うちわは浴後に活用いただくわけです。
さて、浴後、バスローブでざっくりと水分を取り、浴衣に着替えます。
洗濯物がたくさんになりますけど、バスローブの肌心地が気持ち良いのはもちろん、体を拭くことで発生する摩擦熱を抑え、拭く時間も短縮されますので肌荒れが軽減できるメリットもあります。
それから、何ともお金持ち風のゴージャス感があります。
[ 準備その2 ] 浴後を徹底的に活用する!
日頃はお風呂も介護の1つで手際よく進められますが、フロアを含めて全員が楽しむレクリエーションというスタンスで捉えますと、設計が変わってきます。
浴中の洗身グッズへのこだわり
高齢者さんご自身が愛用されたり、大切に活用されるシャンプーやボディーソープを個別に準備して使用するようにします。
最後のくつろぎの獲得への第一歩はここから始まります。
対応する人数が多くなるほど、取り間違いがおこらないように注意しましょう。
それから大事な高齢者さんの私物ですから、扱う丁寧な所作があると、より演出を豊かに整えることが出来ます。
浴後の整容を徹底してみよう!
<浴前>
□ バイタルサイン測定
□ 髭剃り
□ 鼻毛カット
< 浴後 >
□ バイタルサイン測定
□ ドライヤー
□ 爪切り
□ 耳かき
□ 肌荒れケア
□ 筋緊張の緩和
普段はこの辺りの中から必要に応じて選択して適用されるところですが、レクリエーションにする時は全員が一律に受けられるようにしてみても良いと思います。
専門ブースとは?
どっかのテレビでネイルアートが好評…なんて題材を見たことがあります。
それも専門性の1つですよね。
□ ネイルアートブース
□ 化粧ブース( デイサービスなどの日帰りの場合はありかもしれません )
□ 柔道整復士のリラクゼーションブース
□ 理学療法士の筋緊張緩和ブース
□ 言語療法士による歌の会
□ 作業療法士と栄養士による試飲・試食ブース
浴後にこれだけのブースを順番に回っていただき、ご自身のベッドで一休み。
きっと大満足して、ぐっすりと昼寝が出来るのではないでしょうか?
3高齢者レクリエーション!舞台はお風呂!アイスブレイクしてみませんか?
1章を基盤に練るだけでも、効果的なお風呂のレクリエーションになると思いますが、ここはさらに上を目指してみましょう。
され、冒頭に述べたアイスブレイク。
『 氷の休息 』
これで夏のお風呂を爽やかに、高齢者さんの満足度を数段階、引き上げしてみましょう!
シャンプーを冷蔵庫で少し冷やして活用する
頭皮にヒンヤリ感。
これ、東北の散髪屋さんが発祥と言われる冷やしシャンプー。
気持ちいいんです…。
浴前、浴中、浴後の水分補給へのこだわり?
浴前にゼリー、浴中に冷やしあめ・冷やし甘酒、浴後にアイスクリーム・アイスティーといった涼味を提供してみてはいかがでしょう?
この辺りの飲み物の準備も予め、みんなで作っておきますと期待感が増しますので、レクリエーションの成功に向けて確実性が増します。
最初のゼリーは少しずつ消化吸収するので脱水を少しでも防ぎやすいという発想です。
浴中は昔ながらの感じと栄養価も高いこともさることながら、雪見酒などお酒を連想させるので何とも風情や贅沢感が増します。
桶に氷を張って、お酒のガラス製の御銚子とぐい吞みで提供しますと準備は完璧です。
浴中にこだわり過ぎますと長湯になりがちで体が火照るので、浴後にアイスクリームやアイスティーなど冷たい物が喜ばれます。
ただ胃腸を損ねやすいので浴中浴後の冷たい物系は、少量の提供に留めるのがコツです。
4高齢者レクリエーション!流れるお風呂場は終えるとリラックス安眠ムード?
さてもう一段階、工夫をご紹介します。
浴前から浴後、一連の動きですが、脱衣場→浴場で洗身→湯舟→脱衣場→ブース1→ブース2→…→ベッドという流れの中で、
□ 高級ホテルマン気分で言葉掛けから所作までこだわると成功率がグンと上昇します。
□ 各パートを担当する職員さんは高齢者さんに見えないように、休息交代と水分補給がしっかりできるように体制を取ります。
□ 各パートの円滑な動きの要は誘導員になりますが、慌てずに車椅子の揺れ1つに気配りできるようなくらいに丁寧に移動しましょう。□ 車椅子のタイヤ空気は当日朝までに全て完璧にしておきましょう。
□ 車椅子座面とステップ、肘置き、背面部の汚れも綺麗にしておきます。
□ 出来ましたら、全員、リクライニング式車椅子で楽しまれても良いでしょう。何か悪い部分がありますと、レクリエーションの印象はグッと低下しちゃう場合があります。
逆に、高齢者さんの導線にお花を飾ってみたり、花瓶や壺を置いたりして特別感を出すような演出してみるのも有効でしょう。
工夫が多いほど期待値と実感が着々と跳ね上がっていくことになります。
□ お花・花瓶・壺の設置
□ 流しそうめんの竹を活用して鹿威しや流水音の効果を用いる。
□ 味覚に用いるいろいろを普段は口にされないもので選択する。
□ ハーブティー
□ ラムネ
□ コーラなどの炭酸飲料 etc.
いろいろと工夫を詰め込みますと、日常から非日常に変化しますと共に、高級ホテルのお風呂サービスを超えるレクリエーションになります。
是非、工夫して高齢者さんと楽しい1日を演出してみてください。
5まとめ
まぁ…コストの面、経営者の指導力、いろいろと課題がありますので、まんまの実現は難しい部分もあるかもしれません。
単なる日常業務の高品質化という部分もあるのですが、
□ ホテルマン並み
という言葉が出てきますが、仕草や言葉にこだわり演出するだけでも大きなクオリティーの向上になります。
ただ日常と違うから、演出になるのであって、毎日、それを従業員に強要しますと、とても味気ない施設になりますのでご注意ください。
最後に、アイスブレイクの意味は冒頭で述べましたが、私は個人的には研修で心が緩和されて満足したなんてことが一切ございません。
なかなかノリについていけないとか、その集団から一歩下がりたくなるというような場合が多いです…。
今回のアイスブレイク。
そのままの『 氷で休息 』という意味で用いています。
間違っても研修のアイスブレイクのノリは、本レクには向きませんので…混ぜるな危険、ご注意です。
誠にありがとうございました。
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