特養など介護施設のお風呂場介助!掃除マニュアルを作っても雑菌はたくさん?

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はじめに

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特養など大勢が入浴するお風呂。

地域の銭湯もめっきり減ってしまいましたね。

戦後に比べて、各家庭でお風呂が出来るようになって銭湯は…あ、レジャー施設の銭湯が残ってますね。

さて、今回は特養施設のお風呂介助。

介護職にとって今も昔も大切な戦場の1つだと思います。

なぜ、戦場のままなのか?

その辺りを考察してみました(*^▽^*)



特養など介護施設のお風呂場介助の様子は?

お風呂の介助時間、1人の担当する介護職員さんがどれだけの時間、お風呂で活動するかご存じですか?

凡そ2時間~3時間です。

旧施設ですと冬場は足元から冷え、自分の足にもシャワーをかけて保温しつつ頑張ったものです。

夏場は…もちろん汗だくでして…。

脱水との勝負でしたね。

さて、法律的な部分で、お風呂を実施しなさい!という回数、最低で週2回なのをご存じですか?

若い方、もちろん介護をお仕事にされている方から考えてみましても、自分自身に置き換えますとあり得ない現実です。

介護をするスタッフさんは、きっとお仕事の日は帰宅後にお風呂で徹底的に洗身されていることでしょう。

高齢者である入居者さんのお風呂は週2回。

理由は、
□ 高齢になると皮膚が弱くなるので、回数が多いと皮膚状態が悪化する。
□ 皮膚を洗う洗剤も薄めて使用して皮膚の悪化を防ぐ…。
□ 特養などでは活動量が少ないので、発汗も少ないから回数を削減する。
□ お風呂の電気ガス水道代がかさむので削減する。

と、このような状況でしょうか…。

ピンとこられた方…ありますか?

100名の高齢者さんがおられたとして、週2回入浴いただくとして、土日はパート職員さんが休んでしまうので、お風呂を週に5日、可動したとします。

1日辺り、週2回の入浴をキープするには40人の入浴が必要です。

1人に10分として、400分、1日に6~7時間。

体調不良者を除いて行われますから、計算が合うでしょう?

フロアから次々と間断なく誘導される入居者さん。

着脱→洗身・入浴→着脱を10分で行い、順次入浴された場合にこの流れです。

もちろん集団浴ですから、重複してカウントしていくので1人辺りにかかる時間は延長できたり、短縮されたりもしますので結果、想像の範囲に至るでしょう。

特養など介護施設のお風呂の掃除マニュアルも整備されたところですが…

さて、高齢者さんのお風呂の時間が短いかどうかは、ご病状にも寄りますので…いったん、保留。

お風呂介助後のお掃除に話題をスイッチしますね。

塩素系洗剤を用いるなど、いろいろと病気の蔓延防止のためにマニュアルがあります。

レジオネラ菌など法的な消毒基準がきっちり定まっていますからね…。

ですが…毎日掃除をしていたとしても、見落としや杜撰な掃除などで雑菌は隅々などに残りますからね。

特殊機器を多く配置するほどに複雑な浴場環境になりますので、掃除のムラが生じるのは仕方がないことなのかもしれません。

そこでマニュアルで一から十まで決めてしまうと完璧になると思うでしょう?

じつは特養など自立した高齢者さんから寝たきりの高齢者さんまで、幅広く充実したお風呂を提供する場合、状況に合わせて機器類が増えていきます。

□ 移動する導線上には手すりが必置。
□ 濡れても大丈夫な車椅子 ( シャワーキャリー ) で湯舟まで浸かる設備。
□ 濡れても大丈夫な車椅子のまま特殊浴槽に浸かる。
□ 寝たきりの方が寝た姿勢のまま湯舟に浸かる設備。
□ 寝たきりの方が寝た姿勢のままシャワードーム式の浴槽を楽しむ。

このように軽度者から重度な方まで、いろいろな機器を活用されて入浴することが出来ます。

…すると機器を動かして下まで掃除すること…なんて不可能ですよね。

どうしても掃除のムラが出来てしまいます。

□ 高齢者さんの入浴頻度が少ない
□ 洗剤を薄めなきゃ濃い…。
□ 機械類の複雑さで洗い残しが出る…。
□ 職員さんは次の仕事に追われる。
□ マニュアルが細かくて覚えきれない。

…手抜き…漏れ…忘れ…といった具合に失敗が次々と誕生してしまうわけですね。

人災?いえいえ、誰が運営しても同じ。

完全なる保清なんて本来はないですからね。

目に見えない菌との闘いなんて一生、続くものです。

誰が綺麗になったと証明します?

検査キットで徹底的に毎日、対応していきますか?

それこそコストでお手上げになってしまいます。

特養など介護施設のお風呂の掃除マニュアルはあっても雑菌はきっとたくさん…

まぁ…コストをかけて徹底的に検査しながら掃除するのも1つの方法ですが、ここはコツを掴んで漏れなく掃除とも考えたいものです。

お風呂場掃除のコツは?

□ 上から下に掃除する!
□ 四隅から中央排水溝へ掃除する!
□ 濡れたままにせずに、浴室内全体を乾燥させる!
□ 素足が触れる場所は全部、徹底的に掃除する。
□ 手で触れる場所も徹底的に!

と、この辺りをこだわってみてはいかがでしょう?

そして、
□ 高齢者さんのお風呂の回数を増加する!
□ 浴中の洗剤や入浴剤の効果を高める!
□ 浴後ケアの保湿剤など肌ケアを充実する!
□ 浴中浴後の洗身などのタオルを高品質化する!
□ 脱衣場やフロアなどあちこちの掃除を徹底して行う!

このような辺りがコツになるのではないでしょうか?

こんな部分も大事なコツです!

職員さんが汚染源になるということも…。

□ 入浴介助着
□ シャワーキャリーやストレッチャーの機器類の清掃
□ 入浴介助後の職員さんの手足の徹底的なケアは出来ていますか?

この辺りを怠りますと、けっこう早くに水虫など影響が出ることになります(*^▽^*)

まとめ

お風呂は決まった時間に1人でも多くの高齢者さんにお風呂を楽しんでいただきたいものです。

介護職員にとって、さながら戦場のような忙しさに尽きるお風呂の時間。

油断と隙と工夫不足はたちまち、水虫やカビの蔓延を引き起こし、皮膚疾患を広げてしまいます。

5分、10分の簡単な清掃ではなくて数時間かけて、徹底して雑菌の繁殖を抑制する仕組みを作る必要があります。

是非、丁寧な掃除とケアで細かい部分の介護も実現できるように工夫してみてくださいね。

工夫の結果、ゆとり時間が出来ましたら、
□ 高齢者さん1人1人の手足の指間ケア
□ 臀部陰部の細部ケア
□ 背部掻痒感の改善ケア
□ 薄くなったり、失われた毛髪ケア
□ ご病気で血圧変動が著しい方に楽しんでいただけるお風呂のケア
この辺りの工夫に突撃して、1人1人の高齢者さんのケアの充実を求めてみてくださいね。

お風呂は命の洗濯とも言いますからね(*^▽^*)

管理人
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