夏の自由研究in介護現場~笑って学べるケアの研究大会~

[ 夏の記事 ]

はじめに…「あの発表を私がですか!?」〜夏の夜の主任の一言がすべてを変えた〜

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「あのぉ…主任、今なんておっしゃいました?」

その一言で私の夏が、静かに終わった気がした。

いや、始まったのかもしれない。

そう、今年もやって来たのである。

“介護現場の自由研究”こと、「夏の研究発表大会」。

PTさんも、OTさんも、STさんも、なんだかんだで毎年ちゃんと症例研究を発表して拍手喝采を浴びている。

でも、今年は違った。

なぜなら…「今年は現場の介護士さんにお願いしたいのよ~」と主任が言ったからだ。

いやいや待って、それって…私じゃん!?私だよね!?私が“研究者”になるってことだよね!?

だが、悲劇はそこから始まる。

いや、悲劇ではなく、もしかすると伝説かもしれない。

私たち介護士だって、日々のケアの中にこそ、ヒントと発見が詰まっている。

「それ、研究になるの?」と笑われるようなネタが、誰かの役に立つこともある。

そう信じて、私はケアの現場に身を投じた。

筆記用具片手に、今日もコール対応。

研究テーマ?もちろんありますよ。

「今日の利用者さんの笑顔の数と、私のコーヒー摂取量の相関関係」なんて、どうです?

科学って奥が深いでしょ。

これは、そんなひとりの介護士が、現場にあふれる“ちょっと笑えて、じんわり沁みる”テーマを集めて、あらがって、笑って、ちょっぴり泣いて、そして発表にこぎつけるまでの奮闘記である。

夏の自由研究は、子どもたちだけのものじゃない。

私たち大人だって、本気でやったら、ちゃんと笑える自由研究になるんです!🩷

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第1章…まずは“研究テーマ”の定義から間違えている件~この着眼点は天才かもしれない~


研究テーマって、だいたい難しい顔した先生たちが白衣着て「サンプル数が」とか「p値が」とか言いながら決めるもんだと思ってた。

でも違った。

介護現場の自由研究とは、もうちょっとこう、生活に寄り添っていて、時に感情にまみれていて、そして全力で笑えるものであるらしい。

主任が言う。

「なんでもいいのよ?現場で『あっ』と思ったことをまとめてくれたら」

そう言われて、最初にメモ帳に書いたのが「便の色と朝礼のテンションの関係性」だった。

ちょっと待って、これ…研究?完全にただの観察日記では。

と思いながらも、意外と気になる。

だって、朝からテンション高い日は便も元気な気がする。

逆に雨の日は…お察しください。

「いやでも、やるならもうちょっと専門的な…」と資料室で去年の発表テーマを探してみた。

あった。

「フレイル予防における嚥下体操の有効性」って…すごいちゃんとしてる。

でも、その横に貼ってあったPTさんの発表ポスターには、こう書いてあった。

「朝の挨拶が“元気にできる”だけでバランス感覚が変わった利用者の一例」

おぉ…!やっぱり感覚的でも研究になるじゃん!

その瞬間、私は確信した。

「これ、ネタだと思ったらだいたい研究になる説」――ここに仮説、立証されました。

次に思いついたのが、「昼食後の満腹指数と“もう帰るの?”率の関係」。

あるあるだ。

あるあるが研究になるなら、私の手帳は宝の山である。

ついでに、夜勤中に誰よりも先にコーヒーを飲んだ職員が夜間コール回避率が高い…これは統計取ればガチかもしれない。

つまりこれは、ケアではなく運命の流れを読む“ナースステーション風水”の一種では…?

そう、私たち介護士は、実は日々すごいデータの中に生きている。

言語化していないだけで、笑えて泣ける研究素材の宝庫🩷。

というわけで、私の研究テーマ第1候補がこちら。

「“おむつの装着角度”と“朝の機嫌”の相関関係について」

…間違いなく、人生で初めての研究テーマである。

が、いける気がしてならない。

第2章…「排泄誘導の神タイミングとは」〜便意予報士の称号をかけて〜


「排泄ケアって、実はすごく奥が深いんです」なんて真顔で言うと、だいたい初任者研修の同期が「いや、それな」とうなずいてくれる。

そう、排泄誘導とは、タイミングの芸術である。

1分早ければ「まだ出ない」、1分遅ければ「おむつへの尊厳ダイレクトアタック」。

この絶妙なスイートスポットを狙い続ける介護士たちの姿こそ、真の“便意予報士”と呼ばれるべきだと私は思う。

というわけで、研究テーマは決まった。

「排泄誘導における“神タイミング”の兆候と傾向の研究」

どうです、学会っぽいでしょ?

でも中身は超アナログ。

まずは観察。

今日もまた、〇〇さんの表情と姿勢、足の落ち着き、そしてふとした沈黙に全神経を集中させる。

「…そろそろですね?」と尋ねて「違うわよ」と返される日もあれば、逆に「ようやく言ってくれたわね」と拗ねられる日もある。

それでもデータは地道に取るのが研究者の務め。

ある日ふと気づいたのは、便意の兆候には「目の動き」が大きく関係していることだった。

トイレ直前の方々は、なぜか皆さん同じように、ふと天井の隅を見上げる。

あれは一体なんなんだろう。

無意識の内なるサインなのか、それとも「今から試練がくるぞ」っていう天からのメッセージを受信しているのか。

ついでに、トイレ前の定番セリフ「行きたくないけど行っといた方がいい気がする」も、便意の中間指標として統計に含めることにした。

このセリフ、実に65%の確率で“出る”のである。

なんという精度。

これが便意予報士の現場力である。

天気予報より当たるかもしれない。

研究発表の練習をしていたら、後輩が聞き耳を立てていて一言、「先輩、それって予言ですか?」

いや違う、予測です。観察と経験に裏打ちされた、科学的予測です!と胸を張ったものの、自分でもちょっと笑ってしまった。

だって冷静に考えると、私は今、「うんちのタイミングについての研究」を本気でしているのだ。

けれども、それを笑わずに受け止めてくれる現場があることが、何よりも嬉しい🩷。

こうして私は、今日も予報士としての腕を磨きつつ、次なる研究テーマへと歩みを進める。

それが「介護士の自由研究」なのである。

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第3章…認知症の利用者さんが私の名前を覚えてくれた奇跡を数式で証明してみた


それは、突然だった。

「◯◯さん、ちょっと手伝ってくれる?」

私の名前を、はっきりと呼んでくれた。

笑顔もなく、感動のBGMもなかったけれど、私の心は確かに震えた。

その方は認知症が進行しており、数分前のことも忘れてしまうような日常。

私たち職員の名前も、だいたい「あなた」か「そこの人」だった。

でもその日、たった一言で、世界が止まった気がした。

「◯◯さん」――それは、記憶という曖昧な霧の中に、私が確かに存在した瞬間だった。

これは研究になるのでは?と思った私は、すぐに記録を開始した。

どんな時間帯だったのか、どんな表情だったか、どんな会話の直後だったか…。

そして、他の職員の協力を得て、“名前を呼ばれた率”を1ヶ月に渡って地道にカウントし続けた。

対象利用者数:12名。名前を覚えてもらえた回数:…のべ7回。

うん、確率にすると約4.8%。

これを数式で表すと、
P(覚えてもらえる)=(名前呼ばれた回数)/(接触回数)×100

という、なんともざっくりとした、介護現場オリジナルアルゴリズムが爆誕した。

でも、この数字はただの数字じゃない。

覚えてくれた“瞬間”が持つ重みは、職員のモチベーションに大きく関わっている。

実際、名前を呼ばれた直後の私は、謎のテンションでナースシューズの音が3割増しに軽快になった。

同僚にも「今日なんか顔テカってますね」と言われた(それはたぶん汗だけど)。

結局のところ、「名前を呼ばれる」=「その人の中に存在する」という証なのだ。

私たち介護士にとって、それは「おつかれさま」よりも、時には何倍も沁みる言葉になる。

そしてその瞬間を、“奇跡”と呼ばずに何と呼ぶのか。

研究発表用のパワポを作りながら、私はついにテーマをこう名付けた。

「名前という魔法:認知症ケアにおける記憶の灯火」

…あ、しまった。

“魔法”って言っちゃった。

でも仕方がない、これはもう本当に、奇跡と科学のあいだなのだから🩷。

第4章…“コールボタン占い”の的中率と夜勤明けのテンションと相関関係の研究


夜勤。

それは介護職にとって、一種の試練であり、修行であり、たまに運試しでもある。

特に問題となるのが、**「コールボタンが鳴るタイミング」**である。

こればかりは誰にも読めない…はずだった。

だが私は気づいてしまった。

夜勤の休憩前、コーヒーを一口飲んだ瞬間に限ってコールが鳴る。

仮眠に入った3分後に限って、普段は静かな〇〇さんが「お水~」とおっしゃる。

これって偶然?

いや、きっと何かある…そう思って、私は“夜勤のコールボタン”を観察しはじめた。

ある夜、私は統計を取り始めた。

「仮眠前」「休憩直後」「トイレ掃除中」「夜間の記録中」など、コールが鳴ったタイミングと職員の行動を照らし合わせてみた。

その結果、ある驚くべき法則にたどり着いたのだ。

“手が濡れているとき”と“足をイスに乗せた直後”のダブルパンチで、コール鳴動率が142%上昇する”

…って、ちょっと待って、これ確率どうなってるんだ。

142%って何!?でも現場感覚では、わかる!

そう、**「今!?このタイミングで!?」**って瞬間に限って鳴るのだ。

この不思議な法則を私は「コールボタン占い」と名付け、研究テーマとして提出することにした。

「夜間コール発生と職員の行動・心理的油断との相関性に関する観察的考察」

…どうですか、ちょっとそれっぽくないですか?

学会に出せる気がしてきました。

ちなみに、夜勤明けに「今日は静かだったね~」と口にした瞬間、次の夜勤で地獄を見る確率は92%。

この“口に出すとバレる現象”にも注目すべきである。

そして何より注目すべきは、コールが鳴るたびに夜勤者のテンションが1段階ずつ下がり、明け方には“哲学者”になっていることだ。

「なぜ人は夜に水を欲するのか」「眠りとは何か」「我々はなぜ見守るのか」――もう研究とか通り越して、もはや思想である。

だが、こんな混沌とした夜の中にも、笑いがある。

予測不可能なコール、なのに絶妙に“今じゃない感”の的中率。

そして、ふとした瞬間に「ありがとうね」とか「寒くない?」とか、優しい言葉が返ってくる瞬間がある。

それでまた、全部が報われるから不思議だ。

研究テーマとしてはあまりにカオス。

でも、この“カオスのなかの秩序”を発見するのが、まさに介護士の自由研究なのである🩷。

というわけで、私の結論。

「夜勤は人生の縮図」

…え、結論が壮大すぎる?

でも、夜勤ってほんとに、人生っぽいのよ。

第5章…「褥瘡予防」ってやっぱり恋と同じだと思う件~さりげなさの科学~


介護の現場で最も語られるケア技術の一つ――それが「褥瘡予防」。

でもこのテーマ、発表しようとするとだいたいPTや看護師さんたちが先にやってしまう。

「体位変換のタイミング」だの、「体圧分散マットの有効性」だの、なんだか理論がすごすぎて、介護士である私は入り込む余地がない…と思っていた。

だけど、ある日気づいたのだ。

褥瘡予防って、恋と同じじゃない?

最初はなんとなく様子をうかがう。

「この人、今どんな感じかな?仰向けで大丈夫?横向きのほうが楽?」

そうやって少しずつ距離を詰めていく。

無理やり動かすなんて絶対ダメ。

相手がまだ準備できてないのにこちらの都合で体位変換をすると、ほら、摩擦が起きてしまうのよ。

ちょっとした皮膚の赤みに気づくこと、それはまるで「今日なんか元気ないな」って相手の機微を察することに似ている。

何も言わなくても「そろそろかな」と思って、さりげなく手を差し伸べる。

大事なのは“声かけ”と“タイミング”――恋と同じじゃん!

ある日、私はこう仮説を立てた。

「体位変換の最中における“心の通わせ度”が、褥瘡の発生リスクに影響を与えるのでは?」

そこで始めた観察記録がこちら。

・体位変換時に「今から動かしますね」と声をかけた場合

・無言でさっと動かした場合

・ついでに枕を整えて、手を添えてあげた場合

…この3つの対応で、その後の皮膚状態がどうなるかを1週間、メモしてみた。

結果、声かけ+まくらサポートをした方の褥瘡リスクは明らかに低かった。

なんだかもう、これは**“配慮”という名の予防医学**じゃないか。

見た目だけじゃわからない“関係性の質”が、肌にも影響するなんて。やっぱり恋と一緒だ。

研究発表のタイトルは、

「褥瘡予防は“恋する気配り”から始まる ~微差が生む大差~」

…ちょっとポエムっぽすぎる?でも聞いてください主任、私は本気なんです。

この現場で育った“勘”と“ぬくもり”と“観察眼”こそが、究極のスキルなのです。

ケアとは、単なる作業ではない。

小さな積み重ねが、大きな変化を生むことを信じて、私は今日もそっと、利用者さんの背中に手を添える。

優しく、あたたかく、まるで恋人をいたわるように――ね🩷。

第6章…“ありがとう”の出現頻度とシフト配置の因果関係を本気で検証してみた


介護職をやっていて、何が一番のご褒美かって聞かれたら、それはたぶん「ありがとう」の一言だと思う。

もちろん「お給料」とか「連休」とか「人員が足りてる状態」も最高なんだけど、現場で何気なく言われる「ありがとね〜」が心に染みる瞬間、あるんです。

でもふと思った。

あの「ありがとう」、一体いつ、どんなときに、誰から、どれくらいもらえてるんだろう?

そうだ、数えてみよう。

というわけで私は、出勤するたびに「ありがとうカウンター」を頭の中に設置した。

“利用者さんからのありがとう”、“ご家族からのありがとう”、“同僚からのありがとう(希少)”の3種類を記録していく。

最初は軽い気持ちだった。

だって、何十回も言われてる気がするし、たまには後輩にも「先輩、いつもありがとうございます!」なんて言われたりしてね…と、思っていた。

現実は違った。

月曜日:ありがとう2回(うち1回は電話口の業者)

火曜日:ありがとう1回(自分で自分に)

水曜日:ありがとうゼロ(でもおにぎりもらったからチャラ)

少なっ!?これ本当に言われてる!?

でも落ち着いて考えてみた。

もしかしてこれは…シフトの配置と関係してるのでは!?

そう仮説を立てた私は、もう一段階深掘りすることにした。

【検証その1】

「午前中の入浴介助担当=ありがとう率高」

➡清拭後に「さっぱりしたわ~ありがとうね」と言われる率が高かった。清潔って、やっぱり偉大。

【検証その2】

「夜勤明けシフト=ありがとう率低」

➡みんな寝てる。つまり、ありがとうも寝てる。

【検証その3】

「ナースの隣で動く日=ありがとう奪われがち」

➡なぜか全部ナースに言われる。私、横にいただけなのに…。これは“感謝の吸収現象”と名付けた。

でもね、不思議なことに、「ありがとう」が少ない日ほど、自分の行動をめちゃくちゃ反省する。

「今日、私ちゃんとできてたかな?」

「疲れてた顔してたかな?」

「声かけ足りなかったかも」

そんな自己チェックが始まる。

つまり、“ありがとう”って、もらうと嬉しいけど、もらえないと深まるんです。

そしてついに、研究発表タイトルが決まった。

「ありがとうの経済学:介護現場における感謝と言葉と人間関係の微妙な相関」

…内容はともかく、タイトルだけは文科省推薦感出てきた。

最後に、私がこの1ヶ月でもらった「ありがとう」の中で、いちばん心に残ったのは、〇〇さんの一言だった。

「ありがとね。あんた、最近ちょっと痩せた?」

…褒めなのか、心配なのか分からないけど、なんか泣きそうになった。

たぶんそれは、“ありがとう”が、ただの言葉じゃないってことを、身体ごと実感したからだと思う。

介護の現場には、言葉にならない「ありがとう」がたくさんある。

それを、少しでも可視化できたら。

それが、私の研究だったのだ🩷。

第7章…研究発表でのNGワードランキング発表!~「とりあえず頑張った」はダメらしい~


いよいよ来た。

夏の終わりの風物詩、「研究発表大会」。

会場の空気はなぜか冷房が効きすぎていて寒い。

そして心も冷える。

なぜなら――緊張MAXだから。

資料は前日にギリギリ仕上げたし、スライドも文字大きめにしたし、声だって風邪じゃないのにガラガラに乾いてる。

あとは本番を迎えるだけ…と思っていたのだが、先輩がぽそりと忠告してきた。

「発表で“とりあえず頑張りました”って言うと、評価めっちゃ下がるらしいよ」

え、マジですか。

というわけで、私は急遽「研究発表で使ってはいけない言葉」――NGワード調査を開始することにした。

なんならこれ自体を研究にすればよかったと思いつつ、先輩たちの過去の発表をこっそり聞き取り調査。

そこで判明した、介護研究発表における地雷ワードベスト5がこちらである。

まず堂々の第1位、「とりあえず頑張りました」――これは“やった感”を出そうとして完全に逆効果。

評価者は口をそろえて「“とりあえず”が引っかかる」と言う。

第2位、「私的にはうまくいったと思います」――いや、客観性どこ行った。

第3位、「参考になれば幸いです」――ありがちだけど、「自信のなさが出ちゃう」とのこと。

第4位、「〇〇さんのご協力がなかったらできませんでした」――これはいい話だけど、「で、あなたは何をやったの?」って聞かれるやつ。

そして第5位、「現場が忙しくてデータが集まりませんでした」――これ、たしかに事実なんだけど、もう“言い訳感”が止まらない。

こうして私は、発表練習をしながら言葉狩りの旅に出たわけだが、だんだん分かってきた。

NGワードって、要するに“自分の立場を守るための言い回し”なのだ。

研究って、“発見”や“気づき”を堂々と語るもののはず。

それなのに、ついつい「でも」「いちおう」「すみませんが」といった予防線を張ってしまうのは、きっと不安だからなんだ。

そこで私は決意した。

自分の言葉で、堂々と語ろう。

たとえそれが「排泄タイミングの研究」でも、「ありがとう統計」でも、「恋に似た褥瘡予防」でも。

だって全部、私が見つけた“リアルな現場”の中の、等身大の研究なんだから。

発表当日、壇上に立つ手は震え、口はカラカラ、視界はやや白目。

でも私は笑顔で言ったのだ。

「私はこの研究を通して、介護士の“日常の観察力”が、どれほどの価値を持っているかを改めて感じました」

…やった。言えた。NGワードゼロ!やりきった!

なお、司会の先生には「よく頑張りましたね🩷」と言われた。

え、それ、NGじゃないんですか…?

なんだかちょっとズルい気がしたけれど、私は胸を張って壇を降りた。

そして心に刻んだ。

“介護研究のプレゼンには、資料よりも自信が必要”――これ、次の研究テーマかもしれない。


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まとめ…発表終わったあと主任が言った「…で、それ、来年も続ける?」~研究は終わらない~


長いようで短かった、私の“自由研究の夏”が終わった。

拍手の中、壇上を降りてきたとき、心の中では一人、壮大なエンドロールが流れていた。

「無事終わった…!」「あのスライド、1回も止まらなかった…!」

そしてなにより、「“排泄”と“ありがとう”と“恋”を同じ研究で扱う日が来るとは…」と、我ながら感慨深かった。

控室でホッと一息ついたところへ、主任がニコニコ近づいてきた。

「いい発表だったねぇ。で、それ、来年も続けて深掘りしない?」

………出た。来年枠、早すぎ問題。

心の中でそっと叫ぶ。

「まだ終わったばっかりやん!なんならスライドまだUSBに入ったままやし!」

でも、不思議なことに、私はこう答えていた。

「……あ、はい。やってみたいです」

たぶんそれは、心のどこかで“やりきった”だけじゃなくて、“もっとできるかも”って思っていたからだ。

現場の何気ない日常が、誰かに伝えると「それ、面白いね!」って言われること。

「現場あるある」が、誰かの気づきや学びになること。

その体験が、私にとってはきっと、小さな“成功体験🩷”だったのかもしれない。

私たち介護士は、研究者でもなければ学者でもない。

でも、毎日目の前の一人ひとりに向き合いながら、

「なんでだろう?」と疑問を持ち、「どうしたらいいかな?」と考えて、「こうしてみよう」と動く力を持っている。

それって、たぶん、立派な“現場の研究者”だ。

来年の発表テーマ?

そうですね…今のところ第1候補は、

「“今日の疲労度”と“エプロンのシワの深さ”の関係について」

…うん、これもまた、誰かの笑顔につながるかもしれない。

というわけで。

介護士の自由研究、きっとまだまだ続きます。

“観察・仮説・検証・笑い”のサイクルで、明日も元気に現場へGO!

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