夏の高齢者の嚥下食と嚥下能力に理解を深める考察記事。
はじめに
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嚥下とは簡単に言うと飲み込むということです。
高齢になって咀嚼力という噛む力が衰えることと顎の筋力の低下から、食べ物が口から食道を通って胃に到達する流れに上手くいかずに気管に入り込んでしまうことを誤嚥と言います。
若くて元気な人でも、まれに誤嚥して咽込むことはよくあることです。
普通は咽込んで気管から食道に戻る咽込みですけども、高齢者になると誤嚥する頻度が高くなることと咽込む力が弱くなるのです。
今回は夏の食べ物と嚥下しやすくするという嚥下食のあり方、嚥下能力の向上と嚥下に拘る記事まとめを書いてみました(*^▽^*)
夏の高齢者の嚥下食と嚥下能力に理解を深めるとは考察記事のあれこれ呟き
とはいえ…私は栄養士でも医師でもありませんので、学んだ範囲と読者の皆様と同じ視点でもって工夫をまとめてみたいと思います。
一般に咽込むことが多い高齢者さんの食事で多く摂取されている食事形態は常食です。
ここは間違いありません。
え?
と驚かれる方も多いかと思いますけども、常食です。
絶対多数の人数比で探しますとそうなります。
施設を利用したり、入所されている方、寝たきりで咀嚼能力が大きく低下した方でもない限りは一般的には常食が多いのです。
つまりは…咽込みながらでも、摂取している方が多いわけですね。
逆にそれだけ施設という場所は食事形態では常食、一口大、刻み食、極刻み食、ミキサー食、ゼリー食とバリエーションが多い。
そこが手厚い、さすがにサービスなのだなぁと実感するところです。
では、次に一般家庭ではゼリー食までは到達しませんよね。
ミキサー止まりです。
刻み食は刻まない。
常食で歯茎で潰せる食材にスイッチする方法を選択される方が多いです。
または入れ歯を新調されるか…。
見ていると栄養は偏りがちですよね。
とはいえ、宅配や購入でゼリー食まで幅広く買えるようにはなっていますが…一般家庭で買う人は買うだろうけど、ほとんどの人は咽込みながら食べているのが実状かもしれません。
だって全部の食事をゼリーで整えたら2つの物が失われちゃうからです。
1つは味のバリエーションが損なわれる。
もう一つはコスト高になりお金がなくなるということです。
コスト高と書きましたけど栄養量ではないですよ、ミキサー食と常食をそれぞれ食べる同等量で用意するとなると時間がかかり、コスト高になるのです。
それは食事を取ることで物量的に胃袋が膨れる満足感を常食とゼリー食で同一に得た場合に言えることです。
特に夏。
お中元で素麺が季節柄届きます。
素麺の喉越しはとてもスルッといけますし、七夕の節句料理でもある国民食です。
けれども嚥下能力が低下した方だとスルッと1本…2本と肺に転がり込みそうで怖くないですか?
ちなみに流し素麺で喉を詰めて亡くなられたというケースもありますので、喉越しが良いというだけでは嚥下食にはなりません。
あ、嚥下で肺に入るからどうなん?
というとこですけども、肺で呼気にある菌と誤嚥した異物が混ざって栄養となり、肺炎になるというわけです。
肺炎になると菌がなくなるまで菌の栄養元を断つ為、絶食が行われます。
肺の中の異物の量と繁殖した菌の量が多いと肺は酸素を十分に採り込めないので、苦しいですし、体力がない、十分な呼吸ができないとなると生死に関わる自体になるのです。
夏の高齢者の嚥下食と嚥下能力の課題はどこにあるのか。
この辺りの最新知識は施設における食事情報を伺うことで見えてきます。
先の素麺でも数cmに切る手間が加えられます。
それでも詰まるのはやはり嚥下能力の低下です。
脳梗塞などで片麻痺を患い半身が動かせない方を見かけたことがあると思います。
表面的にはこの動かない手足に目が向きますし、本人も最初はそう思います。
けれども細かい麻痺は触れたり、生活をすることで実感するものです。
特に口の中、唇や肌の表皮といった部分の麻痺です。
それから、大切なのは左半身麻痺であれば心臓や胃、直腸といった内臓機能も麻痺が影響するということも忘れてはなりません。
トータル的に麻痺が生じるということです。
嚥下食と嚥下能力の対処は施設に学ぶ…ということで、現在の施設では大きくいろいろな事柄が取り入れられています。
食前の嚥下体操というものもその一つです。
運動前の準備体操といったところですね。
一般家庭でやってる人はゼロではないでしょうか?
でもとても大切ですよね。
それから、施設ですと…話すこと、談話です。
よくしゃべることは嚥下能力を鍛えることにも繋がります。
嚥下食もミキサー食まで進み、豆腐のようにミキサー食をいろいろと固めてみたり、味を調えたり、日々、深化しております。
菌の話題に触れましたが、丁寧な歯磨きをすると菌が減るという効果もありますし、肺炎の発症や重篤化を防ぐことも期待できます。…と学びました(*^▽^*)
最後にまとめ
乳幼児であれ、若者であれ、高齢者であれ、味覚は口腔内の触覚と共に生活の中の重要な日課です。
それはとても楽しみに直結していることであり、大切にしていかねばならないことです。
手間暇を日常的にかけて病気を予防することも大切です。
できれば嚥下能力を常に鍛えて美味しい常食を食べ続けられるようありたいものです。
ご病気でどうしても難しくなった場合、刻む、ミキサーをかけるなどの工夫を行うことと共に食事が楽しめるように、十分な量を摂取して満足感を得るということを重視する必要もあるかと思います(*^▽^*)
誠にありがとうございました。
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