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3月3日はひな祭り。
女の子のお祭りと言われます。
小さい子どものためにお雛さまを飾る風習が目立つところなのですが、桃の節句、上巳の節句とも呼ばれていて、じつは平安時代からある風習です。
節句は、年に5回ありまして、古くから体調が変化しやすい頃合いなので休息をとったり、お祝いをしっかり食べて休んで栄養を付ける…そんな大事な意味合いの日でした。
今日はひな祭りの1日を高齢者さんのレクリエーションの中でどう企画する?というお話です(*^▽^*)
3月月間を俯瞰してみますと、
□ 3月 3日 ひな祭り
□ 3月14日 ホワイトデー
□ 3月21日頃 春分の日 ( お彼岸 )
□ 3月 下旬 花見
ひな祭りは3月上旬の一大イベントですよね。
もちろん中旬から下旬に備えて体力・気力を培っておくということも大事な発想の1つでしょうか。
とはいえ、朝夕はまだ寒いですが、日中は外出したくなる陽気を感じますので外出系のレクリエーションを本格的に導入することも企画してみても良いかもしれませんね。
ただ冒頭でも申し上げましたように、気候の変わり目は変調しやすいということに注意が必要です。
ですから、活動と休息のバランスに配慮して十分な栄養をがっつり摂取することも大切です。
まずはオーソドックスな企画からご紹介です。
7段飾りや小道具を折り紙で作ってみたり、利用者さんや職員のご家庭から拝借させていただいて飾るなどしてひな祭りの飾りを整えます。
ひな壇が平安装束に彩られることが一般的ですので、流す音楽は定番の童謡から雅楽まで、雅な音楽を選択すると風情が出ますよね。
菱餅、ひなあられ、ちらしずしに蛤のお吸い物、白酒や桃花酒は難しいので甘酒に桃の花びらを添えましょう。
飾りや食べ物、音楽といった雰囲気作りを高齢者さんと一緒に準備しておくことも楽しいですよね。
歴史的な由来では、お内裏様とお雛様を持って丘に登り、お雛様と共に景色を見て楽しむという遊びが元になったと言われています。
ドライブに出掛けてお昼ご飯をピクニック気分でいただいて過ごす1日も、風情があって良いものです。
□ 四季折々の行事に沿って利用者さんの季節感を高めたり、過去の記憶に想いしていただくこと。
□ ドライブに出掛けて空気を実感してもらうこと。
□ 路面の不安定な場所 ( 施設内はバリアフリーですからね ) で、しっかりと歩行していただくことに意義があります。
行事に企画する意図を予め考えておくことと、結果として写真に納めて高齢者さん本人やご家族さんへフィードバックすることが大切なところです。
あとご家族さんには手間ですが、A4半分程度の紙に帰宅後のひな祭りの話題について記載いただき回収するようにしましょう。
これはひな祭りの行事そのものの成果を図るだけではなくて、行事実行の結果になります。
もちろん意見を集約して考察をして次年度に活かすと共に最終のフィードバックをご家族宛にお伝えするようにします。
盛大な企画の方です。
節句の日は元々は厄災が起こりやすい日とされているので厄払いが行われてきた日です。
ひな人形も、昔は子どもの体にこすりつけ、厄を人形に移して川に流したわけです。
昔はお盆にしろ、お彼岸にしろ、川に流すことでご先祖様や神さまに伝わりやすくなり、守られるという風習でした。
近年は自治体による環境汚染対策で中止になることもあるのですが、地元の神社やお寺では企画して実施されているところもあると思います。
そういった地元行事に一緒に参加させていただくということも、とても意義がありますよね。
ひな祭りだからと施設内だけで企画しないといけないというわけでもないということです。
地域の行事にサポート有りの安心な状態で介護を受ける高齢者さんが参加出来た!これも1つのリハビリともなる成果と言えるでしょう?
外出して楽しむ→地元祭りに参加する…と来まして最後は施設内で盛大に行うパターン。
大掛かりに賑やかに施設が主導するからこそ出来るお祭りの規模というものがありますよね。
これはこれで企画のし甲斐があるというものです。
近隣の保育園から子どもたちに参加いただけるように招待状など根回しをして高齢者と子どもたち、地域ぐるみで楽しめる環境を整えていきます。
ちらしずしやひなあられなどお料理大会をしつつ、宴会風に食事を楽しむ企画も良いですよね。
高齢者さんから子どもたちへ、健やかに育っていただくためにメッセージカードを節句カラーであるピンク、緑、白を基調にして複数枚で作成しておいて贈るのも良いでしょう。
もちろん後日談のアンケートを添付して回収することを忘れてはいけません。
どのような形であれ、安全性を損なってはいけないことと無意味・有意義の境界を思考しながら企画することが大事です。
ひな祭りの節句は拘り徹底するポイントが多くあります。
□ 雛壇の人形と飾りたち…制作
□ 音楽…童謡・雅楽の調べ・民族楽器に拘る
□ 雛遊び…外出して楽しむお雛さま
□ 雛流し…雛人形を川に流して厄払いする行事
□ 保育園児との世代間交流
□ 地域交流への参加
□ 節句料理のクッキングや創作料理の開発
どれも1日で詰め込めるものでもありませんし、飾りでも1週間や1ヶ月かけて制作する大作まで、取り組み甲斐がありますからね。
幅広く内容があるだけに事前にタイムスケジュールや内容の重い軽いの密度をちりばめて、1日をコーディネートすることが大切になりますよね。
あ、最後にくどいですが、写真とアンケートの配布と回収、分析を丁寧にするようにしてくださいね。
次年度以降、着実にグレードアップする素地になりますからね。
是非、楽しいひな祭りの1日を過ごしてくださいね(*^▽^*)