介護保険の利用者さんに『将来どうしたい?』と終末期のビジョンを尋ねた結果は意外な答え?

はじめに

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聞き取りと言っても…人数を数えてもいないし、長年の聞き取りで掴んだ漠然とした結果です。

統計じゃないですよ(*^▽^*)

そんな最早、私の単なる思いこみとイメージと化した『将来の終末期ビジョン』のまとめ記事です(*^▽^*)

現代風に言うなら就活のススメってところでしょうか…。



利用者さんに『将来どうしたい』と終末期のビジョンを聞いてみたら…。

介護支援専門員は、利用者さんの今や将来の予測を建てるためにいろんなことを利用者さんに尋ねておく必要があります。

その中で、末期が近い方、まったくそうでもない方、いろんな方にいろんなパターンで終末期のビジョンを尋ねる機会があります。

でね、私は在宅生活を支援する介護支援専門員でしたから、返ってくる答えに『自宅の畳の上で最後を迎えたい』という返答を期待していたんですけどもね…。

ほとんどの方が『病院で最後やろ?』という、とっても詰まらない答えを返してくれたんですよね…。

で、理由を続いて尋ねると、最も多かったのが、『残された遺族に迷惑をかけたくない、かけられない』でした。

病院は姥捨て山ではないですし、末期を看取るための場が主流なわけでもないんですけどもね。

ちなみに病院で亡くなると、死後処置をしてくださいまして、自宅か葬儀場に送っていただけます。

後は自宅で亡くなっても同じです。

自宅で亡くなった場合は訪問看護師さんが死後処置をしてくださいますが、ご利用されていない場合は葬儀場の方が死後処置をしてくださいます。

そこから葬儀場に向かうだけです。

どこにも迷惑はないものですけどね。

病院を挟む分、家族は病院に走り、自宅に走るわけですから、そちらの方が手間ともいうものです。

病院でも自宅でも看護師さんの死後処置レベルは同レベルで差がありませんからね、看護師さんの凄いところです。

利用者さんに終末期のビジョンで夢が無くなってきているように思う…

自宅への愛着だったり、家族への情愛だったりの表し方が希薄になっているようにも思います。

介護職や医療職経験者とは異なる一般の方にとって死に目に会う機会はとても少ない貴重なものです。

人はこうして生まれ、こうして亡くなる…生まれて亡くなるまでの過程の全てが昔は丁寧に受け継がれてきた世界です。

失うことで深く心に刻まれる何かが必ずそこにあるわけです。

何でも数値であったり絵であるなど見えるものが尊重されがちな昨今ですけども、想像力と伝統がとても根拠のないものとして扱われやすくなったんじゃないかな?と危惧する次第です。

越権行為ですけども自宅での末期をオススメすることもよくあります(*^▽^*)

そうはならなくても、自宅での終末期のビジョンをオススメすることもあります。

終末期を自宅で過ごされたご家庭の感慨はいろいろですけども…満ち足りたものがあることも事実です。

ご家族は気が気でなくて大変な面ももちろんあるんですけどもね。

亡くなるまでの間に家族がどれだけ手を携えて関われるのか、家族の団結力が試されるものです。

家族で看取りを行う終末期の実際はどんなところでしょう?

まず、癌など余命が定まった方…自由にやってます。

亡くなる直前まで意識ある中で楽しまれます。

家族ばかりか親族や近所も呼んで毎日、お祭りのように楽しんだ方もおられました。

…自分が食べられないのに、周りが食べて飲むのを笑顔で満足して見て逝かれました。

食べられる方は、アイスクリーム、タコ焼き1個…食べたい物を食べて逝くことができました。

遠方に住む孫が来訪して、車椅子を押して庭を散歩してくれました。

初めての体験に涙を流して喜ばれていました。

こんな体験はけっして病院ではできない…ということもないですけども難しいですよね。

気儘と思われるかもしれませんけど、末期の終末期に自分らしく最後を迎えることは満ち足りた心であの世に送ってあげられることではないでしょうか?

最後に

利用者さんの祖父母としての人生は子である父母へ、そして孫夫婦へと、生き様として記憶や心に刻まれていきます。

確実に見えないものですけども、伝播するものがあると思います。

介護施設や病院に頼ることも悪くはありませんけども、きっと子も頼りますし、孫も頼ります。

施設に入れる決断をしたら、きっと子や孫もそう判断しやすくなっていくでしょう。

間違いとは言いません。

それぞれのご事情がおありですから。

別居もやむなし…親を施設や病院に委ねる判断も仕方なしの場合もあります。

そう現役でお仕事を抱える介護をする世代はこの自分の生き方との折り合いを付けることにとても悩みを抱えるものです。

施設や病院は万能ではないです。

入所や入院をすることで月に10万円以上のコストが必要です。

その分、自宅で看取りを行うと本人の望みが充実できるばかりか、コストはとんでもなく低くすることもできます。

終活については旅立つ本人の心残りがないように、また残る皆様の為にも悔いなく全力で臨むようにしましょう(*^▽^*)

管理人
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niiro makoto