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今日は海の日!と、祝日がそこにあるならば、誰もが海を連想しますよね。
ご病気や障害で寝たきりで…そう特別養護老人ホーム。
そこで暮らす高齢者さんの脳裏にも海が浮かんでいるかもしれません。
特養に暮らす高齢者さん全員をお連れしての海遊び…不可能ですよね。
少しでも海を身近に感じて楽しめる企画はないものか…。
今日はそんな記事をご用意してみました(*^▽^*)
夏の気温が上がってきますと、テレビに流れる現場リポートなど雰囲気が夏らしい景色であったり服装であるなど雰囲気が変わってきますよね。
海の日には海の音楽を選択されてみたり、
場の雰囲気作りを行いますと、グッと夏の海を想像しやすくなりますよね。
もちろん、かき氷など食べ物も夏の涼を運んでくれます。
さて、特養…。
夏も冬も一定の温度管理で変わらない…なんてこともありません。
窓際は直射日光で高温化しますし、換気すれば熱風も入り込みます。
臥床する間に脱水…。
そんな事態を避けたり、こまめな水分補給や観察が必要なのは場所を問わずです。
四季を実感していただきたい!
そう思う気持ちは大切ですが、特養で暮らす高齢者さんに実感いただく場合には大きな変化にならないように配慮することが大切です。
そこで、
□ 音楽を夏や海のテーマに替えて流す
□ 磯の香りの食べ物をメニューに取り入れる
□ 海がテーマの番組やスライド、写真が視野に入るようにセットする。
このような辺りで雰囲気作りを行い、海を身近に感じていただいてはいかがでしょう?
海の日で海を実感いただくとしましても、感じ方は高齢者さんそれぞれの感性によりますよね。
この辺りをレクリエーションで煮詰めてみてはいかがでしょう?
100円均一で小瓶とコルクが購入できますよね。
中に砂や貝殻を入れまして封をしっかり閉めて…。
□ 居室のタンスに置く。
□ ベッドの頭元に置く。
□ サイドレールに吊るす。
□ 天井証明から垂らす。
※火事・発火など事故には十分、配慮してくださいね。
これで視界にも入り、海の広大なイメージや爽やかさを運ぶ海風など想像していただけたら、介護職員冥利に尽きるというものです。
写真パネルや絵になりますと、より具体的に海をイメージすることになります。
ただあまり大きくならないようにしましょう。
理由は海ばかりになりますと不自然でしょう?
夏といえば花火や盆踊りなどなどいろいろ連想させてくれるものも多くありますからね。
その中で海を選択するのは、海がお盆と重なり祖先から続いて大事にされてきた由来があること。
さらに海の持つ広大で、荒々しくも優しく包む包容力で高齢者さんの心に影響する効果を狙ってのこと。
ですから、小さいワンショットの記憶に影響する程度が妥当です。
□ フォトフレームをタンスに置く。
□ 天井にビス止めした額縁に飾る。
□ サイドレールに額縁サイズを固定する。
このようにしますと寝たきりの方でも視界に海を実感できるようになりますよね。
フォトフレームや額縁も100円均一で調達できるミニサイズで良いでしょう。
具体的な写真や絵。
高齢者さんのご家庭にある夏の風物詩などを撮影したり、絵にしたりして加工してみてはいかがでしょう?
人によっては、
□ 井戸とスイカ
□ スダレとうちわ
□ ぶたさんの蚊取り線香
けっこうご家庭のオリジナルアイテムがある場合があります。
これを身近に用意すると夏!という実感を伴うグッズです。
そのグッズと海を合わせて、パソコンで編集して1枚の絵にしますと、グッと夏と海を身近に感じていただけるようになりますよね。
保育園や小学校のように保護者会と言いますかPTAと言いますか、ご家族様の会なんてものを組織されている施設もあるかもしれませんね。
組織されている施設様はシーズン前に通知を出してですね、夏と海に関する調査…なんてものにご協力をいただいてみてはどうでしょう?
いろんな、ご家庭ならではのエピソードが集まり、レクリエーションに反映することが出来ます。
また記名式にすることで、高齢者さん1人1人に向けて個別性を深めたレクリエーションを展開することが可能になります。
アンケートの例としては、
□ 高齢者さんの昔のお写真の中から『夏』と『海』に共通するものをご提供ください。
□ ご家族さんが幼少の頃に出掛けられた海はどこでしょう?
□ ご家族さんが幼少の頃に夏に親しんだ食べ物やおやつをできるだけ詳しく教えてください。
このようなリサーチをしてみてはいかがでしょう?
海の日を照準に合わせますと、6月中にはネタ集めをして7月初頭には準備にかかりたいところです。
是非、夏と海の日を満喫できる工夫を凝らしてみてくださいね(*^▽^*)
磯の香り…これだけはなかなか持ち込めない物です。
ヘタをすると生臭くて…。
七輪で鮎を焼く?
海苔を炙る?
香ばしさと共に漂う香りで満足いただけますかどうか…。
さて、最後の最後にコツ。
家族の会を出しましたが、施設に預けるご家族と高齢者さんの関わりのあり方を細かく提案していくことも大切です。
切っても切れない家族の絆。
住む場所は違うけど深めていく流れを作るようにしましょう。
ご家族や職員が海へ出掛けるなら、海の砂や貝殻を施設へ届けてもらいましょう。
少量ずつでも、とても役立ちますよね。
朝昼晩…高齢者さんと家族が丸1日を充実して過ごすことが出来る…。
そんな日が年に何回あっても良いものです。
楽しい場所には必ず長時間、ご家族の来訪を見込むことが出来ますし、楽しみの共有だけではなくて、お食事の介助や排泄の介助なども実践いただけることがあります。
スペシャリストの介護と愛情ある家族介護の違い…ここも明確な差が発露する点に成りえます。
是非、いろいろと楽しく、掘り下げて充実してみてくださいね(*^▽^*)