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ケアプランなんてどうせ、利用者さんも事業所さんも読んでくれない…。
介護支援専門員の皆さん、そう拗ねることなく頑張っていますか?
今回は、私が過去に実地指導で問われた点、ケアプランに連動性があるかどうか?をご紹介です。
その辺りとケアプランで求められる具体性について記事にしてみました。
とはいえ、実地指導も市町村であれ、県であれ、やる気度は…まちまちですからね。
担当官なんてコロコロ変わりますし…と、タカを括ってはいけません。
実地指導の担当部署に就かれた方が新人さんであるほど、実地指導マニュアルに沿って、ガッツリしっかり見聞されるものです。
というわけで、私の経験とケアプラン適正化研修での評判も含めて記事をまとめました(*^▽^*)
実地指導は、前と中と後の3部構成です。
前は事前提出書類の提出ですね。
中は実際に行政の担当者さんが事業所に来訪されての見聞記録会です。
後は持ち帰られた書類の分析をされて、結果通達の段階です。
一連の前振りから結果までに、だいたい1ヶ月から1ヶ月半くらいかかります。
で、介護支援専門員が介護保険の中で最も大事なキーマンにあるという理由は、この実地指導を大きく年単位で見ても分かります。
まず、訪問介護や通所介護に実地指導でケアマネージャーとの接点の書類を集めた上で、最後に居宅介護支援事業所に回るという流れ…最終的に書類の突合を図る…なんてことも実際にはあります。
逆パターンもされてますけど、概ねはサービス事業所から最終が居宅介護支援です。
実地指導本番に向けた土台の理論武装と言いますか、言い訳は粉砕するぞという不正事業所に対しての強硬策を取る場合もあります。
目に見えた事前に求められる実地指導の資料は、半年から1年分の主な書類コピーを数人分程度、提出を求められます。
それも10日~1ヶ月程度で(/o\)
私…期限間際で、分厚い10cm以上はある提出書類を、提出先まで車で当日に運んだこともありますもん(/o\)
当日は丸々半日以上かかりますし、後日は呼び出しもあります。
ですから午後に開催されることが多いですね。
昔は契約書や重要事項説明書などの契約書類やケアプランなどの印鑑やサインの点検が多かったものですが…。
近年、ケアプランを点検する時に、とても重視されるのは…。
まずアセスメントの中身。
情報がたくさん収集されていることはもちろんですが、介護支援専門員が集めた情報だけではなくて、自己分析や予測が書き加えられているかという過程が重視されています。
支援経過記録と合わせて情報収集元も注視しています。
『この〇〇という課題があるので〇〇という対応が不可欠…』といった分析の記載にだけ蛍光ペンが次々と入れられたりします。
で、この分析がケアプランに反映していないと…。
アセスメントからケアプランに反映していない理由を問われます。
漏れてました…では済まされない場合もあります。
それから、具体的なケアプランですけども…1表って認定情報、個人情報、概況、総合的な方針がまとめられる表ですけども、アセスメントと連動性がチェックされます。
でね、2表のニーズや長期目標、短期目標に繋がるわけですけども、当然、ここでも連動性が問われます。
ここで最も重視されるのが短期目標。
数値であったり手順であるなど具体性がないものにはチェックが入ります。
短期目標の例を挙げますと、
『 毎日適度な運動をする 』はダメ。
『 毎朝30分、近郊を歩く 』が正解。
というように数字など具体性が重視されます。
利用者さんに具体的に実施を迫る内容で、合意を得たり、イメージしやすい将来性が求められているのだと思います。
最後にケアプランの設定期間、期間設定の根拠が問われます。
利用者さんの誰のケアプランにでも、半年なんて設定をしていると評価が下がります。
あと最後に全カルテを当日、流し読みされます。
コピーペーストは避け、なるべくオリジナルの文言で、個別性を持たさねばなりません。
だってコピーだらけだと流し読むと傾向はすぐに見えてくるでしょ?
そしてアセスメントからケアプラン作成、支援経過記録、モニタリング評価へ情報が連動しているかも問われますもん。
外れているところとか、『この目標のモニタリングはズレているのでは?』なんて聞かれたこともあるくらいです。
10年前は書類があるかないかくらいしか問わなかったのに…厳しくなってきたなぁと思います。
あ、とある場所で、ケアプランを提出したら、前の回のケアプランと重ねて蛍光灯に透かして一致率を見て…『単なるコピーだよね』と怒られている姿を見たことがある(/o\)
流石にこれは怒られている場面で、見ていてゾっとして怖かったのを覚えています(/o\)
私は市役所で、ただの通りがかりの通行人でしたけども…事務所に帰って同僚や上司に、速攻で報告したのは言うまでもありません(/o\)
徹底した分析と実行の記録の山が求められている…と思うんだよね。
でね、完璧にできることはないわけで…努力している姿勢が大事だと思うのです。
ですから、コピー&ペーストだけのプランはダメでテンプレートに留めよう。
それから、テンプレートで済まさずに、必ず〇〇回、〇〇時、〇〇を自力でするなど、利用者さんの個別性を必ずプランに落とし込むこと。
横断検査は本当によくコピペを見抜く材料となるのは間違いありません。
アセスメントからプラン化、そしてモニタリング、他事業所との連携や医師との連携の記録…。
やることはたくさんあるのですけども、その流れを追う実地指導になっています。
1日で業務の流れを作るのは難しく、日々の研鑽が実地指導を無難に乗り越える大事なコツです。
最後に、書いたことは覚えておくことが大事かな。
振り返り、語れるくらいには記憶しておくことも大事です…。
何を尋ねられても適切に返答することが大切です。
嘘はダメですよ、絶対に…。
私、にこやかに『始末書提出!』って言われて、市役所宛に始末書を書いたことあるもん(/o\)
怒られると、とっても怖いんだよぉ~(/o\)
普段はにこやかで優しいけど…(*^▽^*)