お彼岸の意味や由来をおはぎを食べながら子どもに簡単に説明しよう。

はじめに

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年に2回あるお彼岸についてのまとめ記事です。

暑さ寒さも彼岸まで…そんな言葉を聞いたことがありませんか?

季節の時候として節目となる頃合いの日です。

3月の春分の日と9月の秋分の日を中日にして挟んだ前後3日間の期間をお彼岸と言います。

今回はお彼岸を小さなお子さんに伝える時に、
簡単に要点を伝えられるよう記事にしました。




お彼岸の意味や由来とは?大人向けまとめ

お彼岸の暦とは?

お彼岸は、 『 雑節 』 という暦日の1つです。

雑節とは二十四節気や五節句などの暦日に加えて、
季節の移り変わりを、明確に表すために設けられた特別な暦の日です。

節分や社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日の8つと彼岸で9つを数えたり、
他に初午、三元を元にした上元、中元、下元、大祓を含めて雑節とすることもあります。

お彼岸の期間に行われる仏事を彼岸会 ( ひがんえ ) と言います。

最初の日を 『 彼岸入り 』 、最後の日を 『 彼岸明け 』 もしくは 『 はしりくち 』と呼ぶ地域もあります。

お彼岸の意味や由来

春のお彼岸とは?

『 春分の日 』 は、国民の祝日の意味として定められている意味は 『 自然をたたえ、生物をいつくしむ日 』 となっています。

この日、太陽が黄経0度の春分点を通過する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。

秋のお彼岸とは?

『 秋分の日 』 は、国民の祝日の意味として定められている意味は 『 祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ日 』 となっています。

秋分の日の太陽は、真東から上って真西に沈む。
昼と夜の長さが同じ日になるように…とはいかず、数日後にズレてしまっています。

お彼岸とは?

そんな国が定めた祝日の意味合いと仏教における 『 彼岸の中日 』 の意味合いはまったく無縁ではありません。

春分の日でも秋分の日でも太陽が真東から真西に動くということが由来の根本になっています。

仏教では人間の迷いや欲望がある現世を 『 此岸 ( しがん ) 』 、
煩悩を脱した悟りの境地を 『 彼岸 ( ひがん ) 』 と呼びます。

彼岸には阿弥陀様が住み、ご先祖様も共に住む極楽浄土があると言われています。

この極楽浄土は西方浄土とも呼ばれ、西にあるとされてきたのです。

そうです。

太陽の軌道が橋のように、真西に通じる日なので、極楽浄土が最も現世に身近になる日とされてきたと言われています。

そうしてご先祖様を供養する日に繋がったというのが由来です。

お彼岸にすることは?

お彼岸の前後の3日ずつの6日間には、
人が生きる為の良いこと悪いことを判断して正しく生きられるように
6つの行い ( =徳目( とくもく ) ) を1つずつ修める日とされています。

□ 1つ…分け与える

□ 2つ…規律を守る

□ 3つ…怒りを捨てる

□ 4つ…努力を惜しまない

□ 5つ…心を穏やかに保つ

□ 6つ…智慧をあらわす

1日1つを修める…とは、
心掛けて1日を過ごすという意味ですね。

こうして阿弥陀様やご先祖様が住む彼岸に近づく行いを積み、身に付ける日です。

お仏壇やお墓のお掃除も徳目に沿えますよね。

お彼岸は日本だけ?

お彼岸はお墓参りなど仏教色の強いイメージがありますが、彼岸に特別な風習が根付いたのは日本だけのようです。

日本にある記録では、806年に崇道天皇が初めての彼岸会が行われたと日本後記に残されています。

仏教の祖と言われるインドや中国にも彼岸の習慣はありません。

春には五穀豊穣の実りを祈り、秋には収穫を感謝する自然信仰と結びついた日本だけの行事なのです。

お彼岸の意味とおはぎやぼたもちのつながりは?

春分の日は『ぼたもち』で秋分の日は『 おはぎ 』をお供えします

春分の日には『 牡丹餅 ( ぼたもち ) 』をお供えする風習があります。

これは春に咲く、牡丹に由来すると言われます。

そして秋分の日には 『 お萩 ( おはぎ ) 』 をお供えする風習があります。

これは秋に咲く、萩に由来すると言われます。

名前は、それぞれの季節の花にちなんだものですが、
あんこの材料である小豆は秋に収穫するので、おはぎは粒あんで、
ぼたもちは半年保存して固くなった小豆の皮を取り除いてこしあんで作るという地方もあります。

もちろん取り除くには皮をふやかして剥く、磨り潰すなど手間がとてもかさみます。

秋に収穫したものを春に手間暇をかけることで新しい物を生み出す努力も添えてお供えしたのです。

また牡丹は、大きな花なので牡丹餅は大きく、萩は小さな花なので小さめに作るともされます。

ぼたもちもおはぎも、基本的には材料は同じ食べ物です。

ですが、先人の知恵、風習と込められた思いは、じつに多くあるものです。

昔から伝わる風習ですが、物のない時代、甘味が貴重で尊ばれると共に深い思いも込められていたのです。

それに小豆は縄文時代からあったと言われる身近な食べ物です。

ご先祖様には、この馴染み深い点も選ばれた理由かもしれません。

もちろん、魔除けであったり、五穀豊穣など祝いの席には、お赤飯もそうですし、小豆がかならず添えられていますあり…。

お彼岸の意味を子どもに簡単に分かりやすく伝えよう!

お彼岸の意味を子どもに分かりやすく伝えるポイントは、

□ 日中と夜間の時間が同じ( 観察力を磨く )

□ ご先祖様を大切にする( 人や物を大切にする )

□ おはぎと牡丹の由来( 食育 )

という3点を伝えることが大事ではないでしょうか。

春分の日と秋分の日は、
『お昼の時間と夜の時間が同じ長さの日なんだよ。昔から、そんな日がお日様の動きで分かったんだって』
と、先人の知恵を伝えてみてはどうでしょうか。

ご先祖様については、
『神様とご先祖様が住む彼岸というところが、1年に2回、太陽の動きに合わせて、今生きている人の世界に近づくんだって』
では、どうでしょうか…。

お萩と牡丹餅の由来については、
『ご先祖様の生きた時代からある食べ物なんだよ。萩と牡丹の花に似せて作っているんだ』
ということが伝われば十分でしょうか(*^▽^*)

まとめ

お彼岸に関わることだけではありませんが、
いろいろな風習には先人たちの知恵や思いが多く含まれています。

子どもたちは今から未来を生きますが、
先人たちの土台の上に未来を築いていくわけです。

見えないものを恐れるのではなくて大切に敬うことで、
いろいろな知恵を継承してきた今でも残る風習の力は、
とても偉大であると感じませんか?

きっと子ども様も多くの学びを得て、
将来を清道で進むことが出来る大人に成長できる素地になることでしょう。

管理人
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