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盆は地方によって盆をいかに過ごすのか、風習が異なるそうです。
知っていましたか?
詳しいところはインターネットの検索で調べていただくこととして…。
本記事は福彩心流の盆の記事です。
介護を受ける利用者さんと共に盆を過ごす、季節行事計画です(*^▽^*)
私の経験上は夕涼み会、納涼祭といった祭り形式のタイプが挙げられます。
縁日に模して模擬店を並べて楽しく行うことが多いようです。
次に櫓を組み、太鼓を据えて、盆踊りを伴う施設もあります。
そんな祭りの盆とは別に…。
盆の期間、8月16日~24日の間、デイサービスが重なれば欠席して、施設から自宅へ一時的に帰省される方もいるのです。
これは…。
盆は家族で参加するものという意識です。
自宅に来訪者がある。
来訪者をお招きして故人を祀る。
一年の行事の中で最も厳かなる行事…それが盆であると言えます。
そんな盆に対して介護のサービスを受けている利用者さんに向けて支援者が出来る事とは何でしょう?
デイサービスでレクリェーションに取り込むことも難しい。
施設で華やかに盆行事を行うことも難しいものです。
だって個別性の高い、利用者さん個人の行事ですから。
ですから…取り込めず、何もしていないが正解です。
あるいは祭りとして取り組むことも代替えとして正解なのかもしれません。
ですが、利用者さんの心情に向き合うという点では足りないから、利用者さんはサービスを打ち切り、欠席や帰省を選択されるのです。
長年連れ添った夫や妻が盆に帰省するという意味合いを大切にされる利用者さんがとても多いです。
霊魂が自宅に戻ってくるという考えで、故人を偲び自宅で厳かに迎える準備をするわけです。
家族の事ですから、なるべくは家族で行いたいのが心情です。
そのお手伝いは、とても真摯に真心を込めて行わねばなりません。
常の介護の提供とは次元が違う領域がそこにはあります。
若いうちは地域の事情も知らず、そんな伝統の文化すら知らずに支援者のポジションを行うことも許されます。
利用者さんが厳かに大切にしているからこそ、支援者は相対的に限られ、実際には支援者の属する組織、会社としては手を出さない領域になります。
ですが…日頃の生活の中で手伝いが必要な方々のサービス提供の停止や帰省ですよ?
困る出来事はたくさんあるものです。
日常の生活に必要不可欠な支援は絶対に欠かすことができませんし、必要とされてしかるべきところなのです。
それでも依頼を断る心情について、思いが出来ない援助者は失格です。
家族が集まり、介護サービスの提供を受けて他人を巻き込まなくても充足される場合。
利用者さんの体調を安定して保つことができ、盆に参加できるようであれば、他人である支援者は引くべきです。
しかし利用者さんの健康に影響が出そうなケースや場面が想定される場合は、方法を検討する必要があります。
もちろん利用者さんと家族の心情に配慮した延長線上に、お手伝いをさせていただくことが大切です。
この辺りの一定期間、臨時的で火急的、その場限りの方法といった支援に連続性が足りないのが現代の社会福祉の欠点ですが…。
特別養護老人ホームや老人保健施設であればその仕組みも法的に整備されているわけですが、人員不足で積極的に活用されていないのが現実です。
施設ケアを行いながら、個別に家庭に出向いて支援する余力がないというわけです。
もちろん、すごく手間ではありますけど、入所中の一時帰宅中に介護支援を受ける単価もじつは用意されていますが…。
手間が多すぎて活用されないのが実状なのです。
この辺りは利用者さんとご家族の要望次第ですので、積極的に申し出るようにしましょう。
一年で特別な期間とされて大切にしたい介護を受ける利用者さん。
なるべく家族は集まるようにスケジュールを調整しましょう。
盆と正月くらい家族で集まり、団欒を楽しむ機会を設けましょう。
介護を受ける利用者さんが施設暮らしや施設通いとは異なるスケジュールでどうしても過ごしたい特別な日で、大切にしたい1日なのですから。
その心情を汲むために団結して過ごしても罰は当たりません。
日頃、サービスを利用していただいている介護を受ける利用者さんの大切にする日です。
叶うように施設側も最大限、努力してみましょう(*^▽^*)
盆は介護を受ける利用者さんが、とても大切にする期間です。
無事に望みが叶うように数日をマネジメントする必要があります。
叶わぬ願いは積もると心が鬱屈してしまいます。
日々の変化、大切な気持ちを満たす努力、施設側が常に意識して取り組まねばならない課題です。
マネジメントする介護支援専門員は季節の出来事から、臨時火急まで幅広く視野に入れて、利用者さんが利用者さんらしく心身の状態を保持できるように努めねばなりません。
一つずつ、丁寧に利用者さんの実状に合わせて心情を満たすことがとても大切なのです。
人手不足や働きの多様化で、結局は休みもないじゃん…夢物語でい…と言われそうなこの記事…。
介護を受ける利用者さんが望む世界は実に子を含む家族によって、施設によって多忙の名の元に潰されていく。
これは今に始まったことではなくて昔からその連鎖はあるものです。
働かなくては生きていけないのですから…。
祖父母が介護を受けるとして、子や孫もいつしか介護を受ける立場に移ろいますもの…。
負の連鎖です。
どこかで転換して良質な結果を導く機会が1度であったとしても必要なことは言うまでもありません(*^▽^*)