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『 介護保険でリハビリを初めてみようか! 』
と、思う利用者さんのあなた。
始める前に考えておかないといけないことがあります。
1割負担で安いから~では済みませんよ?
積もり積もれば保険料と合わせて気づいた時には出費だらけで後悔することに…。
本記事でリハビリを開始する方のために役立つ知識をまとめますね(*^▽^*)
リハビリとは、失ったものを取り戻す、回復するという意味があります。
あなたが失っているものはなんでしょうか?
年齢を重ねて、体力が低下したのでしょうか?
おトイレやお風呂、食事など生活での動作で出来ないことが発生してきましたか?
そんな生活行動を取り戻すこともリハビリになります。
まずは回復したい!こうありたい!という願望を強く明確にイメージすることが大事です。
これが適切でないと以下のような事柄につながります。
□ 一緒にリハビリしている仲間と続けなきゃ…。
□ 職員さんとも馴染みになったから…。
□ 元気さを保っているのはデイサービスや医療機関のリハビリの先生のおかげだから…。
…そうリハビリを辞められないという、新たな病気になるのです。
それは最早、依存症とも言えるものでリハビリで回復したいという思いからは遠い要素にまみれてしまいますよね。
依存症にならないためには、日々の生活や介護認定の中で、『自分が他人に手伝ってもらっている』『介護を受けている』という部分に焦点を当てましょう。
その焦点を当てた部分が、リハビリで回復した時に、
『 〇〇を取り入れて豊かな生活を過ごす自分の姿 』
ここをしっかりと頭に思い描くようにします。
あとは心を強く保つことで最初から最後までブレずに初志貫徹あるのみとなります。
1章で述べた中にも多くの罠があるのですがお気づきでしたか?
医療保険でも介護保険でも、病院や事業所さんは商売です。
『 あそこが不足している 』
『 ここをこうしたら 』
あながち的外れでもなく、適切ではあるのですが、『 継続して行うことが大事 』 という真理を除けばお客さん商売なのでネタを提供し続けることで支払いを継続いただくことに繋がるわけですよね。
そういう意味から、目的意識や効果の予測を十分にしておこうということが1章の眼目ですよね。
2章ではさらにある罠の解説です。
この数年、リハビリを始めようとすると『 短期集中 』 という言葉がよく飛び出します。
介護保険でも医療保険でも出てきます。
これは単に国の制度が短期集中で計画を立てて実施しなさい!という指導に沿って進められているものです。
あなたの体やリハビリのあり方を知った上で用意されたプログラムではないということです。
3ヵ月とか半年という期限は画一的な大枠であって、あなたのための期限ではないです。
まずは自分の目的を知り、体を知り、短期集中が合致するのであればプログラムに参加することが初めて有効になるというプロセスを大事にしましょう。
介護保険や医療保険を活用してリハビリを受ける場合にお医者さん、リハビリを提供する理学療法士さんや作業療法士さん、言語聴覚士さんなどの専門職 ( セラピスト職と言います ) と関わります。
お医者さんの作成した指示書から、各セラピストがそれぞれに任されている領域のリハビリ計画を練ります。
この計画書が最大の罠の1つになります。
あなたは自分の取り戻したい生活行動や回復結果を適切に伝えねばなりません。
これが盛り込まれない計画書とその内容に身を委ねると意味のない流れになりますよね。
だって、お医者さんにしろ、セラピストにしろ、利用を継続してくれて収益が持続することになりますし、あなたが回復せずに、延々と利用してくれる方が良いのですから…。
□ あなたの意見を聞かずに、あるいは思いが反映されていない計画書は実施しない。
…必ず期限と効果が明確な計画書に参加することが大事です。
計画書の期間は3ヵ月でしょうか?それとも6ヶ月ですか?
いずれにしても、将来のことなんて分かりませんよね。
明確な目的を持ったあなたであれば、期間は根拠がないことが分かりますし、結果を見据えることができていますよね。
期間の前倒しで達成することを目指しましょう。
達成した自分の姿も見えますよね。
自分の体や動きを『 こうしたい! 』 と決めてリハビリに取り組むことにしたあなた。
がむしゃらにやれば良いというわけではありません。
がむしゃらにやるのも大事なのですが、体を壊してしまっては元も子もないですよね。
例えば脳梗塞で片側に麻痺を患う患者さんが麻痺を補うためのリハビリを完遂したいと前提しましょう。
ひたすら歩いたり、運動しまくると麻痺の影響で自分でも予想外な部分、特に健常な側に大きな負荷がかかります。
結果、健常な側の筋肉や関節を痛めてしまい、数日、運動ができなくなるなんてこともあるのです。
目的とした結果に至る道は 『 時間をかける 』 『 方法に拘る 』 の2つです。
これに 『 モチベーション 』 を加えて3大秘訣としましょう。
3大秘訣を取り入れてみることをおすすめします。
とことん生活の中でリハビリを意識しましょう。
かけた時間の分だけ、効果につながると信じましょう。
がむしゃらにやるのはダメですよ。
無理なく時間をかけてとことんです。
体を動かすのに必要なのは、筋力、関節、血流といろんな要素がありますよね。
がむしゃらにすると血管が切れてしまうとか、筋肉痛で力が入らなくなって怪我のもとになるなどデメリットもあるものです。
そこでとことん細分化したリハビリを提案しますね。
( 筋力 )
頭から足までいろんな筋肉があります。
1つずつの筋肉を意識してみてはどうでしょう?
筋肉は力を入れて引き締めて緩めることを繰り返すと高齢者でも発達します。
( 関節 )
関節も頭から足まで、小学校の理科の教科書で骨格模型をみたことがありますよね。
たくさんの関節があります。
1つずつを丁寧に動かすことが大事です。
これは関節可動域訓練とも重なりますが、骨の変形や筋の固まりもあるので軽く少しずつテコ入れすることがコツです。
関節を柔らかく保つことで転倒事故が少なくなる効果があります。
( 血流 )
血は全身に栄養を送りますよね。
もちろん栄養に気配りしてしっかり食べて飲むことも大事ですよね。
筋肉の緩急と同時に血流にも緩急があります。
眠っている時が最も緩やかでマラソン状態が最も激しく流れます。
血管が脆くなっているところに急な負荷をかけると血管が裂けることがあるので、これもじんわりと緩急を持たせることが大事です。
意識して行うのは昼寝をしないことと適度な持続運動を取り入れることですね。
( 十分なリラクゼーションを取り入れる )
筋肉も関節など肉体的にも心理的にも十分なリラクゼーションの時間を確保しましょう。
十分に休める効果もリハビリにはとても大切です。
頑張ろうという意欲を維持することが大事ですよね。
ダメになった期間の3倍の期間は回復にかかると言われるリハビリの世界です。
イメージとしては緩やかに上昇して期間をかけて回復する流れです。
明確な達成イメージに、その後の将来ビジョンを併せて持つとモチベーションは高まりませんか?
じつはリハビリを達成するとその後は何もしない、だから、ぶり返すという方も少なくありません。
歴史は繰り返す…なんて言う方もいらっしゃいます。
もちろんそれでは意味がありませんよね。
ですから『将来は〇〇がしたい!』『こういう生活を維持する!』と明確な将来像を持てると持続する力を養うことができますよね(*^▽^*)
リハビリを頑張ろうと思うあなたの頑張り意欲に火をつける記事になったでしょうか?
24時間365日が生活であり、すべてがリハビリの舞台になります。
工夫やこだわりを詰め込んだリハビリ計画はお医者さんやセラピストが作るのではなくて、あなた自身がマネジメントしなくてはいけません。
あくまでも専門家の意見は生活全体の一部に取り入れて実行するツールに過ぎないということです。
いわば最低限でしかないと意識できるかどうかが、回復して望みを叶えるかどうかに繋がるのだと思います。
リハビリに注目してそれだけに集中するのではなくて、食事や水分、気温や湿度、鍛える箇所は体の全域で…あらゆることを加味してバランス良く達成プロセスを考えないといけませんよね(*^▽^*)