介護を受ける利用者さんがリハビリを嫌がるのはやる気?やり方?楽を求めるから?何故だろう?

はじめに

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介護を受ける立場の利用者さんが、あなたの提供するリハビリを嫌がる理由はどこにあるのでしょう?

…などと、思案していましたら、ふと私の介護人生の中で出会った方々にリハビリをおすすめした時のお顔が浮かんできました。

いろいろな方といろいろなお話をしたものですけど、『 物事には全て理由がある 』 。

私のキャリアの中から、いろいろと教わった理由を集めてまとめてみました。

嫌がる利用者さんに、リハビリを積極的に頑張ってもらって元気になって欲しい!

そんなリハビリを提供する担当者さんへ向けて記事をまとめてみました(*^▽^*)



介護を受ける利用者さんがリハビリを嫌がる理由は?

まず援助さんは利用者さんよりも当然、お若いですよね。

同年代だと嫌がられることも少なく、掛け離れるほど拒否に当たり易いです。

もちろん若いあなたが人として嫌いという対象ではないです。

しかし嫉妬というネタになることは、間違いありません。

このように利用者さん自身に課題がある場合も少なくありません。

ただ反面教師的に、援助者さん自らの行動やしぐさ、言葉などを反芻して、場面を客観的に捉えた上で分析する能力は、援助職にとって、とても重要です。

このことに気付けない援助職の方には、成長が見込めませんよね。

利用者さんがリハビリを嫌がる場面を分析する能力

これは少し専門的になるのですが、利用者さんと自分のやり取りを第三者視点で眺めている状況を想像し尽くすことが早い上達方法です。

ビデオカメラにでも撮影して冷静に分析すると課題が見えてきます。

意外に『 あって七癖 無くて〇〇 』と言いますので、人の癖は自分で思う以上に多いものなんです。

自分を分析した結果に基づいて次のアプローチの手法を模索していきます。

ここで大事なのは感覚ではなくて、しっかりとビデオカメラや第三者に立ち会いをしていただくという分析の手法を取り入れることをおすすめします。

利用者さんの嫌がる理由はどこか検討できますか?

□ しんどいのは嫌だ…。
□ リハビリをしても体は良くならない。
□ お金がない…。
□ 寝たい…。
□ 他人に家に入られたくない。
□ 出掛けたくない…。
□ 若造に指示されるなどまっぴら…。

…などなど、いろんな理由が背景にあるものです。

けっこう怠惰的な理由も含まれていますけども…。

単に嫌がるから…と当たらず触らずに放置することは専門職のあなたにはできませんよね。

こうなったら、嫌がる理由の1つずつにアプローチを試みるしかありませんよね。

精神科などの医師を先頭に、看護師や介護支援専門員などと協力して理由を突き止めて、解消していかねば利用者さんの自立は掴めません。

介護を受ける利用者さんがリハビリのやる気を燃え上がらせるには?

利用者さんのやる気を燃え上がらせたい援助職のあなた。

懸命に熱弁を奮う…だけということはないですよね。

リハビリを嫌がる理由を追及する

1病気を確認する

これは主治医以外にも関連するかもしれないので、考えられる科の医師、それぞれにアプローチします。

過程で新たな疾患が出てくることもあり、治療することで改善する場合もありますし、何もないことを確認するだけでも安心して利用者さんのリハビリ意欲に火がつくこともあります。

場合によっては、受診時に同席してみると意外なことが判明したりもします。

2利用者さんの基礎体力を確認する

基礎的な体力がないのに、リハビリ計画を突きつけられても無理だと思うのは普通です。

まずは基礎体力調査が大事です。

全ての調査が済んでから、計画的に引き上げるアプローチをしましょう。

つまり、調査もせずに計画書を出す…これは相当な不信感の素になりますよね。

テンプレートで当たり障りのない計画を作っている証拠で効果が疑問視されても仕方ないです。

医師は日頃の状況を元に指示書を作成していますが、基礎体力調査はそれが適切かどうかを検証する大事な過程でもあります。

間違いや矛盾を感じたら、医師とすり合わせ作業を行いましょう。

ちなみに医師は患者を紹介された時に、紹介状を持参されても、検査をしますよね。

丁寧に確認した結果で治療方針を決めるわけです。

リハビリの計画も同じように丁寧に組み立てねばなりませんよね。

あらゆる情報をまとめ活用する

利用者さんが生きている背景や過去の歴史があります。

この辺りを分析すると嫌がる理由も見えてくることになりますし、逆にリハビリ意欲を燃え上がらせるキーワードの発見も出来るようになります。

リハビリの提供中に無言でアプローチしませんよね。

いろんな話題を行うのに、事前に情報を仕入れて臨むことは、とても大切なことです。

主治医や看護師、介護支援専門員などからアンテナを張って情報を仕入れますけども、出来れば逆に発信できるようにして相互関係にすることが大事で、利用者さんや家族さんを主たる情報源に情報を回し共有しましょう。

ただ根掘り葉掘り聞くのではなくて、さりげなく話題を引き出すようにしてくださいね。

介護を受ける利用者さんがリハビリで楽を出来るのは達成後のことです

さて、私は介護支援専門員時代にリハビリに臨む利用者さんに、
『 リハビリに楽はないです 』
と、説明して努力いただいてきました。

これは医療でも介護でもリハビリを受けるということは苦行に間違いありません。

もし、楽を感じるようでしたら、リハビリ効果も限定的なものか無意味なもので終わるはずです。

あるいは次なる病を発症して重篤化するなど…二次災害につながるかもしれません。

リハビリをしなくては生活できなくなる事態というのは、健康を害する要因が生活の中にあったという抜本的な課題があります。

つまり部分的な運動をするだけでは無意味なのです。

意味のあるリハビリテーションは、それこそ24時間365日の生活の見直しを図り、生活リズムから食事、睡眠などあらゆるものを改善するという意欲が必要になります。

『 とことん変えるぞ 』 と利用者さんが意欲を燃やしたとして、今の生活や過去を変えるほどの努力はとても難しいものです。

いろんな場面を想定して利用者さんの出来ていることと不足しているところを見出して、不足を引き上げることが出来ねばなりません。

常の情報収集と振り返りの習慣を持つように心がけましょう。

達成に導くテクニカルを…

□ 利用者さんに達成するとこうなるという将来像を思い浮かべてもらえることが何より大事です。

□ 達成までのプロセスは幾通りもあることを理解してもらう。このことで組み合わせることで努力して加速を目指す意欲に繋がります。

□ 細分化して1つ1つに拘りつつ、着実な成果を体感してもらう。もちろん計画的に充実感を抱いてもらうことが大事ですよね。

□ 将来像は動いている本人の意識だけに留まらせないこと。
…利用者さんに考えてもらうとリハビリをする自分のことばかり考えてしまいますよね。
達成した利用者さんの姿を見ている周囲の同級生やご近所の羨望の眼差し、親族が讃えるような姿まで周囲の大勢の人に囲まれている自分を利用者さんに意識してもらうことが、とても大切です。

あと高齢者になると、どうしても終末期を意識します。

投げやりになりがちなんですよね。

リハビリをしてもしょうがないと…。

貴方の命は大勢に支えられ尊いものだという意識を持ってもらうことが、とても大事なんですよね。

その為に結ぶ健康の意義もあると思うのです。

リハビリを達成に導く最後の決め手は、援助に携わるあなたの熱意と影響力です。

これを目に見えて分かりやすい形で示すことで信頼を得て、飛躍するリハビリテーションになることは間違いありません。

目に見るという点は細分化してプロセスを示すこともそうですけど、計画書にあなたのためのプログラムを作ったと分かっていただくだけでも効果がありますし、独特なオリジナルプログラムや小道具を活用してリハビリテーションを提供することも価値があると言えます。

まとめ

リハビリテーションの過程にはこれという1つの形はありません。

利用者さん1人に対して幾通りもプロセスを考えることが出来てしまいます。

リハビリが必要なのに嫌がる利用者さんに、嫌がる理由を突き止めて解消する。

そうしてまで取り組む意義を理解いただくことが大事ですよね。

そのあなたの熱意はきっと利用者さんに届くことになると思いますよ。

リハビリを達成して喜ぶ利用者さんに寄り添い得られる充実感は何物にも代えがたい喜びとなって、あなたの心も満たしますよね(*^▽^*)

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