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介護支援専門員のお仕事はとても幅が広い。
利用者さんの生活全般を網羅しておかねばならない。
要支援の軽度者の書類はともかくとして要介護者の書類はそのように出来ている。
空欄だらけの書類になっていませんか?
そもそも空欄であるだけで見落とすタネがあるものです。
いろんなアセスメント様式などがありますが、ここでは4月に注意して見たり、聞いたりしておくべき大事な点をまとめてみました(*^▽^*)
介護支援専門員の4月の一か月は他の月と比べても、とても忙しい月です。
4月にしか行わない業務もあるくらいです。
まず毎月10日までの介護保険のレセプトも全利用者分、しっかり行い、利用者さんの3月分のサービス提供実績を全て把握してコンピューターで処理しなくてはいけません。
これをミスすると利用者さんの利用した各事業所さんに9割の保険給付が届かない事態になり、クレームの素の一つになります。
そして月間を通じて、新規顧客の面談やサービス調整をこなし、担当する全ての利用者さん宅を訪問して身体状況や生活状況、サービス利用状況をモニタリングと言って聞き取りの上、評価していかねばなりません。
不都合や不具合があれば、サービス事業所に集合をかけてサービス担当者会議を開催します。
そして計画書を作り直して、サービス利用の見積もり書を作り、サービスの提供が全部の利用者さんで途切れることなく手当せねばなりません。
4月しか行わない作業の一つに、膨大な量の昨年度の書類を整理しておかねばならないということがあります。
前年度の締めの作業です。
書類でカルテファイルが破裂してしまうので…。
それから、何と言いましても、年度が変わると法律が少なからず変更になることを、3月には研修で頭では理解しますが、4月は具体的に実施しなくてはならないということもあります。
サービス提供事業所よりも介護支援専門員が真っ先に精通して、利用者さんやご家族に説明できなくてはならないので大変です。
そしてパソコンのソフト会社は3月下旬にソフトを更新してリリースするので、4月の適切な見積もりが利用者さんに届くのが、どうしても遅れてしまう事態が起こるので…。
4月はとても忙しく、リズムを崩される時期だと言えます。
まず4月は気候が温かく変化してきます。
日によっては20℃近く上昇したり、一桁の気温の時もあります。
温度差の落差が激しいのです。
適度な運動をして発汗を維持した利用者さんほど夏向きの体調への移行は早いものですが、閉じこもりや運動不足の方で変化を嫌うタイプの人ほど、この変化に体調を崩しやすくなります。
ここで確認すべき点は衣類の多寡です。
特に冬場のヒートテックなどの保温下着は保温に優れていますが、通気を妨げるので体温上昇による体調異常に結びつきやすくなります。
朝昼夕の着る服の量を調整することを促す必要があるのです。
筋肉量が少ない高齢者になりますと、寒く感じやすくなるので着込む傾向が増しやすく、薄着への抵抗が出やすいのです。
この寒暖変化に対応して利用者さんに促すことも4月には重要な要素になります。
伴い、脱水予防の声かけも大切です。
次に4月は日中の温度が上昇するので、活動的になりやすい傾向があります。
家庭菜園などの畑仕事ができる方は畑を耕しに出掛けたり、意欲的な外出に向かう傾向もこの頃によく伺われます。
歩行が不安定な方ほど、怪我をしやすく注意を促す必要があります。
もちろん、全ての利用者さんに共通して、一度は自宅で顔を合わせて面会して、受診の様子に大きな指摘がないかとか、体の変調がないか、生活リズムが大きく変わっていないか、新たな困りごとができていないかといった基本的な聞き取りもせねばなりません。
来月5月のスケジュールを確認しておくことや得た情報を元にして利用者さんが利用しているサービス事業所との情報共有もせねばなりません。
要介護の方で1名の利用者さんに対して作る書類の枚数は最低でも5枚~6枚。
計画書やサービス担当者会議を行った利用者さんの場合ですと月に20枚以上の書類に膨れ上がります。
これが最大40名までしか担当できないという限界につながる理由となる事務作業で課されている紙の枚数です。
要支援という軽度認定の方はぐっと簡素化されて5分の1程度の枚数になりますけどね。
書類も月遅れにならないように整えておくことが大切です(*^▽^*)
どうですか?
エース級の介護支援専門員のお仕事って仕事量が多くないですか?
一軒ずつ全員と面会しなきゃいけませんし、お医者様や看護師さん、ヘルパーさんやデイサービスの担当者さんとも話さねばなりませんし、膨大な書類の山も片付けなきゃいけません。
そして市町村など研修機関が催す研修にも参加しますし…。
手抜きしたくなっちゃいますよね…。
でも…今回、書いた内容は、法律で決まっていることを微妙に脚色した程度で、介護支援専門員であれば誰もが出来ていないといけないことです。
できているかどうか、確認の為に情報開示請求を介護支援専門員の事業所宛にしてみると見せてもらえます。
できればその場で開示いただけるようにすると良いでしょう。
介護支援専門員の常の活動は全て記録に残されているのです(*^▽^*)