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11月3日は文化の日で祝日です。
この文化の日って、現代の高齢者さんにとっては特に大事にしたい1日です。
11月3日が文化の日である由来と共に、
現在、介護施設などで過ごしている高齢者さんに
どのような形でレクリエーションを提案して
実践するのが望ましいかを記事にしてみた次第です。
是非、参考にしてレクリエーションに活用ください。
文化の日は戦前は明治節と呼ばれ、明治天皇のお誕生日を祝う日です。
江戸幕府の倒幕を成し遂げ、天皇制を敷いた明治天皇の功績を称える日です。
現政権の根底にある礎の1つですから、大事にしたいところのようです。
さて、そんな明治天皇。
単に倒幕を果たした英雄というだけではありません。
明治という時代は旧幕府体制を根底から1つずつ作り変えていく膨大な作業の連続の時代です。
鹿鳴館などの華々しい明治文化もありますが、
文明開化後の戦争も絶えず、内乱を制しながら、外征まで行うという
現代では想像もできないほどの忙しい時代だったと言えます。
江戸末期は外国に征服されてしまうかもという恐怖もありましたし、
お隣の国々がそういう混乱状態だったので、
急速に発展せねば、明日は我が身と、生きた心地もしない日々だったかもしれません。
慌ただしく、様々な改革を実現して、世界で独立を保てた日本。
その独立独歩の象徴が明治天皇になります。
まさに当時を生きる人から見れば神に等しい扱いでした。
敗戦で天皇崇拝の体制は根底から見直される中、
何とか根底にある明治天皇の崇拝意識を残すべく、
11月3日という日付を残したと言えるでしょう。
文化はそのまま明治天皇が切り開いた文明開化につながりますもの…。
戦後の厳しい統治の中、独立独歩、
日本らしさを残そうとした精神が見られます。
現在の高齢者さんはちょうど、明治を生きた世代に育てられた子どもさんの世代が中心になります。
明治の文化、思想、教育を受けてきた世代です。
とても忙しい幼少期から青年時代を過ごしてきました。
ほぼ人力手作業が中心だったところに、機械も導入された時代です。
便利な機械はまだまだ効果で庶民は機械に頼らず人力手作業で多くのことをこなしてきました。
ちなみに機械文化が浸透するのは昭和になってからのことです。
文化の日は、天皇誕生日だったという以外に公的には、
『自由と平和を愛し、文化を進める』
という日です。
ここで文化を考えた時に、手作業から機械化の流れで近代化が進められてきました。
日本で最も多様な文化を抱えている世代は?
そうです。
知識、過去に培った技術を歴史的に持つのは高齢者さんです。
昔取った杵柄…身に沁みついた事柄とは無くならないものです。
それは、要介護となったとしてもです。
高齢者さんのレクリエーションを考察するに、
職員がネタを考えて、高齢者さんに挑戦していただく
…ことが多い流れです。
この流れを逆にしてみる日でも良い効果が当然あります。
だって、いろんな技術を持っている高齢者さんたちです。
病気や怪我で要介護になっただけ。
高齢で体が上手く使えないだけですから。
高齢者さんの手足を職員が担い、結果を出してみると凄いことが出来そうです。
今では伝統工芸と呼ばれ、担い手がないと言われる文化もたくさんあります。
□ 和紙作り
□ 竹細工
□ 唐傘
などなど…。
昔はどのご家庭でも手内職をされてきたものです。
そんな辺りから、レクリエーションの創作系ネタを実施してみても良いです。
あるいは、今では公的な記録しかない歴史。
当時の庶民文化を口頭で聞き取りしてまとめてブログにしてみても良いです。
きっと大きなアクセスを呼ぶことでしょう。
文化・伝統のアーカイブ作成です。
まだまだ工夫はあります。
出来た物を販売してみましょう。
ヤフーオークションやメルカリなどインターネットを活用しても売れますし、
ブログにショッピングカートを設置しても良いでしょう。
実地にバザーを開いて商売を楽しむのも、ありでしょう。
売上?税金?
その辺りは経営者さんにお任せすることで解消できます。
多少、話が飛躍しましたか…。
他にも文化の日は、とてもゴージャスな祝日です。
大阪や東京にある大型の美術館などで入館料が無料になる日でもあります。
無料情報を集めて、バスドライブに出掛け、
『 文化促進を図る! 』
もちろん、これも有意義なことです。
ただ高齢者施設は介護保険で運用されていますので、
必ず 『 企画書と記録 』 は徹底せねばなりません。
高齢者さんに及ぼす効果を心理的にも肉体的にも考察しておくこと。
必ず文書に記録することと成果は目に見える形で記録を残しておくことが大事です。
流石に文明開化の代名詞、近代の祖である明治天皇。
亡くなられて尚、現代に及ぼす影響は著しいものです。
彼の御仁に肖り、文化を愛し、促進する。
明治の日にしたい!と運動する人もおられるのだとか…。
それもありです…。
高齢者さんは介護が必要になっても、多くのスキルを内包しています。
それを活かすも殺すも介助者さんの腕次第です。
施設で囲い込み、才能が廃れないようにお手伝いすることは
工夫も必要ですけど、何かしらの道が必ず見出せると私は思います。