高齢者によくある転倒骨折とその後の入院と行方についてのまとめ

はじめに

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高齢になって、ちょっとした不注意で転倒したことが元になって骨折、痛みで歩けず入院。

入院したものの、手術もなく早期の在宅復帰を促される…。

病院から自宅へ行くか施設に入るかとても悩むような場合のケースまとめ…の記事を今回は目指してみました。

誰にでも起こる怪我と入院。

その後の対応はよく考える必要がありますが、知っていると知らないでは結果までのスピードが違いますので…お伝えしておこうと思います(*^▽^*)



高齢者によくある転倒骨折とその後の入院に至るケース

高齢者になりますと骨粗鬆症で骨自体が脆くなって、多少の転倒でも骨折につながりやすいと言われています。

意外に普通に過ごされていた方が、レントゲンで撮影してみると骨折跡が残っているということも珍しくありません。

ここで言う骨折とは骨がポッキリと折れた状態のものも骨折と呼びますが、医学的には亀裂が入った状態でも骨折と言います。

神経を刺激して痛むのでポッキリでも亀裂でも痛いものは痛いです。

痛みは同じですけども…高齢になると多少、感覚が鈍くなります。

昔、とあるお医者様に教えてもらったのですけども、『 この人、平然と生活しているけどレントゲン見ていたらさ、凄いよね。これ、そのまま若者に移植できたら、のたうち回っているくらいだけど… 』と、亀裂骨折のレントゲンを見て指導を受けたことがあります。

高齢者が骨折により入院に至る場合は2つのケースがあります。

□ 患者さんの生命に関わり、24時間、何かしらの手当や医療行為が必要なケースの場合。
□ 本人の管理能力がなくて、家族の支援不足が著しい場合にも入院になります。

2つ目の場合は、家族が寄り添い、充実した看病が期待され、特段の医療行為がない場合には、入院は見送られるということです。

そして入院になった後、おそらく当日か翌日には理学療法士というリハビリテーションの専門家が病室を訪ねてリハビリテーション計画を設計してくれます。

そうです。

痛いと言って寝ていると、他の四肢など正常な部分も衰えてしまい、自宅に帰るのに不都合が生じるので、早期にリハビリテーションが開始されるのです。

骨折部位にもよりますが、歩行に支障がなければ歩行訓練から入ることが多いですね。

そしてですね。

ついに念願の退院となるわけですが、上手くリハビリテーションが機能しなかったり、気落ちされて本人が動かなかったりで、体が衰弱して退院時期が延びる方もおられます…。

自宅生活の展望が見えず、施設や高齢者住宅などへの入居を選択される方もいます。

高齢者によくある転倒骨折とその後の入院、そして退院までの一連の動きで大事なこと

さて、入院発生から退院までの動きの鍵を握る介護職と医療職とキーマンは誰でしょう?

答えは…介護職では介護支援専門員、いわゆるケアマネージャーです。

医療職はダントツ医師でしょう。

そしてキーマンは本人が気落ちしているとか、判断がネガティブだったりすると家族がキーマンになります。

ここでこの3つのポジションの役割が大事なので整理しておきます。

まずは医師。

入院も退院も医師の診断と決定ありきです。

これは絶対の通過点ですので覚えておきましょう。

次に介護支援専門員。

要支援の軽度者を担当する分には、加算はないですけども、要介護の患者さんの場合は入院中にケアマネージャーは加算がもらえます。

入院時にA41枚の紙を作成して情報提供することを3日以内で2,000円、一週間以内で1,500円の報酬になり、平成30年からこの報酬に対する動きが義務化されています。

そして退院時はですね。

退院前カンファレンスというものがありますが、1回の参加で6,000円、2回で7,500円、3回で9,000円という報酬がこれも平成30年から設定されました。

結構な報酬額でしょ?

でね、ミソはいくつかありますけども、退院後の在宅生活のケアプランを作り、退院してもらわないとこれは算定できない…というところですね。

そして要支援1と要支援2という比較的軽度な方への適応はない。

そこで要介護になるリスクもありますが、入院時も退院時もケアをせずとも良いとも言える状況だからですね。

この二つの区分は、地域包括支援センターという行政機関が担っているので、膨大な業務に忙殺されるので、逆に徹底するのが難しいんでしょうね。

最後に見落としてはいけないのが医療保険料。

入院の時、明細をしっかり見ておられますでしょうか?

『 カンファレンスを開きますから病院にお越しくださいね! 』

と、調整の電話を家族さんが受けたり、本人が聞かされますけども…。

金額の事前の説明って…ないですよね?

いけいけドンドン、開催して退院時にごっそり包括請求です。

もちろんこのカンファレンス料金も別にしっかり含まれます。

そして最後の家族さんのところですけど…。

キーマンは同居者であれば嫁さんが焦点になることが多くないですか?

長男が家を継ぐ…そういったご家庭が多いのも事実ですし、男は外でお仕事がありますから…。

結果、嫁さんが出てくることになる。

嫁舅、嫁姑問題の火花が散る…というケースもあります。

退院に向けて際どいほどに、子が出張るようにせねば公平な判断はできません。

また先述したように、医師の判断やコスト面、介護支援専門員のコスト(…とはいえ、介護支援専門員は全額公費ですから支払い不要ではありますけど)を注視していく必要があるので、よくご観察くださいね。

後書き

一連の動きが適切で理路整然としており、十分な説明責任が果たされ理解が合致できていれば良いですが、医師も介護支援専門員もキーマンとなるご家族も…。

それぞれが多忙に、すれ違うことがよくあるものです。

もし不一致が著しく妥協の余地がない場合は、担当変更を訴え出ることが大切です。

あ、これが出来るのはキーマンとなる家族様だけです。

介護支援専門員や医師は患者を選んだらダメですし、サービス提供の拒否は正当な定められた理由に合致しない限りできないと法律で決まっています。

よく聞いて、見て、適切性を推し量らねばならない現代の医療と介護の世界。

適当は…すべてに損を招くことになっちゃいますかね…(*^▽^*)

管理人
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