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お正月準備の要の1つ!
おせち料理。
昨今は買って済ませる…お仕事三昧のご家庭も増えた昨今…。
それもヨシでございます。
今日はおせち料理とは何ぞ?という由来と、おせち料理の中身に込められた意味!
そして詰め方のコツ…といったおせち料理の伝統を記事にしました。
伝統を知っておくとおせち料理を買うにしても選び方に影響するかも?
お料理を頑張られるご家庭は、昨今、貴重かもしれませんが、頑張りましょうね(*^▽^*)
おせち料理。
お正月に食べますよね。
お正月は1年の始まりでもありますが、1月1日は1つの節句なんです。
□ 1月7日の人日の節句。
□ 3月3日の上巳の節句。
□ 5月5日の端午の節句。
□ 7月7日の七夕の節句。
□ 9月9日の重陽の節句。
同じ数字の日が続きますよね。
1年の始まりは盛大にお祝いする。
1日~7日を節句として捉える意味があったのだと思われます。
さて、この五大節句は節目に当たるのでお祝いしましょうという日ですよね。
その名残りから、節句に供えるお料理
↓
節句供 ( おせちく )
↓
おせち料理…と呼ばれるようになりました。
節句の行事食ですので、由来や歴史は平安の頃にまで遡ることが出来ます。
もっとも宮中では料理の1つ1つを丁寧に定めているところですが、庶民の間でも旬の食材を活かして、おせち料理はいろいろと深められてきた伝統食の1つでしょう。
お重を重ねるのは『目出度さを重ねる』に繋がる縁起担ぎです。
いろいろなお料理を詰めて、大晦日に神棚へ捧げ、年が明けましたらお下がりをいただくのが習わしです。
新しい歳神様が自宅の神棚に来られたら、ご馳走をお供えして召し上がっていただいておもてなしするわけですよね。
そしてお下がりとしておせち料理をいただく流れです。
皆さんはおせち料理を…購入という方はさておきまして、手料理で作られている方は何をお重に詰められていますか?
□ 伊勢海老 …『 腰が曲がるまで元気に健やかに 』 …という縁起物
□ 数の子 …子宝に恵まれ子孫が反映するようにとのお願いが込められてます。
□ 栗きんとん …『 金団 』 と書き、商売繁盛や金運のお願いが込められています。
□ 黒豆 …まめまめしく働き続けられるようにとのお願いが込められています。
□ くわい …くわいはすっくと成長して芽を出すので出世と成長のお願いが込められています。
□ 紅白蒲鉾 …赤は魔除けで白は清廉潔白を意味する縁起物の象徴です。
□ 昆布巻き …喜ぶにかけて幸多き人生を願う縁起物です。
□ たたき牛蒡 …細く長く根付く人生であるようにとお願いが込められています。
□ 蓮根 …空いた穴を覗き将来が見通せるようにとのお願いを込めていただきます。
□ 鯛 …『 目出度い 』 に繋がる縁起物で歳神様へ喜びを捧げます。
□ 鰤 …『 出世魚 』 の代表です。もちろん出世をお願いする願いが込められています。
□ 里芋 …子宝や子孫繁栄を意味する縁起物です。
□ 紅白なます …紅白の水引に見立てた縁起物です。
□ 菊花かぶ …菊の高貴を兼ねて尊く長寿を願う意味での縁起物になります。
地方の郷土料理など、伝統を加味しますともっと際限ない種類の数があります。
おせち料理の詰め方。
本式は五重です。
上から順番に…。
□ 一の重 … 祝い魚・口取りとも呼ばれるお重です。
中身 … 黒豆、数の子、田作り、たたき牛蒡、伊達巻き、きんとん、昆布巻き、紅白蒲鉾などが入ります。
□ 二の重 … 口代わり・焼き物のお重です。
中身 … 鯛や鰤、伊勢海老などの焼き物
( …の他、三段重の場合は、紅白なますなども一緒に詰める場合もあります。 )
□ 三の重 … 煮物を詰めるお重です。
中身 … 里芋、くわい、蓮根、牛蒡などの煮しめを詰めます。
□ 与の重 … 普通は四の字ですけど、『死』を連想するので『与』の字をあてます。酢の物を詰めます。
中身 … 紅白なますや菊花かぶなどを詰めます。
□ 五の重 … 五の重ですが…じつは何も入れません。
中身 … 歳神様から授かる福を詰めるために空けておく風習と言われます。
じつはこの詰め方もいろいろと風習があるものです。
□ 市松 … お重を縦に3列、横に三列9マスに割る詰め方です。
□ 段取り … お重に横に五列5マスに割る詰め方です。
□ 手綱 … 斜めに線を取り5マスに詰める詰め方です。
□ 末広 … 中央に円形を取り、周囲を5マスに割る詰め方です。
□ 七宝 … お重の□中に◇を入れ、中央の□を大きく周囲を4つに割る詰め方です。
それぞれのお料理が混ざってしまわないように、笹や葉蘭を用いたりします。
詰め方のコツは固く形の崩れにくいものから最後に柔らかい物を詰めるようにすると見栄えがよく詰められますよね(*^▽^*)
おせち料理のお重について…まとめてみました。
あ、1点、忘れておりました。
お箸です。
『 柳箸 』 と呼ばれる両側が細く削られたお箸をお正月は用います。
片方は神様がお使いになり、もう一方を私たちが使わせていただくものです。
松の内の間は洗って同じお箸を使うのが決まりの1つです。
最後にこのお箸の豆知識を…。
柳橋の柳は邪気を払うとされている霊木の1つ。
そこから作り出したお箸はとても丈夫で、丈夫に生活が出来るという願いも込められています。
お箸の中央が最も太くなるのは、五穀豊穣の米俵と示すとされます。
柳は 『 家内喜 』 とも解釈されて、家内安全、家運向上の縁起物ともされています。
おせち料理を神棚にお供えしますが、この柳橋は神様とお食事を共にするお箸でもあるので、お供え忘れがないように注意してくださいね。
おせち料理は作るのが大変ですけど…。
そこに込められた願いや思いは伝統と共に、とても大きいものです。
今年は年末に頑張ってみられてはいかがでしょう?(*^▽^*)