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近年はお商売の節分の恵方巻きから恵方がどうの~って話題になりますよね。
今年は〇〇の方角に向いて、巻きずしを丸かぶりするという良いとされますよね。
あの方角は恵方と呼ばれています。
近年の巻きずし商戦で有名になっていますが、その恵方…。
じつはお正月の中でも大事にされます。
いろんなところに関わっている恵方の縁起担ぎ…(*^▽^*)
じつはお正月の儀式風習の1つに 『 恵方詣り 』 というものがあります。
自宅から恵方の方角にある神社やお寺にお参りすると縁起が良いという風習です。
初詣の風習の1つですね。
ですが、恵方詣りは江戸時代まで続いてきた文化だと言われています。
ここで登場する恵方も節分に登場する恵方も同じ方角を指しています。
恵方って、恵まれる方角って書くでしょ?
じつは意味はそのままです。
その方角が、とても縁起が良いとされているのです。
じつはお正月に各家庭の神棚の鏡餅に宿るとされていた
歳神様がその方角におられるので、大晦日に禊をしてお正月の早くに自宅の鏡餅へお連れするべく…お迎えに行かねば…と神社やお寺に向かう。
昔の人はこう考えて恵方詣りをしていました。
恵方詣りは大晦日、元旦、節分の3つの機会に行われるチャンスがありました。
それも、大晦日から元旦朝まで神社で過ごして歳神様と共に自宅に帰る方法。
これを二年詣りと言います。
また簡素化して大晦日と元旦に2度、お詣りする方法も含まれました。
さらに簡略化されたのが現代の初詣で、元旦から7日の松の内が明けるまでに行うというもの。
歳神様がおられる方角へ向いて拝み、お祓いを受けて厄払いをして自宅に歳神様をお招きするというのが由来です。
一緒にお連れした歳神様は、各ご家庭の神棚に奉られた鏡餅に宿るとされ、おもてなしするために様々な飾りやご馳走を神棚にお供えする。
お正月にいただくお料理などはすべてお供えしてお下がりをいただくという風習もあります。
こうして12月13日のすす払いから1月7日の松の内、1月11日の鏡開き、1月15日の小正月まで地域差はありますが、歳神様を歓待するように行事の伝統やしきたりが詰まっているわけですね。
東西南北は4つの方角ですよね。
真北から 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 十二支です。
もちろん丑寅→艮 ( 北東 ) 、辰巳→巽 ( 南東 ) 、未申→坤 ( 南西 ) 、戌亥→乾 ( 北西 ) …と組み合わせて、方角を割り出す時に用いたりもします。
各時間は深夜11時~2時間刻みで24時間を刻みますよね。
子の刻は23時~1時。
午の刻は11時~1時ですね。
これも恵方を決める時の方角にそのまま当てはまりました。
恵方を決めるための要素はまだあります。
十干と呼ばれる 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 この10個。
十干と十二支を合わせて干支 ( えと ) と呼ぶのが正式な呼び方になります。
組み合わせは多彩で60種類あります。
この方式で毎年の恵方が決まっているわけです。
近年ではスマートフォンのアプリで検索して容易に分かる時代になりましたよね。
とかく古来ほど自然の影響を受けやすく、日本は農業国でしたので自然とは切っても切れない間柄です。
中国の先進国から陰陽五行 ( …木火土金水 ) や干支の文化を受け、縁起、験担ぎが流行しました。
どうしても敵わないしままならない自然とその恩恵で生きることを常に意識していたわけですね。
恵方は先述してきたように、生活の様々な場面で活用されてきました。
現在でも年、日、時間、方位に割り当てられています。
行事ごとでは先に紹介した初詣や節分に用いられる他、1月2日の仕事始めに、習い事を始める際には恵方に向いて行うと上達するとも言われています。
書き初めもこの日に行い、同時に恵方に姿勢を正すと言われます。
こうした紙は1月15日の左義長 ( どんと焼き ) の日に投じると願いが届くと言われます(*^▽^*)
昔は恵方がとても曖昧になりがちだったようで、明治期に鉄道会社が恵方を示して客寄せを図り、市民は大混乱に陥ったと言われます。
それが現在の恵方文化になりますのは、まぎれもなく節分の恵方巻きですね。
恵方巻きは関西が発祥と言われますが、今や全国展開になっていますよね…。
恵方には大事な歳神様がおられる…そう信じて大事にされてきた恵方の文化。
神様との接点を大事に考えてきた日本の文化の1つですよね。
恵方が分かりますと、いろんな時に意識されてみてはどうでしょう?
ご多幸に恵まれた一年を過ごせるかもしれませんね(*^▽^*)