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今日の記事の主役は 『 カマキリ 』 です。
昆虫で足があって羽があって、口が鋭くて、大きな鎌の腕を持つ彼です…。
人が近付いても鎌を振り上げて威嚇する…勇敢な戦士風の彼…。
じつは家庭では自分よりも大きい嫁の尻に敷かれ餌にまでなるという習性…(*^▽^*)
良く見るポピュラーな成体…大人のカマキリくん。
彼らは8月~10月くらいの頃の姿です。
彼は細身ですらっとしてますが、彼女はお腹が太く彼に比べて一回り以上も大きいのが特色ですね。
成体になると越冬できません。
卵の形で越冬します。
卵は一見、泡の塊ですが、フサフサではなくてカサカサです。
きっと寒くても温かくても適度な湿度があれば越冬するでしょう。
そして孵化の時期。
4月~6月です。
1つ1つの卵から脱皮をして誕生します。
40分ほどで脱皮が完了して生まれます。
生まれた後は自由に動けます。
さて1つの塊の卵から何匹が誕生するかご存じですか?
じつは200匹前後と言われています。
えッ?そんなに?
そう思いますよね…。
生まれたばかりのカマキリはじつはフニャフニャな子どもです。
指先1つでプチッと出来ます。
1cm未満。
体の作りもとても弱い。まさに赤ちゃんです。
見た目はしっかりカマキリですが…。
孵化の季節に飼育していますとウジャウジャウジャウジャ…大行列で渋滞になります。
さて、私がカマキリの卵を飼育したのは今から40年前の秋。
保育園児から小学校低学年だったと思います。
秋は虫の宝庫ですから、
トノサマバッタ、イナゴ、カマドウマ、コオロギ…。
オニヤンマ、シオカラトンボ、アカトンボ…。
アゲハチョウにモンシロチョウにシジミチョウ…。
クワガタムシにカブトムシ…。
カナブンにコガネムシ…。
そしてカマキリが数匹…。
虫取り網1つ、肩から虫かごを下げて日夜、男の子に混じり虫取りをしたものです。
日々、捕まえた虫は飼育箱へ。
土を敷いて、カマキリの卵のついた枝も数本…。
虫たちのエサ用置き用のクヌギの太めの木片…。
プリンカップに水…。
飼育環境は完璧!!!
そう子どもながらに満足していましたね。
夏休みの終わり頃のお話です。
当時、集合住宅、50戸ほどの社宅に住んでいたのですが、倉庫も外に50戸ほどプレハブで並ぶ構造だったんです。
既にカオスになっている飼育箱…家の中に置かせてもらえるわけがない…。
お母さんに厳命を受け、外のプレハブ倉庫の棚に収納…。
そして始まる2学期…。
私はがっつり飼育箱を忘れる。
進級した春の終わりから初夏の頃…。
学校帰りの私に突如、お母さんがすごい剣幕でお怒りに…。
ご近所さんからの苦情が出ているという…。
ホウキとチリトリを握らされ、倉庫のお掃除を厳命される…。
頭の中はクエスチョンマーク???だらけだったですけどね…。
お母さんのあまりの鬼のようなお怒り具合に、素直に従ったわけです。
倉庫に着いても何?としか分からず…。
倉庫を開けても何?と全く分からず…。
足がこそばゆいにに気づいて、ふと足元を見ると…。
カマキリの赤ちゃんの絨毯が出来ていた…。
プレハブの倉庫ですから、お隣の倉庫にも侵入したんでしょうね…。
カマキリの赤ちゃんはワラワラモソモソ…な動きですので捕獲は容易です。
そりゃ、クモでもアリでも、アブラムシでも天敵になっちゃいます。
倉庫内のいろいろな荷物を全部出して数日かけて大掃除をさせられたわけですが…。
かまきりの赤ちゃんは…こっそり倉庫の外へ全部、掃き出した。
ん?その後?カマキリの赤ちゃんは自然界へ。
ちなみに…カオスだったはずの飼育箱…。
バッタかトンボかクワガタやカブトか分からないですが、残骸の羽が残るのみ…。
最終の勝者はカマキリの卵だったわけですね。
でも、カマキリのお母さんが残った記憶もないんですよね…。
半年が経過すると全部、土に帰るか、私の見落としですね…。
このトラブルでの教訓はですね、
カマキリくんを孵化させる時、必ず通気口は目の細かい網のものにしましょう!
飼育箱の壁を登りますし、空気の流れに沿って本能で天窓からワラワラと脱出します。
1個の卵で200匹ですからね。
数個入れた私のように大惨事にならないように、ご忠告です(*^▽^*)
失敗体験談なんですけど…。
事実です。
子どもって残酷ですよね…。
私が忘れたのが悪いんですが…。
現代なら動物愛護団体に訴えられますかね…。
もちろん、それ以降は虫の飼育からはすっかり手を引いてしまいました。
むしろハチとカマキリくんは天敵になって、今では掴めませんね。
毎年、新たなカマキリくんとにらめっこは数回やることになるんですけど…。
ファイティングポーズで威嚇されてます。
ひと夏のカマキリ君との思い出。
そして呼び起こされる初夏の思い出。
皆様も一度は楽しんでみませんか?
…みませんよねぇ…(*^▽^*)