Menu
デイサービスとは介護保険のサービスの1つで、利用者さんの自宅へ朝にお迎えに行って、必要な介護を提供して夕方に自宅に送るサービスです。
このサービスを提供する事業所さん…特に大変なのは送迎ですよね。
今日は事業所さん目線で送迎の課題について話題を提供します。
そして…日中の過ごし方でラスベガス化と言われる傾向について2章で取り上げます。
3章では、じつは利用者さんや家族さんのデイサービスがこうだったらなぁという想いは、まったくべつのところですよという話題をお届けします。
3者もつれあいのまとまりのない記事ではございますが、お楽しみいただけたら幸いです(*^▽^*)
デイサービスの運営でまず大変なのが、限られた台数の車で利用者さんの自宅を回り、一定時間までに施設へ利用者さんをお連れすることではないでしょうか?
当日に体調が悪いとか、急に行きたくない!キャンセル!なんてことも少なくありません。
当日のキャンセルにはペナルティーで、違約金という契約文言を見たことも一度や二度ではありません。
実際に徴収しない事業所さんがほとんどですけど、ちゃっかり回収している事業所さんも見たことがあります。
そんなお金はともかく、送迎。
実際には一般の自動車免許で職員がお迎えに行きますが、最近では介護技術の乏しいシルバーさんを安価に雇い、送迎専門スタッフとしている事業所さんを多く見かけるようになりました…。
一般の車の運転が荒いかなぁ…と思う昨今。
優良ドライバーでも巻き込まれかねない現実…。
出来れば介抱したり、利用者さんを理解している人員で送迎を行うことがベストです。
夏冬はエアコンを使用しても車内環境も厳しくなりますし、万一の事態に対応できるよう予防線を張っておく発想も大事です。
職員不足やコスト軽減を主眼にしていますと、このような事態の際に、福祉事業者であれば当然予測できた事態として、法に問われる場合には重くなってしまうリスクがあります。
あと雪道や凍結なども利用者さんを乗せるので十分な注意が必要ですよね。
さて、一転しましてデイサービス内のラスベガス化。
麻雀やスロット、パチンコ台といったギャンブル系の遊戯設備を揃えたデイサービス。
お国もカジノ構想を進めていますし、良いのでは?
と、思われると思います。
でも、それ一辺倒になるなら、一般のお店に行きなさい!となります。
ほんの一部、気分転換になるならば、という程度の部分的な導入に留めることをおすすめします。
また遊戯設備を活用することで、利用者さんに及ぼす影響や効果について、通所介護計画書で明記しておくことも大切です。
個別に作成される通所介護計画書の中で、効果と検証を明確化して実施できる分には実地指導でも勧告を受けることにはなりません。
ただ、いずれの場合でも、お金をかけて本格化すると問題になり、法律に問われます。
さてさて、本当に書きたかったのは3章。
利用者さんと家族さんの思惑は一致するようでズレがあるものです。
デイサービスに求められることは…。
利用者さん本人は、とにかく心躍り楽しく過ごしたい!これに尽きると思います。
介護だけ受けたい!リハビリだけしたい!そんな感情の方はとても少ないです。
ですから、待ち時間や何をして良いか分からない時間は無くして欲しい、ボッチにするなということですね。
家族さんの側には、もっと切実な要望が多いです。
大抵のデイサービスが9時~5時で、基本的に家族さんのメリットにならない場合が多々あります。
家族さんがお仕事をされている場合などですね。
9時にお迎えに来てくれても、家族さんの仕事の方では遅刻ですから…。
帰りに残業なんて、家のおじいちゃん、おばあちゃんのことを考えたら…と気が気でなくなっちゃいます。
結果、早退です。
就労支援にもなりゃしない…。
保険適用も週の何日かでしかなく、事業所からも定員が一杯と言われるし…。
などなど…デイサービスには宅老所としての役割が果たせていないと思われます。
デイサービスとしてはナイトケアに踏み込むのは、とてもリスクが高いです。
夜間は日中に慣れた道でも別物に見えますし、車の送迎1つでリスクになるというものです。
あと介護に臨む職員さんの人数も大事ですし、朝食や夕食も考えねばならず…。
とても難しくて悩ましい課題になっている様子ですね(*^▽^*)
ケアマネ―ジャーをしていますと、3章のような利用者さんや家族さんから、この辺りの要望を耳にしますが、合致したデイサービスに出会うことが稀でした。
施設に宿泊いただくショートステイを利用いただくか、個人規模の小さい事業所さんに無理をお願いするかでしたね…。
それでも短期間しか解消できず、現役時代の永遠のテーマでもありました。
もちろん、折衷案としまして、デイサービスの前後に訪問介護を設定して時間を凌ぐ…ということもありましたけど、点数が急速に足らなくなりますし、10割の実費負担の山にご家族が諦めてしまう結果でした…。
是非、デイサービスの事業所様には、この辺りに積極的に突撃して解消して欲しいです。
ただ、くれぐれも事故にはお気を付けくださいね(*^▽^*)