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1年を24の時候に分けた二十四節気。
そのうちの1つである雨水の日は2月19日頃を指します。
2月19日って、まだまだ寒い頃ですよね。
雪もドカッと降り積もることもありますし…とても不安定な時候です。
でも、地面の下や日中の温度に気配りしますと春の陽気を感じさせてくれる頃合いになりますよね。
今日はそんな雨水の日のご紹介の記事です(*^▽^*)
二十四節気の1つである雨水の日。
雪がだんだん雨に変わりますよ、積もる雪も氷も溶けて水になる頃ですよ・・・という意味の日です。
雪がちらつくような日も小雨の日にだんだんと変わってくるわけですね。
そういう意味で雨水の日と名付けられたようです。
とはいえ、歳時記は農業と深く結びついているので、農作業の準備を始める頃合いですよ…という啓発の意味も含まれています。
実際の時候としましては、春一番の強風が吹くのもこの頃…。
三寒四温といって3日寒くて4日温かいという日を繰り返して、徐々に春の陽気に包まれていきます。
秋から冬、冬から春…。気候の変わり目の頃合いなんですが…。
気候の変わり目の頃合いですので、コロコロと天気が変わりやすく、風も強く弱く荒れやすいですので、上着での調節がとても大事ですよね。
風邪をひきやすい季節として注意する目安の頃合いにしても良いかもしれませんね。
地方によっては、雨水のこの日にひな人形を納戸から出して、飾るという風習があります。
ひな人形は3月3日の上巳の節句に向けた準備ですよね。
ちなみに雨水の日に、ひな人形を飾ると子どもの将来に、良縁に恵まれるのだとか…。
お子様と一緒に部屋を飾る文化も、まだ寒さの残る雨水の日には最適な行事かもしれませんね。
とはいえ、ご両親が多忙であろう現代社会…そうピタリとはひな人形を出して飾れませんよね。
ひな人形を飾る時期は2月19日の雨水の日~23日頃までに飾ると良いでしょう。
この辺りは諸説あるのですが、1週間前くらいまでに早めに飾りましょうとなっている文献が多いです。
お片付けは3月4日が最適で以降になるほど婚期が遅れると言われます。
ひな祭りのひな人形は、本来は飾りつけがなくて、人形に厄災を肩代わりしてもらい、小舟に載せて川に流すという儀式だったのです。
そう水で関連する雨水の日に準備をするのが最適と言われたのですね。
二十四節気は七十二候という3分割した期間に分かれます。
雨水の期間は、
…と言われています。
子どもたちとスコップを片手に土を掘り返して、観察してみますと楽しい発見がたくさん出来る頃かもしれませんね。
さて、他にはこの七十二候、中国伝来のもので江戸時代に日本風に直され、以後、明治政府が手直ししています。
原本の初候は、
獺祭魚 … かわうそ、うおをまつる
獺 ( かわうそ ) が習性で魚を捕まえては川岸に魚を並べていく風景が見える頃という話です。
かわうそが並べた魚がご先祖様の供養にお供えされた物に見えたようで、季節の移ろいを大事にすると共に先祖供養への思いを新たにする日としたようです。
この辺りから、連想してみますと川魚を行事食としていただいてみても、美味しいですし、楽しいことかもしれませんね。
あ、食事で話を膨らませますと…。
もちろん、路地に芽吹く野菜も見落とせませんね。
蕗の蕾である『 蕗の薹 』。
春を体感させてくれますよね。
じつはこの蕗の薹は、平安の文献に乗るほど古くから日本人に愛されてきた食材の1つです。
現代の解釈では、高血圧やむくみの解消、整腸作用があると言われています。
…多少、利尿効果もありそうですよね。☞痩せるということですよ(*^▽^*)
これを天婦羅や混ぜご飯、湯がいてお浸しにして春の食材を楽しむのも風情がありますよね。
厳密には、雨水の行事食は何もありません。
美味しく楽しい食卓に添えるとしたら、蕗の薹と川魚かなぁと…私がオススメに思ったのみで…(*^▽^*)
行事ごとに行事食を古くから全部にこれ!って作ってみて欲しかったですね…。
強要されるのは困りものですが、伝統を大事にしたい!って思われる方もおられますもんね。
と…行事と食い気を必ず結びつけて記事を書くことが増えてきたような私…。
飽食時代ですけど、現代病が蔓延もしますし、昔の食のあり方を振り返るのも良いことですものね。
さて、間に挿入しましたひな祭りの準備と後片付け…。
ひな祭りはひな祭りで別記事を掲載しますね。
おっと雨水の日のまとめが…。
三寒四温でまだまだ寒い頃なので、お風邪を召されないように体を温かく保ちながら、春の芽吹きを発見して楽しんでみてくださいね(*^▽^*)