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介護支援専門員は介護保険の中核を担っている。
中核であって偉いわけでは決してない。
要は利用者さんや家族さんと共にタッグを組んで適切に保険が成立して、利用者さんの生活が補填できれば良いのである。
今回は介護支援専門員として…研修で痛烈に
『お前らが制度を壊してるんだ!』
と言われたことや
『介護保険の無駄遣いは軍事費に並ぶんや!』
と言われたこともあって…。
深~く、介護支援専門員が抱きやすい盲点を真摯に検証してみました(*^▽^*)
自分が介護支援専門員としてできていない前提で…理想を並べてみるとよく分かる(/o\)
介護支援専門員の盲点は日常業務に多く含まれています。
今回はあちこち、私が失敗しているなぁと思うこと、誤解してたかも~と思うことを並べてみますね。
一か月に1割とか利用者さんに定められた割合でサービスを利用できる枠、区分限度支給額という枠が要介護認定の申請をして認定が出た方の介護保険証には記載されています。
介護支援専門員はこの枠の中だけでサービス利用を絞る傾向が強いです。
国が法律で定めているように、この枠は最低限度保障に基づいて作られた枠なので、十分な枠ではないのです。
もちろん、この枠を出ると10割負担で超過した分のサービスは利用した分の支払いをせねばなりませんけども、そこは利用者さんと家族さんの判断次第です。
予め枠で縛る概念を利用者さんや家族さんに植え付けて回ってはいけません。
けっこう…これで利用者さんや家族さんが、場合によっては追い詰められて悲壮になることもあります。
それと同じく福祉用具貸与の貸与品。
品目によって目安が示されることになっていますけども、同じ型番の商品でも、事業所さんによって値段がまちまちですよね。
こっちが安い、こっちにするように!…これは越権行為です。
福祉用具貸与事業所さんから見ると営業妨害レベルで不快感を抱かれてしまいます。
品物選びは情報を提供して選ぶのは家族です。
安い高いの斟酌は無用です。
これを適正化するには、きちんとアセスメントを埋めた上で提案の一つとして安い物を求めていくか、利用限度枠を利用者さんが定めた上で枠内での思考を巡らせる、きちんとした手続きを踏むべきです。
例えば1回2時間の面接をして、次の日に暫定ケアプランを持ってくる…案ではあるけれども、利用者さんや家族さんは躊躇する気持ちを感じませんか?
的を得た介護計画と判断されているのでしょうか?
お互い思考も趣向も分からない状態でとりあえず体裁だけのケアプラン…という形です。
初回の暫定ケアプランですから、1ヶ月程度で見直されるケアプランならまだしも、半年、1年と続くような設計のケアプランを持参する介護支援専門員はお断りすべきなのは言うまでもありません。
つまり、利用者さんと家族さんと介護支援専門員で密に相談して練り上げたもの…それがケアプランであるべきです。
何が言いたいかと言いますと、利用者さんや家族さんの思いは変遷もあり、状態も常に刻々と変化するものです。
半年や1年、変わらないままのケアプランを設定する根拠は?
それだけ利用者さんや家族さんが変化しないと馬鹿にされているようなもの…とも言えますね。
その果てに自立とまでいかなくてもクリアできる事柄が設定されていて明るい将来を想像できますでしょうか?
今一度、手元にあるケアプランを利用者さんと家族さんは見つめ直してみられると良いと思います。
人生は個人差がありますが、どなたにも明るい将来が得られるように…介護支援専門員さんは面談の機会を確保していくことが大切です。
とはいえ、これはとても難しい。
介護支援専門員の属する居宅介護支援事業所と利用者さんが利用するサービス提供事業所が同一法人である場合、受け持ちの件数が偏るほどに集中減算という保険上の機能が働きます。
中には減算ギリギリで意図的に誘導して減算を回避できるように工夫している事業所すらあるくらいです。
利用者さんが新規に居宅介護支援事業所を訪ねられた場合、利用したいサービスと理由が既に固まっている場合がよくあります。
近所の〇〇さんと一緒にデイケアに行きたい…。
近所の〇〇さんが〇△事業所のヘルパーさんに来てもらっているから…。
という理由です。
これを突き離しても…結局は、利用者さんは〇△事業所を使っている…という結果にしかなりません。
また居宅介護支援事業所にも法人組織に繋がる管理者というボスがいますので、ボスが耳にすると雷が落ちることになります。
主任介護支援専門員がボスになりますけども、ボスが幹部ではその資格も泣くというものですが…。
ここで気を付けるべきことは、介護支援専門員自らが自分の法人の関連する部署へ利用者さんを誘導することを極力さけるべきであるということです(*^▽^*)
ぐ…白い視線を感じる…(/o\)
敵が増えた?
でも大事な事だよね?
自分の担当する利用者さんの使っている事業所さんを見てみたら、大きな偏りがあったりしませんか?
その理由を分析したら、案外、自分に責任がある場合もありますからね。
常に見直してみることが大事です。
で、最近、気づきました…。
介護支援専門員の事業所って、いつでも潰れちゃうリスクがあります。
膨大な書類量でしょ?
抜き打ち徹底監査で
『書類無いじゃないか!』
と言われて返還命令が出されたら、困りませんか?
三ヶ月ごとに1年くらい監査あると、どのくらいの事業所が潰れちゃうでしょう?
その為にも書類だけではなくて常の運営の落ち度、見つけたら徹底して修正する姿勢がとても大切です。
…でも、とても忙しい…。
要支援の方の書類量並みにグッと居宅介護支援事業所の書類も簡素化して欲しいよねぇ?(*^▽^*)