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『定期巡回・随時対応訪問介護看護』というサービスは地域にほとんどない。
私の介護支援専門員人生15年の中で1つのケースで連携したのみで、潰れてしまいましたが…(/o\)
制度的には今もありますし、お近くにある方はとてもラッキーで安心です。
今日は、そんな定期巡回・随時対応訪問介護看護のサービスについて普及促進の記事です(*^▽^*)
まず呼ばれたらヘルパーさん、もしくは看護師が自宅へ駆けつけてくれる。
それも24時間365日である。利用料は月謝です。
要介護度により異なり、要介護1の方で、1割負担であれば6000円程度、要介護5の方で29,000円ほどである。
臨時火急の呼び出しがあったとしてもコストは上昇しない。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所は10倍を得るのが介護保険の仕組みだが、利用者1名辺り最高で290,000円となる。
生活援助が提供できないという決まりがあるものの、身体介護だけでこの報酬となる。
介護の必要な利用者さんから見れば是非とも導入して欲しいサービスではあると思う。
ちなみに月謝制度ではあるものの、他に福祉用具貸与、介護タクシーが併設になければ他事業所の訪問介護による介護タクシーの利用も可能である。
また通所介護や通所リハビリテーションなどの通所型サービスやショートステイと呼ばれる宿泊支援サービスの利用も併用できる。
ただし、それに合わせて定期巡回・随時対応訪問介護看護における報酬コストは日割りで減額されていく。
非常に利用者さんから見てパフォーマンスとカバー程度のバランスから最強のサービスになることは間違いないところです。
特に施設入所をしたくないご家庭にとっては渡りに舟となるこのサービス。
できる事業所が少ないので、普及していないのですけども…。
身近にあると、とても心強いですよね。
まず最初に、通常のアセスメント以上にアセスメントを詳細に行うことが求められる…ここのすり合わせと計画化にとても面談を重ねて調整しました…(/o\)
で、要介護5の妻と暮らす夫婦だけの世帯に適用してもらったんですけどね。
サービスは早朝6時~、8時~、10時~、11時半~、13時~、15時~、17時~19時~、22時~の1日9回訪問。
週に2回の短時間デイサービスで入浴とリハビリをカバーしてですね、特殊寝台、介護用のベッド一式とリクライニングする車椅子と部屋から降りる為のスロープをレンタルして若干、コストに自費が発生するかな?という感じです。
それでも月間35,000円で支払いが済むのです。
深夜帯の0時や2時、4時などの臨時対応があってもちゃんと訪問してくださいましたし…。
食事時間は1時間半ずつキープしてくれました。
すごいでしょ?
他のサービスでは施設入所でもなければ、これほど出来ることがありません。
これに加えて、訪問看護が週2回30分ずつ入りましたね。
介護支援専門員としても、とても心強く安心感あるサービスですよね。
ずばり、人員不足です。
1名の利用者にアセスメントの結果、必要なサービス量がきっちり出てくるとそれに合わせて訪問計画を練るんですけど24時間365日、提供スタッフとは別に待機スタッフも必要になります。
それから施設では夜勤さんが勤務されますけど、このサービスでは夜間に車を運転して出掛けなければならず、道の様子も昼間と夜間では全然違う世界に見えてしまいます。
若い女性のスタッフに夜中に訪問に行くように言っても恐怖感が勝り、行けないなんて事態もあり得ます。
同性介護のキープも果たしながら、近隣の奥様ヘルパーさんの手助けを得つつ、先のケースの方の場合、セッティングいただけた様子ですけどね。
つまりアセスメントで見えてもマッチングして人が手配できなければ提供が成立しないのは他のサービスとも共通だということです。
ですから、申し込みをしても断られる場合もあります。
と…いうのが私の自論です。経営者に呼びかけて市町村主導で合併いただいたらどうでしょう?
それにこのサービスに主治医は目立って登場しませんけども、訪問看護に指示を出すのは主治医ですから、サービスの仕組みとしては裏方にお医者様がデンっとおられることは間違いありません。
私の場合は、主治医に面会して主治医に説明して…主治医様から事業所側への働きかけもしていただいての導入でした。
利便性高いけども、収入としては削られる要素が高くて実入りが少ないので経営者はソロバンを弾いて辞めてしまう…。
私にお金があったら、絶対にやるのになぁ…(/o\)
本当に便利なこのサービスは自宅で最後を迎えたいという方の最後の砦となるサービスです。
とはいえ、状態が不安定だったり、医療ファーストな方の場合など導入が向いていない場合もあります。
それに私の場合は通所介護+理学療法士という好条件のデイサービスを見つけられたので短時間として、総合コストに大枠を混ぜることができたとも言えます。
他にも福祉用具がもっとたくさん必要だったりするケースなども自費負担が膨らんでしまうので向かないこともあります。
私の場合は寝たきりの高齢者の方ですが、認知症で徘徊を伴う方にも合致するサービスではあると思います。
で、開設のオススメはやはりお医者様が音頭をとって実践される方が、うまく運営されるのじゃないかなと思いますね。
皆さんもお住まいの地域に『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』の看板を掲げる事業所さんがありましたら、働くのはもちろん、利用されるのももちろん、幸運でとても良いことだと思います。
間違いなく、介護保険の中で最強と呼べる難しいサービスに相応しいと思います(*^▽^*)