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え?無理?無茶な記事?
介護保険でケアマネージャーさんが利用者さんの援助計画であるケアプランを作る。
介護は1日にして達成されず、長期的に短期的にと視野を持って作成されるケアプラン。
設定された援助の目標や内容は一定の期間が割り振られますけど、けっこう適当ですよね。
一応は担当者会議で設定することになっているのですが…。
1日先の人生も、じつは誰にも分からないものなので適当という表現になってしまうのです。
今日は、ケアプランに春休みの概念を導入してみてはどうだろう?
そんなご提案の記事です(*^▽^*)
ケアプランの援助方針や目標立ては、
□ 利用者さんと家族さんからの聞き取り
□ 主治医見解の反映
□ 介護認定の資料からの概要抽出
この辺りで大枠が定まり、1つずつ利用者さんや家族さん、関連する事業所さんと目標や手段、評価方法などを詰めてケアプランを完成させていきます。
生活の支障になっていることがご病気であればご病気を改善するための目標が主軸になりますし、障害であれば障害を抱えながら、生活を成り立たせる工夫を検討していきます。
あるいは両方、目標も1つではなくて10個20個になることさえもあります。
援助目標を立て、それをクリアするために援助内容を記載していきます。
援助内容は利用者さんや家族さん、事業所が担うことも含めて記載します。
援助内容に揃う方法の数々で目標達成まで進もう!という形ですね。
じつは援助目標は階段式に作成されていくものなので、時間の経過と共に段々と広くアバウトに多岐にわたるようになります。
目標が達成されれば次はこれ!…と自立に向けた階段を昇る場合もあります。
また達成にならなかったので方法を変えてより多くの方法を加えて…と複雑化していく場合もあります。
限られた予算と時間を工夫して、生活の支障を取り除いて自立してもらう仕組み…それがケアプランという計画書の意義ですよね…。
と、じつはここまで書いていて、ふと思ったんですよね。
い、息が詰まりません?
計画を立てる側も立てられる側も…。
自立したいけれども、いつの間にか利用者さんと家族さんの生活は介護保険にどっぷりハマり、抜け出せない。
無くてはならない介護保険…まぁ医療保険もそうですけども、ハマると抜け出せない永久的な支出の泥沼です。
さて、そこでケアプランに春休みを設定してみては?
そんなお話になるのですが…。
学生さんの春休みと言いますと2週間程度ですよね。
ケアプランに2週間程度の空白期間を設定するのは厳密にケアプラン化していきますと、直前までの期間のケアプラン、そして春休みのケアプラン、その後のケアプランと3つを作成せねばならず、つなぎ目では担当者会議の開催も必要になります。
…少し反則的な企画でございますが、これを1回の担当者会議と切り替えにしてしまう短縮方法があります。
事前プランの切れ目を春休みを見据えて、春休み直近に設定します。
春休みの2週間を暫定ケアプランで設定します。
春休み後のケアプランを本プランとして春休み前後を総括した設定にします。
いずれもカルテに保管します。
春休み後のケアプランは春休みも包括しつつ援助内容は期間限定のものを含めて、春休み当初からの計画で中身は二部構成や三部構成にしちゃいます。
こうすることで、結果、担当者会議は1回、ケアプランの連続性も保持されて春休みも無事に導入することが可能です。
もちろん春休みの妥当性について、チーム内で春休み前に事前検討することが出来ますので、危険性少なく導入することができますよね。
春休みと言いましても、援助をカットするだけでは本末転倒です。
介護保険の利用に慣れた利用者さんと家族さんに本当に他の方法はないのか?
新しい道の有効性を検証いただくことが、とても大切です。
ですが、大事な点としては、受診支援など病状や生活に直結する介護は削減できませんので継続します。
つまり他者に寄る介護を極力減少してみる機会ということです。
例えばデイサービスで日中の見守りや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを主軸にする場合などで、有効な手法です。
この部分を休止しまして、より生活に根差したトレーニングや活動を模索してみると、効果的ではないかなと思うのです。
春休みの頃合いで言いますと、
□ お花見
□ イースター
□ 花祭り
など外出向きの行事が多くありますよね。
ご家族と共に、こうした行事に参加いただくのはいかがでしょう?
利用者さんには気晴らしになりますし、生まれてから通った氏神様詣でや神社仏閣で信心を深めるなど、日頃できない有益な時間が得られるかもしれませんよね(*^▽^*)
カツカツに日程をスケジュールしてしまうケアプランでは利用者さんも家族さんも息が詰まってしまいます。
カツカツ=保険使用でコスト支払いも鰻登り…。
これでは利用者さん本人もご家族さんも惰性で日々を過ごすか、あきらめて精神的に暗くなってしまいます。
時に介護保険の援助計画を停止させて検証する期間を設けてみても効果的な場面があるかもしれません。
確かに短期間の変則バージョンのケアプランを盛り込むことは、現状のケアマネジメントの世界ではとても困難なことかもしれません。
短期間で生活に細分化して根差すケアプラン…理想ではありますけどね…。
四季を感じつつ、ご家庭で家族としてまとまり、生活を楽しむ視点をケアプランに反映することが出来ましたら、とても素晴らしいだろうな…そう思った次第です。
是非、ケアマネージャーさんの日頃のご多忙な思考の中に歳時記、四季を取り入れて利用者さんや家族さんに豊かな四季と風情を味わっていただけたらなぁ…と思います(*^▽^*)