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二十四節気シリーズです。
1年を二十四に区分された二十四節気の立春から数えて、9番目が芒種 ( ぼうしゅ ) の頃合いで今回のテーマになります。
6月5日頃からを指すのですが、祝日のない6月。
しかも梅雨に突入する頃合い…。
どんな行事や行事食があるのでしょう?
その辺りを調べてみました(*^▽^*)
芒種って言葉、現代では日常的に使いませんよね。
芒という字は漢字ののぎ偏を指し、稲穂や麦穂の先端がとがっている様子を指しています。
種は種 ( たね ) ですよね。
つまり、穂のある作物の種を撒く頃合いという意味です。
こう聞きますと、ガーデニングを始めるのに頃合いで、挑戦してみませんか?
そんな声が聞こえてきそうですよね。
実際には麦は収穫の頃合い、稲はもうじき田植えの終わり頃…。
そう、じつは芒種の頃合いは現代では6月5日頃~20日頃の期間を指すんです。
麦は収穫まっさかり。米は5月に田植えが済んでしまいます。
でも気候や地域によってはこの頃合いにハマる場所もあります。
日本全土で少しずつズレがあるのも、現代ならではで、理解されるところでしょう。
さて、二十四節気はさらに三分割して七十二候を数えます。
芒種の期間の七十二候は、
梅雨の中でも生命は育ち、初夏の風物詩がにぎわい始める頃合いですよね。
少し夏を感じられて情景が浮かんできませんか?
七十二候を見るだけでも、いくつか行事が浮かんできますよね。
かまきりなど虫天国が始まります。
梅雨の潤いの恵みを得て、多くの虫が活気に満ちてきます。
子ども達に大人気のカブトムシくんやクワガタくんもボチボチ登場しますよね。
そして螢。
日本は農業立国だった頃から、全国のあちこちに溜め池と清流を引き込んだ国です。もちろん、食べられる作物を作ることが大前提だったわけですが、昔の自然改良はあくまで自然に沿って行われたので、あちこちに螢の住み家が出来ています。
20時くらいになりますと、農業用の溜め池のある地域ほど螢が飛ぶ様子が伺えます。
暗い闇に浮かぶ螢は幻想的ですよね。
日本全国各地に、螢の住む清流…見学の憩いの場があるものです。
晴れた晴天の日に螢をご家族で散歩がてら、観賞するのも初夏の優雅な風情の1つではないでしょうか…。
最後の七十二候、梅の実。
もちろん収穫して梅酒や梅干しになっていきます。
行事食とも言えますよね。
各ご家庭により、漬ける配合で異なる味わいになる梅干し。
一昔前には自家製がどのご家庭にもあったものですが…現代では廃れてしまっているかもしれませんね。
梅干しを漬けることはそれほど難しくありません。
少し学べば誰でも漬けられます。
そこから、ご家庭の味を極めるには時間がかかりますが、このご家庭の味、現代においてとても豊かで大切な要素ではないかなぁと思います。
お子様のおられるご家庭で、梅干しやらっきょうなど旬の食材をご家庭の味として漬けて作られますと豊かな食生活を築けるのではないかなと思います。
あ、行事の話でしたね…。
田植えに纏わる行事も全国で開催されますし、稲の成長を祈願する神事も行われます。
お住まいの市町村の広報誌や最寄りの神社でお尋ねいただくと身近なところは調べられますし、有名な大棚の神社・仏閣ではホームページで告知もされていますので、ご予算やイメージで選択されて、参加して楽しむことも、この時期の楽しみの1つになりますよね。
梅干しやらっきょうを用いてご家庭の味…とご紹介したところで行事食の話題です。
もちろん、梅干しやらっきょうも行事食と言えなくもないですけどね…。
もっとガッツリが楽しみたいところですよね。
1つはトマトも走りの時期です。
トマトは夏を通じて美容や健康に最も貢献してくれる夏野菜として登場しますが、やはり豊富な栄養素も含めて夏野菜の王様とも言える風格があります。
そして、この芒種の頃合いのトマトは糖度が高く甘い上、味が濃くなると言われています。
冷製トマト料理も良いでしょうし、反転してトマト鍋にされて熱と共に摂取されても、胃腸を整え、吸収力を高め、夏バテ防止や紫外線で損なわれがちな美肌の回復まで効果をもたらしてくれる一品になります。
是非、この辺りお忘れなく、夏本番前に、十分な体力を養うためにも、栄養補給を心掛けてくださいね。
さて、行事食は何と言っても麦飯ではないでしょうか。
麦飯とトロロ…マグロの山掛け…この辺りが贅沢感もあって現代風にも、古来奥ゆかしい伝統としても妥当な行事食かもしれませんね。
皆様もご家庭の食卓で旬の行事食を堪能してくださいね(*^▽^*)
芒種の頃合いは梅雨の真っ只中…。
あまり外出や行事に参加…と上手くはいかないところもございます。
家の中で、梅干し作り、らっきょう漬けと楽しまれても良いでしょうし、麦飯を堪能されてみても贅沢かもしれませんね。
晴れた日には螢にかまきり、虫たちとの出会いを求めて、お子様と共に山野を巡り、童心に帰るのも一興でしょう。
ちなみにこれ、そのまま記録して夏休みの自由研究にも早々とチャレンジできちゃうことにもなりますので、おすすめです。
いろいろな楽しみを持って豊かに伸びやかな心で生活を楽しんでくださいね(*^▽^*)