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介護支援専門員時代に、とある立派なお医者様に、丁寧に仕組みを教えてもらった体験談。
注意喚起はしていたんですけど、お医者様の言う通りに事が運び、お亡くなりになられました。
その時の体験を元に記事をまとめてみました(*^▽^*)
脳梗塞を発症すると軽微でも脳にダメージが残る。
脳に及んだダメージの影響がどこに出てくるかは個人個人で異なる。
脳内の血管は無数にあるけども長さも曲がり方も同じ人間でもまったく同じではない。
頭の形が違うように太さ細さ角度、血管でも個性があるものなのだそうな。
血管内の異物が脳の細い血管で詰まり、詰まった場所から先は血が通わなくなって壊死してしまう。
ホースで水を撒く時に先を摘まむと摘まんだ場所で水は膨らみホースを破ろうとする。
結果、脳内で破れてしまえば脳出血です。
脳出血の場合、広範囲に出血した血液が広がり、ダメージを増していくことがある。
この辺りの知識は私にはよく分からないが、お医者様がそう言うのだし、そうなんだろうなぁ程度にしか理解していなかった。
とはいえ、脳梗塞後の脳のダメージの場所によって失語症という言葉が頭に浮かんでいるのに口から言葉として繋げて出ない後遺症や右半身、あるいは左半身が麻痺して思うように動かせなくなるという事態を生む。
この時に体に出る障害以外にも感情の抑制だったり、喜怒哀楽の感情表現だったり、情緒的な部分で能力が制限されることもある。
そして意欲が湧かないという鬱のような状態を引き起こすこともある。
脳梗塞や脳出血が発生して救急車で病院に入院し、治療が終わって帰宅できても、この後遺症との闘いは続くことになる。
自宅に帰ってみれば様々に勝手が違う思いがあって心理的な落ち込みは加速することがよくある。
まず脳梗塞を起こした方はその後に血液をサラサラにする薬を日常的に内服することになる。
血液の流れに異物の塊を作りにくくする薬である。
薬の効能は血中濃度を維持しながら全身を常に巡る。
けども薬の効き目が個人差があるように人によって異なるのか…日々のその人の暮らし振りで変動があるのかは分からないけど、血液の状態というか量は変動する。
夏場のように暑い日は汗で水分が損なわれ、水分が減る。共に血液量も減る。
ここまではイメージできるだろうか?
さらに水分が減り続けると血圧が上昇して水分不足から脱水が起こる。
血圧が高いということは?
腕に血圧計を撒くでしょう?
締めまくって血を一瞬止めるそこが最高血圧、緩める過程で緩め過ぎたら音が聞こえなくなる…そこが最低血圧です。
脱水が起こると血液量は少ないので血管は遠くまで少ない血液を送り続けなきゃいけないので細くなって血液を送る。
細くて締めるのに多くの圧が必要になるので高くなる。
…この血圧測定の仕組み辺りは今回は省略しますね。
で、この血液が少ない状態で血圧に影響する事態になると栄養不足や脱水といった状態が洗われます。
手足の皮膚の張り具合や舌の状態とかいろいろと目視でも分かるそうです。
で、この脱水状態になると血管はさらに必死に全身に血を送るので、脳の先端の毛細血管では…再度の脳梗塞の発症、再発が起こりやすい状態が整ってしまうのです。
特に夏、水分や栄養が減ると再発リスクが高まることになります。
一つは食べて飲むこと。
あと暑いからと冷房を入れ過ぎないことも大切です。
冷房を入れ過ぎて風邪を引いた、そして発熱したという場合、発熱は脱水と同じ状態を作り出してしまうことになります。
熱を下げるのに発汗しまくって熱を下げようとするでしょ?
だからしっかりと水分を摂らなゃいけない。
でも、私が介護支援専門員として得た知識の1つ、寝たきりの方で十分に摂取できない方は飲めても足りないということです。
発熱があったら、迅速に点滴で補給するレベルが必要になります(*^▽^*)
今回は字だらけだぁ~(/o\)
細かい…じつに細かい。
当時、『先生、定期的に〇〇さんちに行ってよ』と往診の相談に行って、『いいよ』と受けてもらうだけの話なのに、1時間も〇〇さんの脳梗塞ケアについて講義を受けたという…。
ちなみに〇〇さんは発熱後、脳梗塞発症、無気力の進行で2週間くらいでお亡くなりになられました。
それからというものの、夏場に発熱があったという報告を聞くたびに、『点滴準備!』と主治医様のところに行く段取りを迅速することにしています。
もちろん介護支援専門員が点滴実施!と判断できるわけではないので、主治医先生に一報を入れるんですけどもね。
それか間で奮闘してくださる看護師さんに相談するか、必ず聞くということが私の習慣になってます。
特に寝たきりの方の場合、脱水起こしてたら動かすことも躊躇しますし、移送の疲労とかも考慮しつつ対策を検討して業者さんに搬送してもらったり、付き添いは誰?などとバタバタと決定していくわけですけども…。
夏場の脱水には本当に気を付けてくださいね(*^▽^*)