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令和3年の9月の敬老会…。
市町村単位で開催自粛が次々と発表…。
例年、楽しみにしている方が、じつは多いです。
コロナウイルスが流行する中、高齢者の方には忍耐の一字なのかもしれません。
中止して何もなし…ではなく、せめて出来ることを企画してみよう!
記念品選びと雰囲気作り!
あなたの施設ではどんな企画を練っていますか?
毎年、市町村が公営の公園を使って敬老祝賀会を開催するのですが…。
今年も昨年に続き、コロナウイルス感染症の流行で、相次ぎ中止が発表されています。
高齢者施設でも、年内の大型行事は中止…と発表されているところも少なくありません。
高齢者さんが障害で満足に体を動かせなくなり、他のご病気を抱えて…運動量が低下したり、
自然な高齢化もあいまって免疫力が低下しやすく、コロナウイルス感染症に罹患しやすいと言われているからです。
普通によくある誤嚥性肺炎も、施設の高齢者さんはなりやすいです。
もちろん完治…と診断を受けても肺の受けたダメージは、
レントゲンやCT画像の検査で見つけることが出来てしまいます。
罹患すると呼吸が苦しく、死につながりやすいです。
私の勤める特養からも例年、市町村で開催される敬老祝賀会に、ご家族様が集われて参加される様子がありました。
敬老祝賀会に主役の1人として参加させてあげたいというご家族様のお気持ち。
年に数回の数あるイベントの1つですが、機会あれば親孝行にもなるという機会です。
準備をされて、付き添いの間もご家族様には介護をされて…。
中止となりますと、外出の楽しみが減る、家族が集う機会が減る…寂しいと連鎖してしまいます。
でも、命には代えられず、敬老祝賀会で集うことは叶いませんが他にお祝いをする方法はいくつもあります。
是非、主役のご本人様が喜ぶ方法を採用して実行してみてくださいね。
敬老祝賀会の記念品。
紅白まんじゅう、フォトスタンド、置き時計、万年筆
この辺りが定番でしょうか。
私の特養では、お部屋のタンスの片隅に飾らせていただいています。
さて、敬老祝賀会が中止になったとしても、記念品はお配りされる市町村が多いようです。
ご家族様からも敬老の日に合わせて、多彩な物が例年、高齢者さんに届けられます。
お手紙、色紙、フォトスタンド、アルバム
まんじゅう、握り寿司、押し寿司、ケーキなどなど…。
人気ぴか一は、握り寿司かもしれません。
お稲荷さんも多いですかね。
握り寿司のネタでは、ダントツでマグロ。
普通、お祝いではタイが登場しそうですが、握りではしなやか過ぎて食べにくいことからマグロになるようです。
5貫くらいがちょうど良い量です。
特養でも握り寿司が出ることはありますけど、マグロは1~3貫しか出ることがないですから…。
それも赤身止まりですし、中トロ、大トロなんて、まず予算的にあり得ないのです。
たまに、好物で、それだけでお腹を満たす…そんな食事をしてみたくなるのかな…と思います。
え?
根拠?
ご家族様と一緒に過ごしつつ、食べている高齢者さんのお顔を拝見しますと一目瞭然です。
すっごく嬉しそうに…美味しそうに食べられていますから。
そうそう敬老会の記念品の話題でしたね。
おすすめはですね…、
□ 手作りマスク
□ きんちゃく袋
□ ティッシュ箱カバー
□ リュックサック
□ 大きな布かばん
この辺りはいかがでしょう?
ポイントは、
□ 手製であること。
□ 身近に使うこと。
□ 大切な物をひとくくりにまとめること。
この3点です。
タンスにお花を飾ったり、フォトスタンドを飾ったりしますけど、敬老会って毎年のことですからね。
大事な宝物が少しずつ、年々、増えていくのは嬉しいものです。
日常で使う物に限定して、手作りマスクの工夫をしてみるか、ティッシュ箱カバーにするか…。
きんちゃく袋で腰に下げられるようにして持ち歩いていただくか…。
リュックサックや布かばんで、まとめて宝箱風に飾ってみるか?
おすすめの発想の原点は、そのようなところです。
誰しも子どもの頃に宝箱や秘密基地を作ったりしたことがあったでしょう?
大事な物ほど、まとめて綺麗にコレクションしたい。
いつでも身近に、どっさりまとめて見れる!
このように出来る状態を、記念品に込めてみるとよろしいかと思います。
コロナウイルス感染症のご時世ですから、
いざという時の持ち運びや移動がしやすくなること、
お手製にすることで、それぞれのご家庭からの気持ちやメッセージも込めやすいです。
手製マスク、手芸が副産物として、流行したこともありますし、
材料の品不足ではありますが今年は大作に挑戦しやすい状況と言えるかもしれません。
是非、チャレンジしてみてください。
きっとお気持ちは高齢者さんに伝わります。
さて、敬老会の記念品を用意したところで、敬老会そのものが中止になってしまいますと、
どうしても寂しい雰囲気が残っちゃいますよね。
各施設様、ノートパソコン。
各ご家庭でスマホなどで、動画を撮影してもらいメールで集める。
各高齢者さんのお部屋で、目の前で再生してみる…。
このような企画はいかがでしょう?
タブレット端末でリモートアクセスを狙う方法もありますけど…。
じつは、高齢者さんには、不向きなんです。
お元気な現役並みの高齢者さんは除くとして、
寝たきりであったり障害を抱えて入所されている高齢者さんの場合、
とてもハードルが高い。
難聴の壁もありますが、
見る、聴く、考えるの三拍子を同時に実現する…
これが難しい壁になりやすいです。
リアルタイムですと、お相手に自分の顔がどのように映っていて、お声が届いているのか、
お相手を機会を通じて感じながら、タブレットの撮影角度の調整とやることが満載なので
サポートに職員がついても難しいです。
そこで各ご家庭で敬老祝賀の動画を撮影いただいて、
見ることだけに特化していただきますと高齢者さんに実利を得ていただきやすくなります。
もちろん、ご家族様にも動画撮影なんて…と不慣れで初体験と思われる方もおられるかもしれません。
でも、初めてだからこそ、よく考えて深い作品が出来ることも、
高齢者さんにとって新鮮味があることも事実です。
初めてでも、挑戦いただいたり、高齢者さんご本人様へのみ公開する。
公開後、〇日で削除。あるいはメモリアル保存などとご家族様と詳細を取り決めておくと良いでしょう。
個人情報でもありますからね。
どうしても難しい場合には、お手紙。
職員から高齢者さんに朗読することをプレゼントしてみてはいかがでしょう?
クラシックや雅楽の緩やかなバックミュージックを添えて…。
あ、雰囲気の章がバックミュージックの1行…。
紅白の垂れ幕…。
風船の山…。
飲み物のコースターにストロー…。
飾る季節のお花。
全部、紅白と混ぜ色であるピンクの3点で、施設内を1日、いや敬老週間の間、埋め尽くしてみてはいかがでしょう?
あと、理事長さんにマイクを持っていただいて、
1人1人の高齢者さんと向き合ってお声掛けいただいて回ってもらうのも、良いかもしれませんね。
理事長さんに高齢者さん1人辺り500円の予算をプラスしていただいて、
お食事を紅白で彩っていただくのも良いかもしれません。
…コロナウイルス感染症で厳しい施設ほど、人手不足に拍車がかかってますもの。
…しかし敬老祝賀会、1日だけでも奮起して頑張らねばなりません!
高齢者さんの期待に応えて…。
細やかな気遣いと努力をちりばめた1日の感動を演出する効果はとても大きいです。
本当に介護現場は大変です。
ソーシャルディスタンスで高齢者さん同士の間隔が開きやすく、消耗品の防護服や手袋の装着、潤沢に消耗品を消費しての衛生保持…。
お仕事が鰻登りに増えています。
もちろん、制度改定による新しい山ほどの書類にも忙殺されていることでしょう。
コロナウイルス感染症が施設や地域で発症しているわけではなくても、感染対策継続中という施設様もあります…。
ご家族様が面会したがるお気持ちも理解できますし、面会を解除しているところもあることでしょう。
敬老の日は、施設にとってもご家族にとっても、当事者の高齢者さんにとっても大事な日です。
完全中止だけは避けつつ、プレゼントや雰囲気作りを頑張りましょう!
そんな記事です。
隠された眼目は、理事長…敬老祝賀会の1日くらいは金勘定から離れて一日中、現場を回れ!という啓発。
それも1人1人と姿勢を正して会話をして回れ!
トップから一従業員、高齢者さんにご家族、全員の団結のまとまりが良い施設を作る!
と、コロナウイルス感染症に負けず、
敬老祝賀会、施設内全員で団結して盛り上げましょう。