認知症を抱える患者さんのための適切なケアのあり方は?

はじめに

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認知症を抱える患者さんのケアのあり方について、一過言。認知症の患者さんにもあれこれと個人差があるものですが、今回は一般的な認知症患者さんへのアプローチのあり方、介護の仕方についてまとめています。

もちろんケアマネージャーさんとしてどういった視点を重視すべきかという点にも触れています(*^▽^*)



認知症を抱える患者さんの基本的なことをまず把握しよう

認知症の患者さんは、記憶を保持できないわけではありません。

まず忘れる量に個人差がありますし、ふと思い出せることがあったり、思い出せなかったり、日によって時間によって量が変動される方もあります。

認知症かなと思ったら、近隣にある病院の脳神経外科、又は細分化された認知症外来などを早めに受診しておくことが大切です。

この受診によって内臓や血流の病気などが発見できて治療できるだけでも大きく改善される方もおられます。

医療機関の受診で診断結果がでましたら、次は認知症の程度が初期であるころから、地域にある地域包括支援センターもしくは居宅介護支援事業所を尋ね担当のケアマネージャーを確保しておくことも大切です。

いざ進行してからでは探す労力が発揮できませんし、比較的軽度のうちから関わってくれる主要なポジションを任せられるケアマネージャーの存在はとても心強く、ホッと出来る存在になることでしょう。

認知症を抱える患者さんのケアのあり方、方針決めで重要なこと

検診を受けて治療を受けて、ケアマネージャーさんを見つけたら、具体的な認知症に対するアプローチ、ケアのあり方を決める作業がとても大事です。

この時、大切にしたいポイントは3点。

( 1 ) 感情を穏やかに保つ
( 2 ) 活動性を担保する。
( 3 ) 疾患は全て治療するなど苦痛的根源は潰す。

認知症を抱える患者さんにとって『 忘れる 』ことが不安という感情に直結します。

忘れて失敗を見咎めた家人の言葉に、都度、傷つきます。

傷ついた言葉自体は忘れてしまいますが、感情の記憶や理解は根深く残りやすいということです。

穏やかでいて華やかさのある豊かな生活環境を整えることがとても大切です。

環境には認知症を抱える患者さんに関わるすべての人や物が含まれることは言うまでもありません。

2の活動性の担保については適度な持久力運動をしましょうということです。

全身の血流を促すレベルでウオーキングを緩やかに30分から1時間行う程度の運動量を毎日、行うことを日課にしましょう。

これも日課ですから、明るく楽しく穏やかな雰囲気で楽しめることがベストです。

最後の3ですけども、抱えている病気が痛みを伴うような…腰痛であったり、胃痛であったりすると痛みの都度、不安感に繋がりますし、認知症の患者さんは痛みと共に不具合を発見するジレンマに陥り、落ち着かなくなります。

ですから、治療は徹底して行うことがとても大切になります。

認知症を抱える患者さんのケアでケアマネージャーや介護士が大切にしたいこと

まずケアマネージャーさんはアセスメントで認知症を抱える患者さんの過去現在未来を予測しながら、関わるすべての主な人について把握する作業が大切です。

また患者さんの身近に位置付けられるところから、周知して理解を深める計画を立てる必要があります。

そして日課となる運動を盛り込みますが、訪問リハビリではなくてベストなのはシルバー人材センターさんがオススメになります。

同世代の方の訪問になるので、親近感が持てることでの効果も期待できます。

訪問リハビリでは瞬発系筋力や関節可動域に難がある場合に活用することをオススメします。

さて介護士さんの留意点ですけども、通所サービスや施設サービスで認知症を抱える患者さんが不安になり、帰宅願望を持たれることもあります。

大抵は積極的に話しかけたり、寄り添って施設内に留まろうとしますよね。

昔は外に出て、よく散歩したものですけど、人手不足もあってか、めっきり見かけなくなってきたなぁと思います。

押し留めることは人による抑制に他なりませんので、寄り添い散歩に出ましょう。

認知症を抱える患者さんを不安にさせないケアをしよう

認知症を抱える患者さんを不安にさせないための工夫をいくつかまとめてみますね。

( 1 ) 見えるもので楽しんでもらう…それも患者さんの好きな傾向のもの。
( 2 ) 聞こえるもので楽しんでもらう…それも患者さんの好きな音や音楽や話。
( 3 ) 豊かな香りで楽しんでもらう…それも患者さんの好きな匂い。
( 4 ) 美味しいもので楽しんでもらう…それも患者さんの好きな食べ物。
( 5 ) 肌触りの良いもので楽しんでもらう…それも患者さんに馴染む好きな肌触りの物。

五感に訴える方法です。

このうち5つを組み合わせると陶酔感が得られます。

いわゆるリラクゼーションですね。

先のどうしても不安になったという場合に、この五感を駆使した迅速に用意できるアプローチ方法を数点、ピックアップして用意しておくことが大切です。

用意したものの中から1点で落ち着かれることもありますし、数点まで落ち着かない場合もありますが、用意して披露する職員の動作や表情が慌てたものであると火に油を注ぐようなものですから、周囲は和やかにたおやかに対処することも大切です(*^▽^*)

最後に

まず先述の落ち着く方法なんですけどもね。

2つ、3つ重ねると感情的に心地良さのみが印象として残る工夫なんです。

周囲が落ち着いていて2つ、3つと好きな事が並ぶと落ち着けるんです。

認知症になると複数の言葉を羅列して話しては理解できないからいけませんと、基本的に習いますがその逆をすると、有効に活用した形にもなるというわけです。

疲れ過ぎると筋肉痛などで不快感が持続する素にもなりますので、リラクゼーションの併用はとても大切な観点の1つです(*^▽^*)

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