半夏生にタコを食べるのはいつから始まったいわれなんでしょう?

はじめに

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半夏生 ( はんげしょう ) は夏至( げし 6月21日頃 )から数えて11日目から5日間を半夏生と呼びました。

現在は7月2日頃の1日を指すことが多くなっています。

昔は田植えの目安ともされた日で夏至から半夏生までに田植えを行っていました。
 
『チュウ ( 夏至 ) は外せ、ハンゲ ( 半夏生 ) は待つな 』 と言う 「 ことわざ 」 があるくらいです。

夏至 の後、半夏生までに田植えをしましょうという意味です。

とはいえ、現在では米の品種改良も進み、田植えは6月10日前後頃に済んでしまい、半夏生に至る以前に終えてしまうようになってしまいましたけどね。

さて、昔から続く半夏生の日にはタコを食べる?

それはいつから始まった?いわれなのか?

…について記事にしてみました(*^▽^*)



半夏生にタコを食べるって本当?

半夏生は古来より、農作物を育てるための大切な目安の日とされてきた日です。

無事に田植えを済ませて、後の豊作を願って各地では祈願を行うなど、宴席を設けて特定の食べ物を村の皆で共有して食べるという風習を尊んできたようです。

その習慣が今でも残っているのです。

そのうちの一つが『 タコ 』を食べるという風習です。

特に関西地方で多く見受けられます。

タコが足を広げて吸盤で地に強く吸い付く様子から、田植えの稲穂にも、しっかり地に根を張って欲しいという願掛けと共に風習が広まっていったと伝えられています。

また現代から紐解きますと、タコにはタウリンが多く含まれているので、夏バテ防止や疲労回復に効果があり、お酒やお薬などで影響を受けやすい肝臓の病気の1つである脂肪肝にも効果があるとされています。

農作業で疲れた体と宴席のお酒の疲労を癒すようで、効果的だった食べ物を偶然にも選択されてきた…とも言えますよね。

ですから、地域によっては、タコが手に入らない事情がある土地もあったり、他の効果的な食べ物にあやかる習慣となった様子です。

ご紹介しますと、香川県では1980年に7月2日を 『 うどんの日 』 として、古くから親しまれてきたうどんを食べる日に制定しています。

ですが、これ以降というわけではなくて、昔から農損では半夏生に皆にうどんを振る舞うという習慣があったようです。

海のない長野県では 『 はんげにんじん、なわしろごぼう 』 といってニンジンやゴボウ、芋汁を食べる習慣が残っています。

福井県大野市では江戸時代に大野藩主が、半夏生に焼き鯖を振る舞ったという逸話があり、今でも風習として焼き鯖を食べる習慣があります。

奈良県の香芝市では、 『 はげっしょ 』 という小麦を混ぜた持ちを作り、黄粉をまぶして、神仏にお供えしてからいただく習慣があります。

半夏生にタコを食べるのはいつから?

この半夏生にタコを食べることがいつから始まったのかは謎です。

二十四節気、五節句などにあわせ、雑節として取り上げられる半夏生であることと農耕文化の広まりから、節目として大事にされてきた風習の中から、いつの頃からか民間に広まったものと言われます。

ですから、半夏生そのものも、半夏( 烏柄杓 )という薬草が生える頃とか、ハンゲショウ ( カタシログサ )という草の葉が半分ほど白くなって化粧を始めた頃だとも言われ、タコと結びつかない由来が多くうかがわれます。

明石のタコ…との絡みで意外に近代だったりして…。

半夏生のいわれは?

さて、そんな半夏生という日なのですが、この日までに田植えを終える目安の日とされてきたことと、この後5日ほどはお休みとする地方の風習もあります。

この頃に降る雨を 『 半夏雨 ( はんげあめ ) 』 や 『 半夏水 ( はんげみず ) 』 と呼び、大雨で荒れると言われています。

そして毒気が振るとも言われ、井戸に蓋をして防いだり、この日に採取した野菜を食べることを禁止するという地方もあります。

さらにこれは七夕でも同様に農作業を休むという風習として多くの地に伝わっています。

三重県の熊野地方や志摩地方では、 『 ハンゲ 』 という妖怪が徘徊すると言われ、この頃に農作業をしてはならないとまで伝わる風習を持つ地域もあります。

そんな妖怪伝承まである半夏生の日の真相は、梅雨の終わり頃で落雨や突風と天候が激しく変化することで、怪我人や死人が出ることが多かったためでしょう(*^▽^*)

まとめ

半夏生にタコを食べる風習はいつから始まったのかは釈然としないままです。

とはいえ、半夏生の日は梅雨から夏へ移行する時期であり、それまでにお仕事を片付ける目安にされてきたと共に半夏生前後は畑仕事を控えて…きっと内職をしてたんでしょうね。

だって、働かずに昔の方が日々の食を確保するのは困難でしたからね。

7月2日の半夏生から7月7日の七夕の頃まで天候には十分に注意した方が良いというのが半夏生の教訓と言えるでしょう(*^▽^*)

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