土用の丑の日にうなぎをなぜ食べる?由来と発案者はそもそも誰?

はじめに

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『 土用の丑の日 』 とは、土用は季節の変わり目にあたるので、栄養価の高いうなぎを食べて、精をつけて夏の暑さを乗り越えようという趣旨があります。

『 土用の食養生 』 と言われる風習です。

一説には毛筆で「うし」と書くと2匹のうなぎのように見えたから…なんて安直な説もありますが…。

今回は、そんな皆様に馴染み深い『土用の丑の日』にうなぎを食べる習慣についてのまとめ記事です。

□ うな重
□ うな丼
□ ひつまぶし
□ せいろ蒸し
□ 鰻巻き
□ 白焼き
□ 蒲焼

汁物も添えて…お吸い物のしじみ汁…。

いろいろですよねぇ…。

鰻ざく ( うざく…うなぎときゅうりの酢の物 ) …。

茶碗蒸しにうなぎを入れても…。

雑炊にしてもうなぎは、とても美味しい…(*^▽^*)



土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?

『 土用 』 というのは、立春、立夏、立秋、栗東の前の18日間を指し、年に4回あります。

中でも有名なのが夏の土用の丑の日です。

毎年、7月20日頃になりますが、暦の都合で夏にもう一度、8月に2回目の二の丑が訪れる年もあります。

元々は中国の五行思想が起源になっていて、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素から成り立つので、それを敬う風習で、現在の暦の元となっています。

土用の丑の日というのは、そんな暦における昔からの名残りです。

『 土=土( つち )のこと 』 、 『 用=用いる 』 ですから、土に感謝する日という意味です。

牛は古来より、畑を耕すのに水牛が使われてきましたので、そんな牛たちを休ませる日、土と牛にちなんで黒い物を食べる習慣になったと言われています。

元々はうなぎを含めて、鯉や鮒などの魚や牛蒡などの野菜を食べる習慣もありました。

それがうなぎにスポットが当てられて、うなぎだけに話題が、時代と共に偏って集中してしまったと言えるでしょう。

土用の丑の日にうなぎをよく食べるようになった由来や伝承は?

うなぎを食べる習慣について偏っていった由来には諸説あります。

土用の丑の日に、うなぎを食べる習慣はとても古く、万葉集にも詠まれていますが、貴族の文化にあったようです。

庶民の間で、うなぎを食べることが話題として流行したり、記録に上がるのは…。

讃岐出身の平賀源内が発案したという説が最もポピュラーで、よく知られています。

商売に困ったうなぎ屋さんに相談された源内さんは、店先に「本日丑の日」と貼り紙すること勧めたら、うなぎ屋さんが大繁盛したというエピソードです。

江戸時代の当時の話題を集めた 『 明和誌 』 ( 青山白峰著 ) によると安永・天明 ( 1772年~1788年 ) の頃から、うなぎを食べる風習があったという記述があります。

それから、文政年間 ( 1818年~1831年 ) の 『 江戸買物独案内 』 という書物では、春木屋善兵衛が大量のうなぎの蒲焼の注文を受けて、作り置きしたところ、子の日、丑の日、寅の日の3日間かけて作った蒲焼のうち、すべて土嚢に入れて大事に保存していたけども、丑の日に作ったもの以外は全滅してしまったという逸話もあります。

また天保10年 ( 1839~1840 ) 頃、蜀山人こと太田南畝が、 『 丑の日にうなぎを食べると薬になる 』 という内容で狂歌を詠んだという話もあるが…文献では、土用の丑の日と直接的には結びついてなくて、単にうなぎ屋の高橋さんを讃える歌が残っている程度です。

土用の丑の日にうなぎ以外の発案をした発案者は?

古くには平安時代から室町時代にかけて、厄病避けに 『 めぐり 』 という杉原紙を混ぜ込んだすいとんを食べる習慣や小豆や大蒜を飲むという習慣もあったと言われています。

それから、『う』のつく繋がりで食べると、夏負けしないという風習もあったようです。

瓜科の、
□ 胡瓜
□ 苦瓜
□ 冬瓜
□ 西瓜

□ 梅干し
□ 兎肉 ( うさぎ )
□ 牛肉 ( うし )
□ 馬肉 ( うま )
□ うどん

いろいろなものが地方で好まれてきました。

近年では、うなぎの産地である長野県岡谷市の商工会議所が、冬の土用の丑の日を寒の土用の丑の日として商標登録したり、1988年に「うなぎのまち岡谷の会」が日本記念日協会に記念日として登録もされているのだとか…。

『 土用の丑の日 』は、時代と共に食べられるものも変わっていき、着々と今後も流行を生み出しつつ、文化は変遷していきそうな勢いです。

まとめ

土用餅、土用しじみ、土用卵…もあるよね…。

さて、うなぎ。

ビタミンAもBも豊富に含まれているので、夏バテや食欲減退を防止する効果があるのですけど、うなぎは冬に備えて身に養分を蓄える晩秋から初冬が旬ですし、秋から春が美味しくて夏は味が落ちるとも…。

栄養価の高い食品で溢れる現代では、ありがたみが薄れるし、効果がないとも言われますけども…。

余談ですが…食べ合わせ。

『 う 』 繋がりですが、うなぎと梅干は一緒に食べてはいけないと昔から言われます。

弱っている胃腸にうなぎの油分と梅干の水分や酸味が良くないとされたようです。

医学的には根拠はありませんから、弱ってても、食べたくなるうなぎの美味しさと梅干の飽きない酸味ということでしょうか…。

そんなネガティブな話題があっても…。

私はしばらくの間は、縁起物として、土用の丑の日はお値段が高騰しても…。

やはり 『 うなぎ 』 ですね(*^▽^*)

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