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病院や介護施設では、とても勿体ないことに夜間は20時頃には就寝の体制に入ることが多く、花火大会を楽しむどころではありません。
見上げるような地元の花火大会に、楽しく参加する方法を記事にしてみました。
参照いただいて、介護を受ける利用者さんの皆様が夏の風物詩・花火を満喫できたらなぁと記事にしてみました(*^▽^*)
花火大会を楽しむ為に準備するもの…いろいろありますよね。
花火大会は河原や土手などで行われることが多いですから…。
ですが、どんな祭りも打ち上げ場所の近所には、公園が整備されるようになってきました。
その公園、花火大会の会場をぐるりと車で一周すれば十分、発見できます。
もちろん、当日、役割分担をして場所取りは必須になります。
それから当日の持ち物準備。
□ 団扇
□ 扇子
□ レジャーシート
□ タオル
□ ハンカチ
□ 虫除けスプレー
それに終わる頃には暗いから、
□ ペンライト
□ 懐中電灯
この辺りは必須の携行品ですよね。
お菓子と飲み物も足しましょう。
熱中症も怖いですからね。
場合によっては縁日も催されたりするので、いろいろな屋台を巡り、食べる物を調達することも、雰囲気を盛り上げて、大切なことですよね。
一つはトイレの確保です。
始まる前に余裕を持って、トイレの介助を受け、排泄を済ませておくことが大事です。
寝たきりの方がおられる場合は、安定したおむつ交換台としてストレッチャーを持参すると良いでしょう。
花火大会が始まってしまえば、皆様、夢中になりますので、始まる前に準備の一環としてトイレタイムを設定することが大切です。
逆に食事摂取は花火が始まる前で終了にします。
介護を受ける人で、嚥下に誤嚥のリスクがある方ほど、食べながら、飲みながらといった花火の楽しみ方をしますと誤嚥事故の元になりやすいからですね。
同時に、他にもいろいろなアクシデント対策も重要です。
万一に備えて、看護師の同行や処置セット、AEDの携行があると良いかもしれません。
もちろん何事もなく、楽しんで終了~という楽しい記憶と気持ちだけが残るように、万全な配慮していくことが大事です。
花火大会は見た目の感動ありきです。
視覚、聴覚、大気の振動を感じさせてくれるので触覚、屋台での味覚と自然の嗅覚、花火大会は五感を駆使して楽しめるもので、年に数回は身近でも開催されることでしょう。
介護を受け、人の手助けを借りて楽しむのに、回数が何回もあると高齢者さんの気も引けてしまうかもしれません。
誘い誘われ、適度適切に、万全を尽くして花火大会に参加する。
こうした準備の多くは利用者さんの感動に結びつきます。
大勢に支えられているという喜びです。
皆で1つのことに取組み連帯する安心感が、その場にはきっとあるはずです。
そんな連帯の心理的効果だけではありません。
純粋に花火の持つ音と閃光、煌びやかな光…。
動きが鈍くなった…。
行動に限界を感じる…。
といった日常の負の感情から、花火大会の非日常は単純に興奮を呼び起こし、殻を破り生活意欲を増すための一助になることは間違いありません。
それだけの迫力と勢いが花火にはありますからね。
とかく介護を受ける利用者さんは、経験がある分、頭脳での思考が先行しがちで、遠慮深い方が多いです。
準備物や確認点、会場に参加することで得られる感動と話を進めましたら…。
当日までにもう一工夫します。
花火の歴史をテーマに談話を楽しんでおくのです。
花火大会は年中ありますが、特に力が入るのは夏8月に行われるものは、お盆でご先祖様や子孫の無病息災を願うといった心情が強く込められていることは言うまでもありません。
他にも、例えを出せば、花火の形…。
型物、半割物、割物、仕掛け花火、スターマイン…。
いろいろあるのをご存じですかね?
私は巨大な割物に、下でくすぶるスターマインが花束を彷彿とさせるので、とても大好きです。
あと大きな割物や型物が出た時に大勢から掛けられる『たまや~』の呼び声は、昔の花火師さんのお店の名前で、玉屋さんが大きな花火を頑張って打ち上げたので、『ええぞ!もっと頑張れ!』という応援の掛け声だったのだとか…。
さらに『かぎや~』と呼び、江戸の2大花火屋さんの看板的な掛け声だったそうです。
いろいろな土地での開催される花火大会の由来や歴史を共に学んでみるのも効果的です。
例えば大阪富田林市はPLの花火大会。
毎年8月1日にありますが、PL教の教祖様の慰霊祭です。
PL花火芸術祭と言われますが、きちんと慰霊の儀式もされています。
10万発という最大級の規模でありながら、質素感が漂うのは慰霊ムードの厳かさが入るためでしょう。
花火を真上に見上げる会場の当日券での場所取りと最後まで続く感動…。
とはいえ…花火は膨大ですし、大迫力ですし、それこそ数万とも言う人が押し寄せるので事故なく開催し切るのに関係者も全力を尽くしています。
そんな調べたネタを、当日まで少しずつ話に混ぜてお伝えすることで、介護を受ける利用者さんに、当日に向けて気持ちを準備いただいたり、高揚感、待ち望む楽しさを十分に体感いただくことが大切です(*^▽^*)
花火といえば、ドーンという見事な振動には圧巻ですよね。
日本人にとって、閃光して潔く消える儚さは江戸から続く伝統文化の一つで夏の風物詩です。
介護を受けるから…と他人に手を借りるからと、けっして退くことはありません。
病院だからと…介護施設だからと…退くことはもう辞めましょう。
日本人として権利として、文化をどんな状態にあろうとも楽しめるように、環境を整えて取り組むことが心理的な治療であり、病は気からと言い、最も早い回復への道にも繋がるのだと私は思います。
是非、楽しいひと夏の思い出…。
おいくつになられても味わえるようにサポートしたいですよね(*^▽^*)