介護技術!食事介助編!高齢者の食事の咀嚼と嚥下と消化管運動を知ろう!

はじめに

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介護技術の食事介助編2です。

□ 咀嚼すること
□ 嚥下して飲み込むこと
□ 消化吸収

これを連動して考えておくことが、とても大事ですよね。

詰め込み過ぎても胃腸がパンクします。

高齢者になりますと腸閉塞という病気になりかねません。

…偉そうに書いてますが…私理論の記事ですよ?

特に医療面では言葉足らずです~(*^▽^*)



高齢者の食事の咀嚼で知るべきことは?

まずは咀嚼 ( 噛むこと ) ですね。

子どもの頃から、食事はよく噛んで食べよう!って教わりますよね。

一口に口内に入った食べ物をよく噛んで食べる。

すると
□ 唾液と混ざる
□ 食べ物を細かく砕く
□ 飲み込む適度な大きさにまとめる
□ 飲み込む
という4つのことを達成します。

こうして、
□ 飲み込みやすくなる
□ 消化しやすくなる
という効果に繋がるわけです。

咀嚼の効果!

歯ごたえを楽しむという言葉を聞いたことがありますよね?

あれは歯茎や舌、頬の内側などで、口内の食べ物が触れることも含めて感触を楽しむということです。

もちろん舌で味も感じていますし、鼻で食べ物の匂いも同時に楽しみます。

食事介助の作法は出来ていますか?

歯ごたえの感じ方は柔わかい、固い、弾力があるなど様々…。

一口ずつ、変化を付けて食べることが、とても豊かな刺激になりますよね。

昔から三角食べと言って、出された膳の一口ずつを最後に食べて満遍なくなくなるのが作法と言われています。

現在の高齢者の方であれば、誰しもがそのような食べ方を楽しんできました。

食べられる物も少ない時代ですので、食べ物に感謝しつつ、最大限、恩恵を享受しようと努めてきたわけです。

ですから、その高齢者の方に合わせた個別ケアというものは、とても、本来は難しい要素があります。

具体的な介助ポイント1

まず介助者さんの立ち位置。

利用者さんの右側が正解です。

日本人は左に『高貴を置く』と言いまして、ご飯は左、汁物は右。

メインの主菜は右奥。副菜は左奥。

小鉢は中央。

お膳の原則です。

左は高貴=高位にあるので、食事介助者は低い位置、右に立つべきです。

利用者さんはそこまで知りませんけどね。

だって介助して食べ物をいただく感謝の心がありますからね。

と、固い話もありますが、利用者さんの右手に立ち位置することで、右手で介助がしやすいということにもなります。

利き手が逆の方は逆にするべきでしょう。

具体的な介助ポイント2

摂取順位は楽しみの1つです。

ただし、細かい部分で気遣うべきポイントをいくつか書いておきますね。

□ お茶・汁物は最初に1口ずつは摂取していただき、口内を湿らせる。

※次の咀嚼や嚥下、吸収に向けた潤いの確保ですね。

□ 味の濃淡に配慮する。

濃い物ばかりを先に食べますと薄い物の味が楽しめなくなります。

こういう方を昔は味音痴とか淡白な味わい、風情を台無しにする人と言われていました。

薄い物から時折、濃い物を挟み、汁物で刷新して…。

その日のメニューにより、豊かな摂取ができるように、いろいろと工夫してみましょう!

□ 1口に入る量と口内の食べ物に配慮しよう。

口内に食べ物が残っているのに詰め込んでいきますと、味が混ざり楽しめないどころか、嚥下に支障をきたします。

最悪は喉詰め…窒息の原因です。

介助をしていて喉詰めを起こす…これは殺人に他なりません。

逆に、1口に入る量が多いからと1口の量を増やすのは下品で、1口量は少なめで回数を食べていただくことが良い方法です。

それも一律の量を意識するのではなく、1匙、1口の加減を出来ますとプロ級の介助方法になります。

※ 注意点
□ おかずは混ぜない。
□ 口内で混ぜて良いのはご飯と+おかず1品。

・ 2品以上のおかずを混ぜるのは調理人に失礼であり、忌むべきこととされてきました。

□ 食事中の声かけは少なくしよう。

特に返答を求める声かけは鬱陶しいだけです。

咀嚼の支障にもなりますよね。

ただ、視力障害の方には、丁寧にお伝えせねばなりません。

介助者が煩わしいポジションにならないように、利用者さんに配慮していきましょう。

□ お食事後は歯磨きを徹底しよう!

介護者さんは、独力で磨ける方も、そうでない方も一律に点検する姿勢を持ちましょう。

歯科衛生士さんが介助されると専門性が高くなります。

目視でも、しっかり観察しますと介護士さんでも、十分に磨き残しは見えるものです。

ご自身で磨けているという方でも意外に磨き方に癖があって、磨き残しを生じさせることがあります。

介助する際には、極力、力を抜いて、歯茎や葉に丁寧に柔らかいブラシを這わせるように磨きます。

高齢者の食事で嚥下について知ることは?

嚥下とは、飲み込むという行為ですね。

一瞬一瞬の食べ物の通過ですが、食道と気管を分ける弁の動きが、加齢や障害で麻痺したり、鈍くなることがあります。

誤って気管に食べ物が入ることを誤嚥と呼びます。

元気な方の場合は、咽込んだり、寝ている間に食道に押し戻されるといった生理現象で回復しますが、高齢になると肺で溜め込んだまま、食べ物が伴った細菌が繁殖して肺で炎症を起こす肺炎の元になります。

肺は消化できませんからね…こうなります。

もちろん想定通りに動かない肺は酸素を取り込めず、体全体が酸素不足になっていく恐ろしい状況に至ります…。

すると、唇や手足の先が青みがかるチアノーゼ反応…酸欠状態になります。

吸引機を用いる、掃除機を活用するなど気道を確保しましょう。

時間が長いほど深刻なダメージになるので、救急車の手配も並行しましょう。

嚥下訓練の充実を図る

いわゆる喉を鍛えるというものです。

ただしです。

急にたくさんまとめて訓練をしたり、室内が乾燥している中でやるとか…。

いろいろな要素で逆に悪化させる場合があります。

嚥下訓練の時には、
□ 湿度が十分にあるかどうかを確認すること
□ 前後に十分な水分補給を行うこと。訓練中にも適宜、摂ることも大事です。

訓練は喉を積極的に動かして鍛えるということですから、畏まらずに、良く話をして水分をこまめに摂取するだけでも良いかもしれませんね。

嚥下出来る量は個人差がある?

大柄な人、小柄な人では同じ高齢者でも1回に嚥下できる量に差がありますよね。

個人の中でも多くの量を一気に嚥下することも出来ず、少ない量を嚥下することが難しい方など差があります。

食事介助でずっと同じ一口を噛み続ける方を見たことがないですか?

その状態ですね。

その場合は少量の+αで食べ物を足すか、無味のゼリーを足します。

水分やお茶では嚥下に結びつきにくいのです。

多少のトロミの滑らさを加味することで円滑に嚥下できることがあります。

ただし、何回も行いません。

無理なものは詰めるリスクにつながるので、吐き出していただくようにしましょう。

一般的な嚥下食を試す前に…

一口大、刻み食、ペースト食、ゼリー食。
いろいろと介護の食事形態が誕生しています。

これらを試す前に、2点ほどお試しください。

□ 耳鼻咽喉科の受診。

これは目に見えて嚥下に支障があるかどうかの確認が出来ます。

また食事の方法や介助の課題などをチェックすることも出来ます。

ですから、単なる咽込みがある…という程度で食事形態の変更を急ぐのは早計です。

□ 食べた物を記録して確認する。

これは施設で刻み食程度の方によくあるのですが、お寿司だったり、外食だったりすると普通に食べて帰ってくるというもの…。

食事形態1つ、中身1つで食べられるものも形も量も変わる世界があるんですよね…。

是非、2つの点を検証してから、食事形態の変更を行うようにしてくださいね。

嚥下能力の効果向上に向けて

先に嚥下訓練を出しましたが、常の運動の一環ですよね。

ここではちょっと細かい訓練の例をいろいろとまとめました。

□ アイスマッサージ

冷たいスポンジを当てて刺激を入れる方法です。

通常の歯磨き後に行います。

舌の刺激にと両頬内側、上顎に留め、歯茎に当たることを避けます。

ただし1点につき1~2秒内で、全体としても1分以内には終わりましょう。

冷えすぎは害になりますし、刺激伝達訓練になりますので、ごく短時間を数回繰り返すことに意味があります。

□ 舌磨きと口腔マッサージ

舌をしっかり磨いていますか?

苔のようにびっしり詰まってませんかね?

舌磨きブラシで保清します。

口腔マッサージは、介護者が指2本をガーゼで巻き、薄めた口腔清涼剤やイソジンなどのうがい薬で浸す。

それで口内全体を内側からマッサージする方法です。

アイスマッサージと違い、滑らせるように全体を漏れなくなでるように行います。

注意点としては粘膜に刺激を入れると言っても触れる程度に留めること。

残っている歯は殺菌も含めて丁寧に降れますけど、抜けやすいので慎重に…。

高齢者の食事で消化管運動で知っておくべきことは?

消化管運動ですけども、嚥下した食べ物は消化管を通って排泄されます。

口から入って胃腸のパイプを通って出すということです。

その過程で水分と栄養は吸収されて、分解されて体に馴染むが、排泄物に回されます。

排泄に出すために!

ここにアプローチする方法はいくつかあります。

□ 食べ物は上から下に流れる下る。

※立位をしっかりして動こうということですね。

□ 流れやすく水分も大事です♪

※上から下、固まりが転がるよりも水が流れる方が早いもの…。

水分はやはりここでも大事です。

□ 外圧刺激を工夫する♪

少し難しいですよ。

外からの圧力の活用です。

体を捻るなどの行為は中身の胃腸も捻りますよね。

高齢者さんですと腰痛がある場合など、これが出来ません。

腹部の内臓に異常がない場合は、腹部マッサージも効果的です。

逆に異常がある方は、寝返り運動を反復して行うようにしましょう。

ゴロゴロ~と転がれる方はゴロゴロ運動も効果的です。

□ 胃腸の消化吸収は出来る量が決まっているので、規則正しくが大事!

暴飲暴食はダメということですね。

小量でも、過食でも食事量や排泄など次の課題に直結していく要素になってしまいます。

あ、豆知識ですが、排泄の大は規則正しい生活リズムで同じ時間にトイレに座ると排泄出来るようになります。

便意は多少の我慢が出来ますが、我慢せずにトイレに向かいましょう。

小の方は、しっかり水分を摂取して腎臓を動かすことが大事です。

小は我慢すると腎臓の機能低下に繋がりますので、避けましょう(*^▽^*)

最後に

最後に、食事内容をよく検討することで、咀嚼から消化管経由で排泄という流れをクリアする筋道があります。

お食事の内容ですよね。

ただ、注意したいのは、よく言われる食物繊維。

適度に摂ることが大事です。

過剰に摂取しますと腸閉塞の要因ですからね。

便秘が気になり出したら、適度な運動と水分量のアップが大事です。

さらにこの辺りで工夫を足しますと…。

同じ量を摂取しても栄養価が高い食材ってありますでしょ?

カロリーに目が向きがちですけど、栄養価に拘るのも食事改善の1つですよね。

頻繁に出てくる食材ほど落とし穴があります。

その辺りの変更を企画しましても効果が出ることがありますよ。

おすすめの食材は…。

菊菜、紫蘇、明日葉、ブロッコリー辺りは私の中で評価の高い野菜。

逆に焼き魚、黄な粉は栄養はあるけど咀嚼や嚥下の段階で、とても向かない食材かも…。

管理人
本記事の閲覧、
誠にありがとうございました。
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niiro makoto