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介護の現場や医療現場で、利用者さんや患者さんに、整容は十分な支援が出来ていますか?
居宅介護支援のケアマネージャーのお仕事をしていますと、どうも…不足が…。
整容とは、日常的な洗顔から整髪、爪切りや耳かき、髭剃り、肌荒れのケアなど…。
細かい身支度を指す言葉ですけども…。
施設や病院に面会に行くと、ぼさぼさの髪…。
無精髭の生えたお顔…。
その辺りが目に付きませんか?
毎日、いついかなる場所でも、誰とでも会える最低限度の整容をキープしたいところですよね。
特に入居や入院をしていますと、いつ誰が面会に来訪するか予測不可能ですから…。
今日はその辺りの整容について記事にしてみました(*^▽^*)
先述したように、介護現場における整容とは、身繕いです。
女性であれば、毎朝、顔を洗い、歯磨きをして、眉を整え、ムダ毛を処理して、美肌効果のクリームを活用して…と、お化粧の領域に突入しますよね。
もちろん、お化粧と整容に明確な区分はありません。
しかし、国が示す整容とは、先述した領域で留まるのですが、法とは最低限度保障であることを意識しなくてはいけません。
けっして、それさえ支援すればOKではないのです。
つまり、施設や病院であれば女性に対してはお化粧の領域まで踏み込んでも全く問題ありません。
…男性は、そうですね、毎日、髭を剃り、整髪するということでしょうか…。
整容の記事を書くに辺り、既存概念である限界領域を定めることは止めましょう!
ということが1点の眼目になります。
まず、現場で介護をする上で、意識の流れがあります。
1つは目的と効果が対 ( つい ) にあるということです。
皆さんも社会人として外出される際には、身嗜みを整えますよね?
では、ホテルに宿泊したり、施設に泊まったり、入院した時はどうでしょう?
やはり、身嗜みは継続しますよね。
それは常の自宅にいる日常よりも徹底して鏡を見てこだわることでしょう。
だって、誰にいつ会うか分かりませんし、他人に会う頻度は高いですもの。
施設に滞在する利用者さんや病院に入院する患者さんも同じです。
最大値は外出に見合う整容だとして、治療中の患者着を除くとして、どこまで整容が整っているでしょう?
最低ベースは、単に生きているだけと同義です。
そこには尊厳が失われ、意気消沈した気配が漂うことになると思います。
さて、マニュアルを整備することには特に意味がありません。
画一的に全員が同じケアを受ける…。
そこにマニュアル化の意図があるわけですけどもね。
項目で書きますと、
毎日、1日3回以上、チェックしてサラッと整えれば出来るでしょう?
ただ、最高値は整髪料や化粧品を用いますので、備品の管理とチェック体制は必須になります。
理髪・美容についても、個人の好みがありますよね。
これも3ヵ月に1回という人もいますし、毎月という方もおられます。
この辺りのご要望を伺いつつ、ご提案出来るようになると良いですよね。
ここは介助がとても難しいものがあります。
自力で化粧するのと他人が行うのでは力加減が難しく、眼病や怪我などのリスクを伴います。
最高値を試す場合には、慎重に昇華しましょう。
日常的な範囲の目ヤニを取る、涙を拭く程度の整容は随時、タオルをセッティングして使用できるように整えましょう。
鼻?と思われた方。
意外ではないですよ?
鼻毛のムダ毛処理です。
鼻毛カッターもありますし、ハサミを慎重に扱うことでも行えます。
毛抜きなどで抜くことは止めましょう。
粘膜を傷つけますので炎症しやすく、嗅覚に影響する場合もあります。
この辺りは高齢者施設や病院の理髪店が対応しない部分で、見落とされる可能性が高いので注意が必要です。
…だって、施設や病院だと、 『 この後、お風呂でしょ? 』 ってことで、洗髪行程を飛ばすのでカットも省略されちゃいますもんね…。
眉毛は、流石に鏡に写るので、理髪・美容の際に、整えてくださいますし、余り伸びませんので、今回は省略です。
もちろん、利用者さんとコミュニケーションを取りながら、眉毛をカットしても気分転換になりますよね。
歯磨きは朝昼晩の食後。
さらに行うとしますれば、離床後すぐと寝る前。
誰もが自力で磨くに不十分で、チェック体制まで整えられると言うことがありません。
理由は口腔内の食べかすの除去に留まらず、寝ている間などに繁殖した口腔内の雑菌を飲みこまないように朝一で行うというご提案。
寝る前は夕食後、時間が空くほどに行ってもヨシです。
起きている時と寝ている時の雑菌の繁殖の仕方が異なるからです。
そりゃ、話して顎を動かしたり、飲んだり、食べたりしないですもんね。
その直前に、潤いも含めてケアしておくと効果もあるものです。
もちろん、総合して肺炎や胃腸炎などの予防に向けたケアになりますよね。
髭ソリ…。
じつは、完璧に行うのはとても難しいものです。
髭の向きがいろいろですからね。
髭剃りの機械…シェーバーを丁寧に充てることと採集は仕上げにカミソリを用いると時間の短縮化が可能です。
あと剃り跡の違和感を解消するローションケアまで及びたいものです。
耳の内部はとてもデリケートです。
ライトを当てて、見える範囲の耳垢を取るようにします。
こまめに点検対応することで問題はありませんが、
万が一、大型の耳垢が発見された場合や奥に大きく見える場合などは、鼓膜に影響するリスクがあるので、看護師さんに依頼するようにしましょう。
ここで注意点です。
耳の穴の中の耳垢ではなくて、耳そのものの垢のチェックが重要です。
外の耳は丁寧に温かい布で拭く程度で綺麗になります。
ですが、複雑な構造ですので耳垢も溜まりやすいです。
ケアが不十分な施設は、ここで判別できてしまいます…残念ながら…。
雑過ぎるだろ…垢だらけだったら…。
爪切りも難関になりやすいですよね…。
長年の使役により、爪の伸び方は年々、年を重ねるごとに変化していきます。
特に足の方で顕著ですよね。
巻き爪と呼ばれるドーム型に中央が盛り上がって、左右が巻き込む形だったり…。
爪水虫で爪そのものが、とても分厚くなってしまうなど…。
受診や薬などの助けも得つつ、清潔に保つ必要があります。
切りにくい変形の場合は、専門の道具で看護師に委ね、それでも難しい場合は整形外科や外科で処置してもらうようにします。
さて最終章では一般的な整容についてまとめましたよね。
冒頭にお化粧を書きながら…。
高齢になりますと、肌の保水力が低下してしまいまして、化粧のノリが悪いと言われます。
それは基本的にはすっぴん状態の見た目を指しています。
実際には化粧を施すと潤うんです!
数年、間隔を空けて取り組む化粧の効果はとても高いものがあるんですよ?
まずはレクリエーションでお化粧大会と写真撮影会を開いてみてくださいね。
きっと美しいマダムが次々と誕生することは間違いありません。
え?
化粧品?
楽天やヤフーで一覧表出るでしょ?
でね、パンフレットを用意して、利用者さんに買っていただく!
自分の選んだ化粧品でのケア!
これも化粧に満足いく秘訣の1つですよね(*^▽^*)