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大晦日から元旦にかけて鳴り響く除夜の鐘…。
自宅でまったり聞き入りますか?
お寺で拝観しながら、聞き入りますか?
いろいろな大晦日から元旦の過ごし方があると思いますが、今日はそんな除夜の鐘について調べてまいりました。
除夜の鐘は煩悩を打ち消す?
煩悩はそもそも108個?
他にもある除夜の鐘に込められた思い…。
今日の記事はそんなまとめ記事です(*^▽^*)
一年の締めくくりで翌日から新年です。
新年を迎えるにあたって、一年の災いをお祓いしておこうということですね。
つまり厄払いの行事の一環です。
そして新年、お正月には神様が来訪されるとされています。
その為の清めの儀式の1つでもあります。
また除夜の鐘をついて、神様を導く音色とも言われ、108個目の鐘は神様に捧げ、お正月になってから突く習わしが多いです。
除夜の鐘の音色が打ち消すと言われる煩悩は108あるという定説について…。
じつは除夜の鐘は108とは限らないのです。
200以上を突くお寺もあります。
お寺によっては少なかったり、逆に多かったりします。
お寺や宗派の決まり事のようですね。
もちろん、それぞれに意味もあるようです。
そもそもの煩悩とはどういったものなのでしょう?
仏教用語ですから、宗派によって解釈もまちまちです。
おおよそで共通する点は、悟りを開くのに智慧 ( ちえ ) が重要ではあるが、知恵の邪魔をするものが心に混ざってしまった…。
その邪魔をするものが、煩悩であると言われています。
で、凡そ心のままに衝動に駆られるような行動は煩悩に位置付けられています。
その数え方も、
煩悩の六根 ( ろっこん ) 説
□ 眼 ( げん )
□ 耳 ( に )
□ 鼻 ( び )
□ 舌 ( ぜつ )
□ 身 ( しん )
□ 意 ( い )
という六根とされるカテゴリー分類のようなものだったり、1つずつ 『 これ! 』 というような数え方ではないようです。
ちなみに先の6つのそれぞれに、好 ( こう ) ・ 悪 ( あく ) ・ 平 ( へい ) の3種類で三世というものがあって、さらにそれぞれに浄 ( じょう ) と染 ( せん ) の区別がある。
さらにさらに、その下に前世、今世・来世の三世があって…。
…で、数えると?
ちょうど末端で108個になりますよね…。
他にも1年を指し示すという説があります。
1年の月が12個、二十四節気が24個で、七十二候が72個。
これを足して108だという説もあります。
いろいろと調べていて出てきた主流の由来はこの2つ。
他にも26個、38個、98個といろいろ説があります。
最も少ない数で、3個。多くて約84000個というものまで…。
結果的に、これ!という1点の真理には、当然、辿り着きません。
『 歴史の闇の中に真相は消えた 』 である。
…いや、信じる自分の心の内にあると言えるでしょう。
はぃ…私は、その辺りの調べで歴史への壁に当たり止まったわけですね。
大晦日の年越しそばの記事↓
でも、ハロウィン ( 古代ケルト族の大晦日ですから ) の記事でも…↓
共通しまして、
□ 年末で厄災を切る!嫌なことは切る!
□ 新年に持ち越さずに切る!
□ 新年は新しく良い年にするんだぁ!
という気持ちが込められていますよね。
この大晦日で、一年を無事に乗り越えたことに感謝して新しい年を心から祝い迎えること。
翌日のお正月を新たな気持ちで迎える節目・区切りとする文化はとても大事です。
心機一転ですよね。
年越しそばにも除夜の鐘にも、そして初詣やおせち料理にも…。
脈々とつながる未来への期待と羨望…。
そこに向かうエネルギーを感じさせてくれますよね(*^▽^*)
昔は、お正月には神様がいらっしゃるので、大晦日から元旦は寝ないで家族総出で過ごす風習もありました。
『 二年参り 』 と言いまして、大晦日からお正月にまたいでお寺に一度詣でる場合と大晦日とお正月に二回詣でる場合と2種類の方法で風習になっています。
ちなみに由来としては、大晦日の晩に寝てしまうと、白髪になるとか、シワが出来てしまう…と言われ、どうしても眠たい時には『 稲積む ( いねつむ ) 』 として誤魔化したそうです。
働いている振りをして居眠りをするを掛けた言葉ですね。
日本人にとって、大晦日から元旦は当然、大事にされてきた風習です。
皆様も新年に向けて心豊かにお過ごしくださいね。
※高齢者介護の観点から…。
この辺りを行事化できることは、高齢者施設などではとても難しいことかもしれませんね…。
初詣のバスドライブは、これまでにもよく聞きますが、大晦日にバスドライブや夜の除夜の鐘を行った話は聞きませんね…。
出来ましたら、除夜の鐘に耳を澄ませる…。
お寺に宵越しに参拝するなどの外出行事を導入しても良いのかもしれません。
誰しもお元気な時には体験してきたことですからね(*^▽^*)