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今日は介護施設で起こる事故をどう防止する?
マニュアルを作り、対策を立てて周知徹底して…。
月末に結果を積み上げて検証。
勉強会に研修への参加…。
委員会での厳しいチェック…。
一般的にはこのルーティンを繰り返しているのではないでしょうか?
減りましたか、事故?
月単位や一年単位で比較して見ましたか?
減らないですよね?
今日はその辺りの事柄を記事にしてみました。
それもやはり多い?かもしれない冬の事故と共にお届けします(*^▽^*)
じつは冬の事故はリスクがとても高くなる…と思うんですよね。
手元に細かい資料がないので…あっても書きませんけど…。
冬の寒さで足首などの関節が動かしにくくなる。
それぞれの衣服の量が増えて動きにくくなる。
一般的な動作面では容易にこれは想像できますよね。
でも冷え込み、活動不足になるということは二次的なリスクも上昇させます。
嚥下能力だったり、血流だったり…。
体調全般の機能がにぶくなることもあり得ますよね。
でね、三次的には職員さんの動きも緩慢になりやすい。
もちろん、介護がしやすいように動きやすい服装でお仕事をされていると思います。
自宅から仕事場までの移動など冬場の寒気が衣服を突破しますもの。
心理的にも冬~って気分になりますし、服装も当然、変わる。
着替えがひと手間になり、薄着でわずかな外気に触れるとやはり体力を消耗するし、気分も変わる。
そんな些細な変化もマイナス傾向に働きやすいのでリスクとしては三次ですが上昇する要因の1つです。
さて、事故と言いますと、
□ 誤飲
□ 誤薬
□ 誤嚥
□ 擦過傷 (擦り傷ですね)
□ 切り傷
□ 打撲
□ 骨折
チアノーゼ反応も冬はなる時は顕著に分かりやすく出ますよね。
あとインフルエンザにノロウイルスなど風邪を含む感染症まで…。
あ、これは感染対策に分類かなぁ…。
でも、お掃除や換気、加湿が出来ていないなど人員的な要素も絡みますから…。
あとは、利用者さんや職員さんの間で、尻餅、衝突、ずり落ち、躓き、転倒…。
カーテンに手がひっかかった…。
布団の裾にひっかけて…。
ベッド脇のポータブルトイレに躓いた…。
理由や事故は山ほどありますよね…。
これを防ぐためにマニュアルや勉強会に研修、委員会なんかが設置されて繰り返されているんですけどね。
皆様、頑張って事故防止に挑まれている!
その熱意はよく分かるんですよ。
しかし、行くだけ…いや重ねるだけ無駄でしょう…。
勉強会と委員会は共通して…開催している間にも事故は起こるかも?
参加者の分、待機者が頑張りますもの…。
でも絶対的に現場の人数が少なくなるのは否定できませんよね?
研修…これも無駄な面があります。
いや、いろんな知識を学ぶのは良いんですよ?
でも、勉強会や委員会に同じく参加している間、現場から離れることで現場の体制が薄くなるということが1つ。
さらに危機感や危機意識ってとことん煽れるもんなんですよ。
ネタは尽きることがない。
同じネタでも語調を変え、文脈を変えるとあら不思議、新事実に変更!ってことです。
はぃ…勉強会や研修に委員会は無駄という論調の記事です。
勉強会や研修や委員会がまったくの無駄というわけではありません。
記録になりますから。
実地指導で、 『 これだけやってます~ 』 と見せるためだけの資料です。
数値で見えるので、 『 ほ、ほぅ~力を入れて頑張っとりますな 』 となるわけです。
ここが実地指導の限界なんですよね…。
ここで『〇月〇日に事故防止委員会でA君は〇〇と発言されてますが、さらに見解を伺っても?』と、A君を名指しで呼び出して、深い思考まで調査いただいたら完璧なんですけど…。
A君がそこで『これは〇〇を意図して〇〇な効果を望み、実際に〇〇の効果に繋がっています!』とまで言えたら完璧です。
深い実地指導とその委員会の目的はきっちり回収出来ている証拠になります。
さてこの問答を取り入れたわけですが…。
A君が委員会の内容を咄嗟に質問されて返答出来ただけでなく、取り決めを身に付けて実践して結果の考察までしっかり言えていることがポイントですよね。
大事なポイント
1 周知が出来ている
2 実践が出来ている
3 考察が出来ている
ということです。
では本題!
勉強会や研修や委員会はどこでやりますか?
施設内の会議室や研修室、詰所なんかで行うことがほとんどでしょうか?
利用者さんは目が届く範囲か、まったく知らない場所ですかね…。
利用者さんの事故防止ですよね?
レクリエーションにしてみてはどうでしょう?
遊び?いえいえ、真剣な議論と談話の一環ですよ。
ただし個人情報の壁がありますから、具体例てんこ盛りは避けますし、数値も不要!
毎朝1時間とか、毎夕1時間、事故防止レクを開催してみるのはいかがですか?
毎日出来ない?いえいえ…ネタはてんこ盛りにありますから出来ますよ。
そもそも利用者さん自身が自分の体を理解して注意力を発揮できれば、事故率は軽減します。
意識できない、していない状態だから事故が起こるのです。
と、利用者さんのせいにしては進歩しませんからね。
勉強会や研修、委員会の各時間帯、それにシフト交代の歪み…。
いろんなポイントで事故率が高いもの。
その時間帯にレクリエーションを持ち込むと事故率は下がりますよね。
もう1つ。
施設の建物設備の構造上の課題があります。
フロアや居室は転倒しても大きな怪我になりにくい全面でクッションフロアになっていますか?
平坦なフロアばかりで過ごすと足を上げる習慣が少なくなるので、ご自宅に戻ると大事故のリスクが高くなりますよ?
訓練フロアを充実して、階段や波面などいろいろな歩行フロアを設けてみることも大事でしょう。
そう…現場の事故率の高さの一端は設計承認した経営陣と事務員にも十分あるわけです。
彼らにもその辺りの意図をレクリエーションの議長進行役として発表いただくようにしましょう。
現場の人手がプラスワンになりますので、介護職員は大助かりですよね(*^▽^*)
介護現場での事故って早朝帯と夕方に日勤帯がいなくなった人手不足の頃に集中していませんか?
そこで何故だぁ!と検証したところで、人手不足しか課題は上がりませんよね。
マンツーマンで24時間、隣に誰かが寄り添う体制ならグッと事故率が減るのは当然です。
仮にそれが出来たとしても事故は一瞬ですから、確実なゼロにはならないものです。
監視カメラをあちこちに設置して、モニター係がナースコールと連動して防ぐ?
これも無駄ですよね。
常に見られる、常に誰かがいると思うとストレスがたまるもんです。
こうして少ない人数で大勢の利用者さんをいかに効率よく介護するか、あぶく銭を残すかに腐心することになるわけですが…。
利用者さんにとって良かれと思う視点…。
一歩、考えを変えて見ると…人として寂しい視点になっちゃいますよね…。
ですから、最後に経営者さんも現場に混ざって一体的な介護を頑張ろう!という記事にしちゃいました。
レクリエーションでもお風呂でも、寝間着への着替えでも何でもを研修や勉強や委員会にしちゃえば良いのです。
現場を団体でウオーキングしつつ、実践しつつまとめてしまう。
人手不足も何のそのの解決策の1つです。
是非、工夫してみてくださいね。
皆様の御縁のあった利用者様がお元気に日々を過ごせますように…(*^▽^*)