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認知症とは脳の変化で症状が出る記憶障害です。
記憶の保持が出来なくなる、直近のことを忘れやすくなる。
自分が原因でも他人や周囲が悪いように錯覚して思いこんで混乱してしまう。
ヒステリックなタイプの人の対応にはとても困るものです。
介護現場では殴られるなど暴力を受ける介護スタッフも少なくない。
病気だからで済まされている世界ではあるものの…理不尽である。
今日は介護のお仕事の中でも最も過酷な認知症の暴力症状を抱えられる方について記事をまとめてみた(*^▽^*)
じつは認知症の症状の出方というものは、とことん細分化して考察してみると、
□ 何故?
□ どうして?
これが理解できるところになります。
暴れる心理というのは、混乱されている、現状に不満があるなどの発散が症状として出やすい方ということです。
例えば巨大地震などで大きな災害に遇い、家も何もかもを失った時。
環境が一変しますよね。
途方に暮れる人が大半です。
しかし、中には物に当たる、暴れるという人も少なくありません。
ストレスを当たることで発散するわけですね。
災害という混乱に思考が追い付かなくなり、ストレスがたまった結果がそうなるわけですけど…。
1 将来を見通せなくなる
2 現状がまったく理解できなくなる
3 急激なストレスの負荷
4 元々の気質や経験、習慣の反動
この4つが原因と考えられます。
1~3は誰にでも当てはまりますが、4はその人特有の個性的な原因になります。
4を詳細にお仕事を例にして書きますと、警察官や公務員、教師、弁護士、裁判官、暴○団、医師、ケアマネージャー、看護師。
これらのお仕事に共通するのは何だと思います?
日頃は私心を殺して公務を行うというところが共通点です。
このうち、認知症になりやすいお仕事は警察官、教師、公務員、暴○団です。
分かりますか?
この違いはお仕事で自分を抑えつつお仕事をするのは当然ですが、暴れるまではいかないまでも怒鳴る!切れる!相手を抑える能力を有するかどうかです。
警察官は犯罪者を鎮静化するのにどうしても冷静ではあるものの、対象者が激しい場合が多いので対抗することで習慣として認知症になった時に暴れられる素質を高めてしまいます。
公務員も市民はピンキリで窓口で冷静に振る舞えず、怒鳴る方も多いので感情的になれる素質を高めてしまいます。
教師は子ども相手に叱ることも仕事なので、この中では高い確率で暴れる認知症になりやすいです。
弁護士は対象者が被告人の弁護ですからキレることが表面化しないことが多いのでマシです。
ただ、ストレスは着々と累積してしまう欠点があります。
裁判官は一歩引いたところから裁判を行うのがお仕事ですが、怒鳴り散らすことが習慣にはなりませんが多くのストレスに触れるので自らの心にストレスの負荷をかけやすいお仕事になります。
優しい心根の方ほど苦悩するお仕事ですよね。
暴○団は常の言動から他者を威嚇して手も出るイメージがありますので、そのまま行きますと認知症になった時にはほぼ確実に暴れる症状を起こすでしょう。
医師は出してみたのですが、常に健康に気配りできるので認知症そのものになる確率を軽減していきます。
ただ患者さんはいろいろと我儘でストレスもたまるでしょうけど、老いで体が不自由になって動けなくなるまで認知症そのものになることがないでしょうね。
ケアマネ―ジャーもかなりのストレスを蓄積しますが、相手に出す行為がゼロですよね。
お医者様はお金を使い、薬を用いてストレス発散を効率的に行いますが、ケアマネージャーは庶民的な方法…例えばお酒やタバコ、過食などに向きがちですので認知症になる要素は高いと言えるでしょう。
ただ暴力を奮うかどうかの確率は低いと言えます。
これは常に外に言動が激しく向かない日々を過ごすからですね。
看護師さんも患者さんと医師とケアマネージャーの指示でかなり板挟みストレスを抱えるお仕事です。
ただケアマネージャー以上に医療知識が充実していることから、医師同様に認知症の発症リスクは低いと言えるでしょう。
どうですか?
認知症になって症状が悪化した時に暴れるタイプの人が見えてきましたか?
認知症の症状が出て、暴れる、怒る…次にウロウロと目的なく徘徊が始まることが厄介ですよね。
ただ徘徊している当人には明確な目的があるわけです。
他人が見るとウロウロと目的がないように見えるだけ。
じつは目的地や目的の行為のビジョンは患者さんの頭の中にあると言われます。
ただ思い浮かんだビジョンを言葉を選び発声する…この3段階のプロセスが出来ないわけです。
この基本的な解決はけっこう簡単に出来ます。
『 トイレ? 』
『 風呂? 』
『 ご飯? 』
『 お母さん? 』
など、語尾を疑問符系で単語で返答を求めるように促します。
これに対して頷くなどの反射的なゼスチャーを汲み取る。
あるいは、複数の事象で誘導する。
これは目の前にいくつかの出来事や物を並べることで意識をそちらに誘導して集中していただく方法です。
ただ、並べると普通、人はどれにしよう?と優先順位を決めたり選択できますが、認知症の方は1つを認識して2つめに向かう時には1つめを忘れといううちに、お気に入りや納得を得てしまい落ち着くというものです。
この方法は悪用はもちろんダメですし、慮ってその患者さんの心を大事にしてあげる心根がある方しか活用してはいけません。
ここを外しますと操り人形にしてしまい、その患者さんらしい心の自由な動きを阻害して結局はストレスを溜めさせてしまい、悪化を招きます。
こうしたテクニカルを試しつつ、暴れる方にはとことん体力を使用いただくのが理想です。
長距離を飲水しながら、歩いていただく。
運動による疲労は必ず休むことにつながりますよね。
ただ、歩くという運動は全身の手足の先の毛細血管まで血を送ります。
これは脳の中の毛細血管へ送るのも同義です。
血流を整えて栄養が届けば症状も緩和しますよね。
現在の認知症のお薬のほとんどは血流を促したり、血管を広げて栄養を送るためのお薬ですからね。
その効果の促進にもなるわけです。
ですから、暴れ出したら…暴れてもらい、徘徊してもらい、怪我が無いように見守ることも一つの方法です。
ぬいぐるみやサンドバッグなど代替品に当たっていただくのも方法ですよね。
認知症の患者さんが暴れてご家族や介護士さんに暴力を奮う場合。
2章で述べたようないろいろな方法を用いますが、興奮してしまうと手に負えないほど暴れられる方もおられます。
特に刃物など危険物を手にした場合などは、さらなる狂気を宿してしまい、被害が甚大になってしまいます。
ですから、日頃から刃物など危険物は患者から遠ざけるように隠すようにしましょう。
万が一、刃物を手にして大暴れし出した場合…。
一般の事件と同様に頼るべきは警察官になります。
通報しましょう。
警察官が到着して、警察官の制服を見るだけでも沈静化することがあります。
患者さんにとって警察官との出会いは当然、インパクトがあるものですが、長くても翌日には忘れてしまうでしょう。
警察官が到着しても暴れて沈静化しない場合、措置入院と言いまして、警察官の権限で精神科病棟が確保されることになります。
精神科での保護入院ということですね。
治療を受け、お元気になっていただく道になるわけです(*^▽^*)
今回は認知症の患者さんが混乱して暴力を奮う。
そうなる可能性はどこにある?
若い頃からの気質や習慣が認知症になった後にとても影響すること。
万が一、暴れたり徘徊が始まったらどうしよう…。
その辺りを記事にしてみました。
あまり詳しくは書きませんでしたが、精神科に入院になっても、暴れる方は暴れます。
暴れると鎮静剤が注射されます。
寝ている間も丁寧に介助は受けますが、起きて暴れるごとにどうしても注射になります。
常のお薬にも気分を和らげる鎮静効果が含まれます。
気持ちが穏やかになるのが先か寝たきりになるのが先か…ということになります。
でね、ストレスゼロ生活は不可能な話です。
日頃の生活で怒るなというのも無理な話です。
ただ、100%、頻繁に爆発するほどの必死な怒りや暴力はゼロにする習慣を持ちましょう。
この習慣の積み重ねが認知症の症状の暴れる怒るを抑制できることに繋がるのではないかな…と思いまして、今回の記事を作成しました。
誰もがなる認知症。
それは生活習慣病。
是非、生活習慣を常に穏やかに保つ工夫をしてみてくださいね(*^▽^*)