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我が家で15年、家族でバリバリの存在感だった愛犬が先ほど旅立ちました。
亡くなって家族同然だったなぁと…15年の歴史が走馬灯のように巡っています。
亡くなるまで2年間、彼は入退院を繰り返して闘病中でしたので、解放されてホッとしているかもしれません。
今日は最晩年から火葬場、残る喪失感まで体験談を記事にしてみました。
我が家の愛犬チワワくんは、享年15歳。
2年前には心臓と肺と肝臓の影…レントゲン結果が出ていました。
採血でも腎不全と言われ…。
入院と退院を繰り返していました。
私は多少なりとケアマネージャーとして高齢者介護に携わるので、獣医さんの指摘を仕事柄の理解と共に擦り合わせながら、考えたものです。
動物病院の検査も人の病院の検査でも、同じことがおよそ分かる時代になったようです。
心臓と腎臓の指摘を受けていることから、水分は過剰であれば心臓の負担に、過少であれば腎臓の悪化につながるので微妙な匙加減が必要になります。
自宅でまったく飲まず食わずで、手で運んでも食べない、飲まない…となると匙加減以前の問題ですし、私や家族ではお手上げで、病院で点滴をしてもらう…復調しなければ入院もありという繰り返しの2年間。
晩年の2週間は毎日、通院して日中は点滴を受けて帰宅で在宅介護を繰り返す。
立てなくなったのは7日前。
座ることすら出来なくなったのは3日前。
呼吸をしていても、触れて耳を動かす、目を見開くなど反応できなくなったのは亡くなる2時間前。
下顎呼吸と呼ばれる臨終間際の呼吸は最後の1時間ほど。
起き上がれず、身動きできず、口も開けられず…なので、寝ているように静かだった呼吸が、呼吸の度にプシューと唇を広げて出るように一定リズムで吐く呼吸が強調されたので、下顎呼吸に気づくのは容易なことでした。
そして家族全員で集まり、臨終を看取ったのです。
病院で点滴を受ける日中でもなく、我が子らが学校で不在の時間でもなく、全員が揃う中で臨終を迎えたあの子は、じつはしっかりものなんだろうなと感謝と共に感心してしまいました。
火葬場は人を火葬する以外にも動物の火葬もしてくれています。
市役所の業務の1つなので、休日でも開館していて年中無休です。
ペット火葬用の入り口まで案内を受けて、犬の重さを図って火葬代が決まります。
ペット霊園に合同で埋葬していただくか、個別の骨壺に入れて埋葬いただくか、遺骨を持ち帰るかを相談して決める。
別れを告げると遺骨の回収を選択しなければ、飼い犬との永遠の別れの瞬間はこの時点になる。
市役所の業務はどこでもそうなのか…。
私が役所嫌いだから、そう感じるのだろうか…。
案内人の声や表情や態度が冷たく感じ…。
重さを図るのが商売というか流れ作業、品物の扱いを彷彿とさせる…。
お金を払い、飼い犬の抹消登録を行う…。
6000円の手続き費用だった…。
犬の場合、狂犬病などから役所で登録手続きがなされている。
毎年、鑑札や予防接種のご案内が送られてくる。
火葬場での手続きにはこの抹消手続きも含まれる。
印鑑の押印と記載が必要な手続きです。
生まれてから我が家に来訪するまで3ヵ月。
初年には、祖母が干してあった小梅を食べて排便できずに嘔吐と下痢を繰り返して入院したものです…。
来客があっては帰り去るまで吠え倒して…車が通っては吠えてで、とても臆病で甘えん坊な子でした。
留守番の時は家族が帰るまで、泣いていた寂しがり屋です。
めっきりお爺さんにふさわしい動きになっても愛嬌のある歩き方で、大便を頑張る姿はいつも応援したくなる愛くるしさがありました。
人より短い寿命が定めとはいえ…我が家で犬と人との壁がありながら、家族として辛くはなかったですか?
親元を離れて、我が家に来てくれて、犬生を幸せに思って過ごせたでしょうか?
日々、顔や動きを見るに愛くるしくて、飼い主としては常に眼福でした。
次なる来世の縁も、是非とも結びたいものです。
そっと瞼を閉じて見れば…いやアルバムを開けば愛犬の写真のオンパレード…。
喪失感が半端ないです。
寝たきりでも家の中に占有していたスペースがごっそり消える寂しさ。
けっして癒えることはないのだろうけど、人の歩みは時間と共に次に進んでしまいます。
でも、新たな家族を迎える気にはなりませんね…。
彼と比べるのも嫌ですし、仔犬から老いまで看取る体力と気力が、もう私には無さそうですから…。
いやぁ市役所職員の火葬場の皆様…。
やり玉に挙げてしまいまして申し訳ありません。
人でも犬でも物でも、思い入れ、愛情にはやはりご配慮いただかないと…。
どこで、どんな考えでどんな人がいるのか、そのポジションのお仕事のプロフェッショナルを徹底いただきたいと思います。
可愛がるほどに愛情は深くなる。
15年も毎日、顔を見てきましたので…。
とても寂しいです。