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2月に行われる 『 初午 ( はつうま ) 』 の行事をご存じですか?
2月の第一の 『 午の日 』 を初午と言って全国の神社で賑やかに儀式が行われています。
近年では『 二の午の日 』を設ける神社もありますし、縁日になって屋台もたくさん並んで賑わうところもありますよね…。
今日は、そんな初午の由来や意味、行事食についてまとめてみました(*^▽^*)
2月になって最初の午の日が初午の日です。
ですから毎年、開催日の日付や曜日は異なるものです。
中には第2日曜日…など直近の休日に合わせて行う地域もあるかもしれませんね。
この日に行われる初午祭りは、稲荷神を祀る神社で行われています。
稲荷さまはキツネを使いにしているとされていて、神社の境内にはキツネが門番のように控えていますよね。
この狐の習性では、田畑の害獣を食べ、秋に山に帰り春先に再び山から下りてくると言われているので、春先に、神様のお使いを呼ぶための儀式の1つでもあります。
また農作業を始めましょう!という時候にちなんで、稲荷神さまが農業の神様として祀られていることと結びついたとも言われます。
西暦では700年頃には、すでに稲荷信仰があったと言われますし、それ以前は里の会合のように、村祭りをして田畑の計画を祭りをしながら、親交を深めつつ企画したとも言われています。
農村で企画すると言えば会合ですし、宴会も伴いましたし、大勢が集まる場を飾って華やかに、明るい雰囲気を大事に楽しんでいたかもしれませんね。
初午のお祭りに発展する素地はそのような理由でしょう。
現在は京都の伏見稲荷大社を中心に全国に30000カ所あると言われる稲荷神社が行事と伝統を束ねています。
初午の飾りには繭玉を模した餅玉飾りが用いられる風習があります。
これは絹糸をとる蚕 ( かいこ ) の繭に見立てて作るのです。
裁縫の文化からの由来が含まれているということですね。
このように裁縫や農業は古くからある生活基盤のもとですから、伝統として大事にされてきた証拠ですね。
ですから初午を蚕さまの祭りに含まれて風習となったのです。
さて、稲荷神社のご利益はじつは…なんでもというくらいに多いです。
それだけ歴史がある信仰ですし、お願い事もたくさん叶ってきたのでしょうね。
由来からご利益をみますと農業の神様ですから五穀豊穣。
豊作祈願と共に元気に畑仕事が出来るように家内安全や健康長寿と広がります。
稲荷神のお使いのキツネの好物から油揚げで商売繁昌や金運上昇といったご利益につながります。
初午用の絵馬を奉納してお願いする風習もありますし、学業成就などいろいろなことが自由にお願いされているので、様々なご利益を期待されてみてはいかがでしょうか?
初午のお供え物にはお神酒やお餅、赤飯と共に油揚げやおいなりさんが登場します。
神さまとお使いであるキツネさんへのお供えですよね。
お供えした物は後に、お下がりとしていただく行事食になります。
先述した蚕を祀る風習から、白い繭玉に見立てた初午団子というお団子がお供えされます。
地方によってはお餅の中に漉し餡や粒餡を入れるところもあります。
あと北関東、栃木県の郷土料理に『 しもつかれ 』という料理があります。
昔、下野 ( しもつけ ) と呼ばれた地名から命名されたとも、霜で農作業が疲れるので疲れを癒すからともネーミングについては言われています。
鬼おろし器という荒いおろし道具で大根や人参をざっくり下したものを煮込んだ汁物の料理です。
具材には鮭のあら、節分に残った豆などいろいろを入れて煮込んだ料理で、味付けは味噌か醤油でいただきます。
栄養価はとても抜群ですよね。
おいなりさんにお赤飯、おかずにしもつかれ、デザートに初午団子…夕食の品が揃っちゃいますよね(*^▽^*)
初午ってほとんどのところが正確に日をはかって行っているようで、平日に行われることが多いですが、それでも参拝客はすごいですよね。
稲荷神社30000カ所の影響は平安時代から続く伝統に裏打ちされたものを感じますよね…。
さて、行事食なのですが、お神酒やお赤飯、いなりずし、しもつかれ、初午団子を挙げました。
他にも干物や焼き魚、油揚げなどお供えはそれぞれ多様な様子です。
行事食としてはあまり上がりませんが、ぜんざいもおすすめです。
小豆も聖なる豆として大切にされますし、赤飯にも用いられます。
白玉で繭に見たて、餅の清涼なるポジションも併せ持ちますので、こうしたお供えや行事食には最適だと思いますよね。
特に2月、寒い中で食べるぜんざいはまた格別です。
屋台であれば、私は楽しませていただくのですけど…。
うちの自治会の催事では、ぜんざいも人気屋台の1つになってます。
2月は寒さもたけなわ…体を温めて栄養をしっかり摂って風邪対策を丁寧にしてくださいね(*^▽^*)