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高齢者施設のお食事を召し上がってみたことはありますか?
1食くらいなら…。
そう返答できる方もおられるかもしれませんね。
1ヶ月や1年、朝昼晩と召し上がったことは?
じつは職員の方であっても、まずありません。
高齢者さんのご家族様ももちろんありません。
ただひたすら、毎日3食を食べる高齢者さんのみ、返答できる味や不満がそこにはあります。
今日はその辺りを記事にしてみました(*^▽^*)
どこの施設でも、提供時間から、凡そ2時間程度、摂取されなければ処分ということが、夏でも冬でも関係なく決まっていることでしょう。
食中毒が懸念されるからですね。
一般のご家庭ではあり得ない事柄ですよね。
ご家庭であれば冷蔵庫にしまって、晩御飯の一品にもなるところです。
それどころか、煮物やカレーなど数日間の食事を楽しむご家庭もあることでしょう。
高齢者になり、施設に入りますと数日、味わいの変化を楽しむ食事が霧散してしまうことを覚えておきましょう。
だって、食中毒がひとたび発生しますと、嘔吐や下痢の症状から施設内での蔓延に結びついてしまうからです。
ひとたび、食中毒が発生しますとノロウイルスなど感染性が強いウイルスの場合など全館を次亜塩素酸の希釈液で徹底掃除をしたり、各利用者さんに居室でお過ごしいただいたり、医療機関の受診にお連れしたりと、ひと手間もふた手間も余分な仕事が増えてしまいます。
さらには食中毒を起こしたということで職を失う調理員さんだけではなくて施設の名声も地に堕ちる…なんて大打撃を被りかねません。
ですから、マニュアル化して厳密に処分時刻を定めてしまうことになります。
…入所すると失われる味覚の1つになりますので、しっかり覚えておきましょう。
1人前の値段が決まっていて、しっかり徴収される世界です。
1人前以上が出されることもありませんし、少量にしたからといって返金があるわけでもありません。
良くも悪くも一定料金で一定量が食事として提供されてしまいます。
…ここ、とても残念な場面です。
あと一口の楽しみが絶対にないわけです。
食べ物の恨みは何とやら…と申しますので、確実な不満につながります。
あなたは唐揚げが大好物で、とても美味しい唐揚げが提供されたとしましょう。
しかし数は全員が2個ずつだけ。
あと1個食べたい!誰もが思うでしょうけど2個から増えることがありません。
日々、こうして少しずつストレスが蓄積して、施設のご飯に不満が募ることになります。
大型施設ほど多様なニーズに応え、不満に応じる仕組みが出来る…わけではなくて逆です。
大勢に画一的に提供する食事はそれだけで個性軽視です。
いやいや肉嫌いの人に魚を代替できているよ…。
少しはマシですけど、冷凍のいつ入荷されたお魚でしょう?
去年?おととし?
まぁ、大勢に提供する…冷蔵庫に冷凍される野菜やお肉たち…。
本当にいつの物?
鮮度はゼロである上に、旬も崩壊しちゃいますよね。
もちろん、痛みやすい完熟の野菜や果物が登場することもありません。
きっと果物の多くは缶詰に頼ることでしょう。
冷凍された食材は解凍時に味が抜けます。
抜けたところに煮汁を詰め込み、誤魔化すわけです。
食感や食材の持つ栄養素が抜けてしまうことは確実です。
ここで国は儲け主義にならないように施設を監督する必要があります。
冷凍野菜は大量豊作で値段が下がった時に大量に仕入れてコストを下げます。
農家さんは豊作で価格が下がるのを覚悟で我先にと未成熟でも収穫して早めの出荷を目指します。
栄養素がそもそも足りると思いますか?
野菜100gで○○の栄養素が〇g…。
完熟のものと未成熟の物が同じなわけがございませんよね。
ですから、不誠実な施設はここで見抜くことが出来ます。
実地指導なんてせずに、食事を1食、抜き打ちで回収して分析してみますと、簡単に不実は見抜くことが出来るのではないでしょうか?(*^▽^*)
まぁ、3章、何とも勢いで書いてますが…。
未確認ですよ、もちろん。
ただ数か月、私は1日1食、施設の食事を食べてみて思った感想は確実に飽きるでした。
家庭料理っぽくないんですよね。
例えば、個人個人の嗜好を伺うアセスメントの項目がありますが、活かせませんよね?
肉1つ考えてみましてもg100円のものからg1000円の高級肉までいろいろあります。
高齢者さんの好みの幅も同じくらいあります。
もう1口が欲しい…逆に飽きて多いと思う。
これが同列に扱われることにいまいち、集団生活だからといって納得がいかないなぁと思った次第です。
摂取量が少ないなら、良質で栄養価を挙げて量を下げる。
多くを食べたいなら、低湿でかさましをするか、別途料金を依頼する。
その日に食べなければならない食事なら、刺身などの生ものを提供したり、痛みやすい生鮮野菜を提供してみましょう。
この辺りが、高齢者さんの不満の原因かなぁと思うんですよね…。