今年の介護施設の夏祭りも自粛だけど行事企画しなくて楽?それとも目的あり開催?

はじめに

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2020年の今年はオリンピックに押されるかと思いきやコロナウイルス感染症に押されて夏祭り企画も危うい…。

高校野球も中止になったくらいですから…。

それに学生の運動会も中止…自粛のオンパレードです。

息が出来なくなるかもしれない新型の肺炎…恐怖です。

第二波、第三波に恐怖するのも当然のこと。

しかし、介護施設で高齢者さんを介護していますと、夏祭りを考えてしまいますよね。

例年の恒例行事ですし、高齢者さんとご家族様の交流の大切な1日ですもの…。

自粛して中止は誰でも出来る…。

単純に開催して無難に終えてしまうこともあるけど、それも違う気がしますよね。

最大限に感染症に配慮して、無難に夏祭りを企画するには?(*^▽^*)



今年の介護施設の夏祭りは自粛?行事は中止?

小学校なんかですと5月の段階で、運動会、修学旅行といった行事の中止が軒並み発表されています。

プロ野球は開幕日を狙ってますが、高校野球は中止になりましたよね。

介護施設の行事はどうですか?

私の施設では早々と年度内の大型行事は全部、自粛という案内がご家族に送付されちゃいました。

市町村でも、ご家族でも、誰もコロナウイルス感染症が発症していませんけどね…。

親戚で罹患した…なんて話もゼロです。

ちらほらと、どこそこの施設で発生したとか、ニュースで報道されていた、〇〇病院に感染者隔離病棟が出来た…といった具合で、間接的な情報が集まり、肌身に感じるところまでいかなかったですね。

マスクをした人が増え、防護カーテンがあちこちに登場した、人がまばらになったというのも変化でしょう。

さて、介護施設で行事を自粛しますと、入居されている高齢者さんの刺激が減ります。

感染症対策ムードで頑張ったのは職員!となりがちですけど、高齢者さんも欝々とした気分と行動の我慢を強いられてきたのも事実でしょう。

何とか夏祭りを開催してあげたいなぁ…と思いませんか?

例年通りの夏祭りはやはり自粛せねばならないかもしれませんが、雰囲気を楽しんだり、縁日を楽しんだりして、喜ぶ高齢者さんの顔を見てみたい!

そんな介護職の欲求も、この自粛ムードの中で芽生えつつあるかもしれませんね。

介護施設の夏祭りの行事企画をしなくて楽と喜ぶ?

とはいえ、特養など介護の人手が不足する現場では、夏祭りそのものが大きな負担であったのは言うまでもありません。

高齢者さんが喜ぶのは理解できるけど、早出、日勤、遅出、夜勤とシフトもあれば介護場面は行事が進行しても並行して対応に追われますからね。

いつも通りにいつも通りの介護…なんて行事下では出来ません。

『うちの母さんがトイレって言ってる!』

ちょっと話が弾んでいたのでトイレ介助を後回しにしたら、ご家族から介護提供の訴え…。

もちろん、迅速に対応しなくちゃいけませんよね。

でも、任せっぱなしにならずに、入居する前はご家族で介護をされていたのだから、ご自分の親の介護をこの時くらいはご家族で提供したらいかがか?そう思う場面もありますよねぇ。

夏祭り=家族の接待=多忙

この職員にかかる方程式…崩しちゃいたいですよね。

施設に入居して、利用料を払っているのだから、介護を受ける権利がある!

そんな程度の低い見立てや説明、対応で納得できるか!

職員の研修体制はどうなっている?

家族会を糾合して訴えてやる!

…様々なレベルの温度差…。

ご家族様の訴えは多くの矛盾をはらむもの。

そんなに信用できないなら、高齢者さんをご自宅に連れて帰ればいかがか?

そんな想いが過ぎろうとも、お伝えできませんよね…。

施設は介護報酬を得て成り立つ会社ですし、法的にも客を選んではいけないことにもなってますからね。

この辺り、すこーしだけ、選ばせていただけるように法改訂して欲しいものです。

あ、夏祭りが家族への愚痴になっちゃいましたね…。

クレームの多い施設ほど、夏祭りがなくなったのだから楽ちん!肩の荷が下りた…と感じられるかもしれませんね。

しかしです。

欝々として変化のない日常が続くと、高齢者さんの心理的な晴れ間がとても少なくなります。

施設という建物やその周囲だけで過ごすとレクリエーションなど多くで手間を加えないとこの流れが変わりません。

食欲不振や脱水、熱中症、それぞれが抱えているご病気の悪化…。

体調の変化に結びついてしまうのは自明の理です。

病は気からと申しますからね。

晴れやかに楽しい!そんな時間を印象的に感じていただけるように日常的に実践していかねばなりません。

クレームにさらされつつ、例年通りの夏祭りでイメージに近い夏祭りの実践…。

…行事に追われて…の方が、イメージが確立されている分、楽ちんかもしれませんよね。

いやいや高齢者さんの介護施設の夏祭りの行事企画は目的もって実践!

いやいや、高齢者さんの笑顔と精神衛生を主眼にスベシ!

小規模なレクリエーションは当然コツコツ!

コツコツも集まれば山となる!

コロナウイルス感染症に限らず、感染症は新しいものが次々と発見される時代になったのかもしれません。

医学会が成熟して、機器が開発されて実証されるプロセス、製薬会社がお薬を開発する。

歴史は繰り返す…でもあります。

夏祭りという伝統行事を変則的に行えるように企画することも、これからの介護施設には重要な事柄かもしれません。

夏祭りのイメージは他の記事でも、いろいろと触れてきたところなのでそちらで掴んでいただくとして…。

変則的に行うのに難しいのは、感染症対策です。
□ 3密を避ける
□ 検温・手洗い・うがい・消毒液
□ マスク
□ 手づかみ
□ 塵や埃が不必要に館内に持ち込まれる
この辺りが重要な課題になりますよね。

入り口に入る前に検温して、手洗い場は外に設置して消毒まで済ませていただく。

マスクと手袋を着用。

マスクは1枚100円、手袋も2枚1組100円で…、簡易防護服も1枚100円で…。

セットで500円で入館いただく。

備品備蓄が厳しい冬に向けた外貨獲得でアコギと言われますかね…。

いやいや、ここまで徹底して準備するのも効果ありです。

予めご案内しますでしょ?

そこまで徹底して頑張る施設側に沿って、頑張ってくださるご家族です。

高齢者さんが感動してくださるのは確実でしょう?

記帳簿に記載いただき、ご親族以外は、申し訳ないけれど諦めていただく。

一カ所に留まらず、職員の誘導にて移動してもらう。

各所に留まるのは食事を除き10分未満。

3密にならないように、空気が外と十分に循環するように扇風機をあちこちでご用意ください。

夏祭りの行事企画の目的はこれでどう?

さて、ここまで読んでいただいた読者の皆様。

館内をゾロゾロと歩くだけでは夏祭りらしくないのでつまらないですよね…。

夏祭りらしい提案をご用意しました!

準備は念入りに!安心安全の徹底をする!

今年の流行語大賞も狙えるワードではないでしょうか…。

これに苦しんだ今年前半。

後半はこれで復活の兆しに替えてこそ、活気につながるというもの。

夏祭り開催に向け、ボランティアさんの知識固めをしましょう。

3章冒頭で述べたように感染対策のあり方、知識を世に正しく周知する。

館内の催しや配置、ご家族やご利用者の行動ルート、危険発見の連絡方法まで小冊子を作成してお渡しして周知を図りましょう。

当日の役割分担や交替、休憩まで細かく打ち合わせしておきましょう。

夏祭りは雰囲気!環境作りが大事

夏祭りと言えば雰囲気が大事ですよね。

盆踊りやお囃子、太鼓の音。

ボランティアさんに現物を披露いただいても良いですし、各高齢者さんの居室で録音された全国の祭囃子と笛太鼓をそれぞれの出身地に合わせて流してみても喜ばれるのではないでしょうか?

予めCDを用意して、当日はご家族様にラジカセを持参いただいて…ということになるでしょうか。

もう一歩進んで、ユーチューブで動画を探して流すというのもありでしょう。

雰囲気だけでも、故郷に近く…、昔馴染に触れてもらっても心が和みますよね。

夏祭りと言えば外せない屋台はどうする?

屋台としてしまいますと一般の方の来苑を招いてしまいます。

ここは設備と職人さんを招聘しましょう。

高齢者さんが100人おられたとして、ご家族は2人までとしても、合計で300人。

ボランティアさんと職員を合わせて100人。

合計で500人分の売り上げになります。

□ たこ焼き 500円
□ 焼きそば 500円
□ フランクフルト 300円
□ わたがし 300円
□ 飴細工 300円
□ かき氷 300円
屋台の定番ですが、これだけでも2200円になりますよね。

もちろん高齢者さんでは、全部食べ切るのは難しい。

ゼリー食の人もおられますからね…。

人数分と材料費を計算して、包括払いで先払いしてはいかがでしょう?

職人さんに各フロアにて腕を振るっていただき、ボランティアさんにより各高齢者さんとご家族様にお届けするのです。

お金のやり取りがないので、スムーズに物が配られますし、量の1人前1皿にこだわる必要が無くなります。

また屋台の形にしないことで、職人さんの素晴らしい芸が身近に見える仕様です。

肌に感じる屋台の職人さんの技が夏祭りの雰囲気を盛り上げてくれますよね。

あ、費用の徴収先?

理事長の財布…というネタは他で書いたので…やはりご家族様宛に請求しましょう。

盆踊りはどうする?

苑庭に櫓を組んでの盆踊り…。

夏祭りの華の1つですよね。

普通に組んで飾ってやりましょう。

周囲に集まる人数を調整し、屋上からだったり、各高齢者さんのお部屋とかから眺められるように観覧席を設けましょう。

もちろん屋台のご飯を食べていただく場所としても活用するなど工夫していきます。

踊られる方は2m間隔以上を開けて輪を広げます。

観客が周囲に陣取らないので広げられるでしょう?

そして2重3重に輪を作りますと遠目にも華やかに見栄えが良くなります。

その他の試みはいかが?

□ 足湯でくつろぐ!

各ご家庭で使用していないビニールプールを持参いただきましょう。

ホースでお湯を運び、掛け流しの足湯にするとくつろぎの場が誕生します。

ただし、使い回し、大勢が使うことを避けましょう。

大勢が使う想定になりますと消毒が別物になるからですよね…。

さて、この発想ではお風呂場を開放して実践するのもありです。

□ お化粧と写真撮影会

高齢者さんに衣装をご用意して夏祭りの記念撮影会はいかがでしょう?

衣装とお化粧をしっかりして、小道具を持って記念撮影。

記念の1枚に仕上がりますよね。

□ ご家族様が技能を奮う場をご用意!

ご家族様ご自身もいろいろな技能でもって生活されています。

学校の先生であれば、児童工作教室も良いかもしれません。

大工さんであれば、簡易収納棚作り教室とか。

もちろん作った棚は各利用者さんのお部屋やベッドサイドで活用されるものになります。

今年はコロナウイルス感染症でお手製のマスクが流行しました。

久々にミシンを使われた方もおられるでしょう。

マスク作りに挑戦いただいて、1つは高齢者さんに、1つはご家族様に…という具合にお土産にしてみてはいかがでしょう?

他にも飲食店で働かれている方には給仕をお願いしてみたり、接客業の方には接客の話術を披露いただくなど、適材適所で活躍していただいても効果的でしょう(*^▽^*)

まとめ

夏祭りを地域ぐるみで大々的に…は、難しい昨今の社会情勢。

有意義に目的意識をもって夏祭りを開催されてみてはいかがでしょうか?

高齢者さんの心身の安心安全のために、ご家族様の役割は大きい。

クレームばかりで、行動の伴わない方が多いですので、組み込んでしまうことが大事です。

施設はけっしてお金を払えば全ての介護を保全できるわけではない。

むしろ、出来ないことだらけでもあるのです。

これからの介護施設には家族を取り込んで、指導する方向性も大切なのかもしれません。

さて夏祭り。

工夫して実践の中で介護提供が疎かにならないように、職員さんは介護提供にウエートを置きましょう。

事務員さん、経営者さん、管理職、誰もが団結して夏祭りを成功に導いてくださいね(*^▽^*)

管理人
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