高齢者のレクリエーションで
11月に七五三とは、これいかに?
きっと全国でも実施されていることは稀…
いや無いでしょう。
行事と言いますのは、飾りつけから時間割、実施から結果の考察までが一括り。
施設でのレクリェーション企画を担当される職員さん。
七五三の効果…取り入れてみると想像してみるだけで、
とても効果が高そうに感じませんか?
高齢者さんが主役の施設で、レクリェーションに11月だからと七五三ですよ、今回の記事。
何故?
そう思われるのは当然のことです。
一聞しますと、七歳、五歳、三歳という子どもさんの行事ですから。
だがしかしです。
11月15日は七五三の日です。
現在の七五三の日はどんなことになってますか?
昔の高齢者さんが子どもの頃の七五三の日はどうだったのでしょう?
そこから派生して、見い出せる高齢者のためのレクリエーションとは?
にやりとしていただいた担当者様、流石です。
効果を見出すポイントがたくさん出てくるわけです。
この効果を取りこぼしなく、
レクリェーションに参加いただく高齢者さんに享受いただくべく、
今回の記事を作成したわけなのです。
適切な知識を土台にレクリェーションを企画することが大事です。
七五三は11月15日が本来は決まった日。
お祝いは数え年で、
□ 男の子は3歳と5歳。
□ 女の子は3歳と7歳で祝います。□ 3歳は『 髪置 ( かみおき ) 』
□ 5歳は『 袴着 ( はかまぎ ) 』
□ 7歳は『 帯解 ( おびとけ ) 』
と呼ばれる3つの儀式の集合体が七五三です。
各地の風習もありますが、それぞれに儀式があって意味合いがあります。
七五三を祝うのは近所の氏神様にお詣りします。
古来からある行事ネタはほとんどに古くから意味がありますし、
年齢層が高い方ほど身近に行ってきた習慣です。
七五三も、けっしてその例外ではないのです。
さて、七五三をレクリェーションにする場合、
対象は高齢者さんですけども、
本当の主役は七五三の子どもたちになります。
ですから、小さな子どもさんと連携して行う行事という方向性を発揮することもできます。
小さい子どもさんとの連携の仕方は、
□ 職員の子どもさんを対象とする。
□ 近隣の保育園とコラボレーションをする。
□ 一般の地域各所へご案内状を送る。
…というような方法があります。
このように大規模で、賑やかに行事を行う昇華方法もあります。
そうです。
まずは規模が定まらないと方法の枠組み、
中身の詳細は定まってきませんので、
ゆるく想像してみましょう。
七五三は子どもの成長を願う儀式です。
高齢者さんはかつては、
□ 子どもだった時に、親に七五三をしてもらった。
□ 兄弟の七五三に同席した。
□ 親となって子に七五三をちゃんとしてあげた。
□ 孫のために子世代と一緒に七五三に奮闘された方もおられます。
□ 孫の数だけ全部の七五三に参加した。
こう考えますと、自分の七五三で3回、子どもの数だけ×3、孫の数だけ×3…。
どれだけ七五三にお詣りされているか…けっこうな数になるかもしれません。
その歴史や思い出を、1つずつ丁寧に回想していただき、振り返るという方法もあります。
昔と今の比較をしてみることも効果的です。
□ 氏神様が再建された…。
□ 神主が世代交代した…。
□ 市町村事業で氏神様が移転した…。
□ 露店がなくなった…。
□ 千歳飴をもらった…。
□ お布施が高額になった…。
□ お土産が豪華になった…。
などなど、細かい変化を書き出すだけでも、たくさん出てくるかもしれません。
そんな記憶力の保持や明確化・向上という視点が1つ。
書き出したものが多いほど、明確なレクリエーションに参加して成果として残せる記録になります。
そして実際に保育園や職員の年相応の子どもたちを迎えて交流することで、
イメージが心理的に和む効果が得られることもありますが、
回想のイメージを補助的に引き出しやすくなるという効果も期待できます。
壁画制作やちぎり絵などで、手先を使いながら、
地域の古今の風景や歴史に触れてみますとさらに回想は膨らみやすくなりますし、
レクリエーションとしては高度になっていきます。
制作物に熱意を持って取り組み、
完成させることは達成感を生み、
生活の張りに結びつきます。
交流の様子の写真や子どもたちからメッセージをいただくなど、
さらに工夫するポイントもありますし、
ご自宅へ思い出を持ち帰っていただいて、日常生活の張りの持続を期待することもできます。
こうした完成物の記録と個々人へのモニタリングを含め、
1人1人の高齢者さんが効果を得られたと、
検証出来ればレクリェーションは大成功なわけです。
日時は11月15日に設定します。
定められた日がこの日なので、
この日に行うことで、
筋が1本通ります。
実施は午前中。
午後は運動後のお風呂など介護を適切に行うための時間です。
また午後は穏やかに振り返りを楽しみ、
しっかりと効果を高齢者さん自身に実感いただくこともできます。
この日に向けて10日程度。
壁画制作をして、雰囲気作りを心がけます。
そして子どもたちに贈るものを準備しましょう。
紅白の千歳飴を作っておいて、由来と共に添えてお配りするのも喜ばれます。
お招きする子どもたちの人数分のお菓子や温かい飲み物を用意する。
または色紙にメッセージを書いてお配りしてみても良いと思います。
色紙の一角には折り紙でアクセントを付けても個性が出ますので、
もらった子どもたちも後に見比べるなどして、
子ども同士で余韻を楽しんでくれることでしょう。
レクリエーションは、どんどん細分化して深く行うほどに内容が濃くなりますので、
万一、ウケが悪いなどの事態が出ても切り返すことが簡単になります。
深める方法としては、
七五三はそれぞれの子どもが生まれた地域の氏神様にお参りして儀式をします。
地域の氏神様の由来などを、小ネタとして収集しておくことも有効です。
具体的に分かりやすく、地図を用意したり、
場所の写真をA4サイズくらいで用意しますと談話のネタにもなります。
このネタ集めのために、
高齢者さんと石段を登る脚力強化の企画と共に、
野外散策を行うことも有効です。
他にも七五三は子どもの成長を願い祝う儀式です。
千歳飴の由来なども興味深いものがありますが、
一般のご家庭ではご馳走を用意してお祝いしたものです。
各ご家庭の祝い膳がどのようなものかを事前にリサーチすることで、
当日のお昼ご飯や夕ご飯を深めて楽しんでいただくこともできます。
各ご家庭のオリジナルレシピから拝借して選んで、
完成写真と共に1~2品、贈り物の色紙に添えて持ち帰っていただいても喜ばれるのではないでしょうか?
一見すると、まったく高齢者とは関連のない七五三ですが、
組み合わせると、とても豊かなレクリエーションに裾野はつながっていきます。
高齢者さんは昔を懐かしみつつも、
地域に暮らす現役の子育て世代や七五三を主役として体験する世代と
3世代間が交流する時間を共有することが出来ます。
現役のお父さんお母さん、子どもたちは
逆に高齢者さんの歴史や伝統に触れることで、
これからの人生をより豊かに過ごすための鍵に触れることが出来る、
とても意義のある行事にすることが出来ます。